コルクマットをガンガン洗いたい人!洗い方についてちょっとお話が

コルクマット

コルクマットは洗えなくはありませんが、洗い方には十分注意が必要になります。

詳しくは、【急ぐ人向】コルクマットの掃除の仕方がすぐわかる!にもしっかり書いているので、こちらも参考にしていただけたらと思います。

上の記事では、コルクマットの掃除の仕方全般について網羅しています。

が、今回は掃除の仕方の中でも特に誤解の多い「洗い方」ついて大きく取り上げていこうと思います。

コルクは水に強いのでガンガン洗える!?

コルクはそもそもワインやシャンパンなどの栓としても使われるので、水分に強いという印象があります。

確かに強いです。水を通しません。

水に強い印象から、ガンガン洗えるような印象を持っている方もいらっしゃるでしょう。

それも確かにそうとも言えますが、そうとも言い切れないようなところもあります。

「ガンガン洗うのはちょっと・・・」と思ったりします。

もし、「ガンガン洗って清潔に使えるコルクマットがいい!」と思われている方がいたとしたら、実際に購入される前に、ちょっとゆっくりお話しさせていただいて、少々確認させていただきたいなと思います。

どんな風にガンガン洗おうと思ってますか?

まず、大前提でお断りしておきますが洗濯機では洗えません!

「そんなことは知ってます!」という声も聞こえてきそうですが、万が一もあるので一応確認だけしておきました。

洗濯機ではそもそもコルクマットのような防水効果の高いものを洗うのは大変危なかったりしますし、コルクマット自体も傷む可能性が高いので絶対やめておきましょう。

さて、確認も済んだので安心して進めていきますが、「ガンガン洗える!」と言ってもそれぞれの方にとってそのガンガンの内容はずいぶん違ってきたりします。

①しょっちゅう洗いたい(頻度ガンガン型)

とにかくマメに丸洗いしたいというのが頻度ガンガン型になります。

この洗い方のタイプでよくあるシチュエーションには次のようなものがあります。

●赤ちゃんのために清潔にしたい

特に赤ちゃんがいらっしゃるご家庭ではコルクマットが汚れやすい反面、赤ちゃんの健康を思うと衛生面もより気を付けたかったりします。

しっかり洗いたいけれど、赤ちゃんが舐めてしまったりすることを思うと強い洗剤は使えないし、それならば水で丸洗いする頻度を多くしようという発想だったりします。

●ペットがしょっちゅう汚すから

ペットを飼っていてどうしても洗う頻度が高くなってしまうという場合もあるでしょう。

例えばまだ子犬であったり子猫であったり、大きくてもやんちゃであったり、または高齢であったりして、トイレの失敗や吐き戻しなどが多いという場合もあったりします。

するとどうしても洗う頻度が増えるでしょう。

②ゴシゴシ洗いたい(ガンガンゴシゴシ型)

水洗いでサッと洗うだけでは物足りなくて、ブラシやタワシなどでゴシゴシ洗いたいという方もいらっしゃるでしょう。

これはガンガンゴシゴシ型になります。

「いやいや、ゴシゴシはするけどブラシもタワシも使わないからセーフ」と思われる方も油断はできません。

雑巾でもスポンジでも、ましてや素手であったとしてもきつく洗えばゴシゴシ洗いになってしまいます。

③洗剤で洗いたい(洗剤ガンガン型)

ゴシゴシはしないけれど、洗剤を使って汚れを取ろうと思っているという方もいらっしゃるでしょう。

このタイプは洗剤ガンガン型です。

よく、洗剤のCMなんかで、「汚れを浮かせて取る!」とかいうフレーズを聞いたりもしますが、汚れを浮かせることができるなんて化学反応なども応用されているのではと思います。

また、洗剤ガンガン型の方の中には、特に「除菌」がしたいと考えておられる方も多いでしょう。

除菌までできるとなるとエタノールだったり、次亜塩素酸ナトリウムだったりと強い液体のイメージも浮かびます。

④しょっちゅうゴシゴシ洗剤で洗いたい(ガンガン複合型)

ここまで説明してきた、①~③のどれか2つ又は、3つともコンプリートでガンガン洗いたいというのがこのタイプです。

とにかくきれい好きだという方はこのタイプの洗い方になりがちでしょう。

毎日とまではいかなくても頻回にしっかりゴシゴシ洗いたいとか、あんまり洗えないから洗うとなったら洗剤でゴシゴシ洗いたいとか、しょっちゅうゴシゴシ洗剤で洗いたいとかいった感じです。

ガンガン洗いは正直向きません

ここまで、皆さんがイメージされているようなガンガン洗いを説明してきましたが、正直、このような洗い方はコルクマットにはあまり向きません。

それはどうしてかということを上の①~④に対応するような形で説明していきます。

①頻度ガンガン型で劣化につながる機会が増える

コルクマットを頻回に洗いすぎると劣化が早まる恐れがあります。

コルクマットを洗うと当たり前ですが濡れます。

濡れると乾かす必要があります。

この、濡れてそれを乾燥させてというのを頻繁に行うと、コルクマットの負担になってしまう場合があるのです。

コルクマットのほとんどが二重構造

コルクマットは、100%コルクでできていると思われている方も多いですが、よく目にするほとんどのものが厚みのあるEVAなどの合成樹脂の上に薄いコルクシートが貼られているような二重構造になっているものです。

洗って干す時の反応の違いが劣化に

つまり、1つのコルクマットが2つの異素材からできているのです。

それぞれの素材によって、水分にさらされた時の膨張率も違いますし、乾燥していくときの収縮率も違います。

ですので、どうしても水にさらし乾かすという時に、変形や反りなどが出やすかったりします。

干し方にもよるけれど

特に干し方に気を付けると変形などがしにくくなると言われています。

風通しのいい日陰に、水平に置いて干すと反りが出にくかったりします。

立てかけて干すとどうしても比重も偏るので、反りや変形が出てしまいやすくなります。

また、日向に干してしまうと直射日光で思わぬ高温になってしまい、熱によって劣化してしまう場合があります。

熱による反応も、やはり、コルクシートと合成樹脂とでは違うからです。

カビの心配も

洗うたびにしっかり乾かさないとカビが生えてしまう場合もあります。

洗う頻度が多くなると、時には生乾きになってしまうようなこともあるかもしれません。

生乾きの状態でもカビは繁殖しやすくなります。

カビは一度根をはると完全に除去することが難しく、きれいに取り除けたと思ってもちょっとしたきっかけでまたすぐに生えてきたりします。

頻回だと劣化を早めてしまう

頻回でも適切に干したりすることができたなら、もしかしたらそんなに劣化を早めることはないのかもしれません。

しかし、「洗う」「干す」というのは、コルクマットの負担であることには変わりありません。

頻回に洗って干すととその分負担がかかります。

頻回って何回?

ここで、そもそも頻回ってどんなくらいかというのが気になると思います。

これは意見の分かれるところですが、私の感覚では週に1回は頻回に入るかなと思います。

多くても月に1、2回くらいかなと思います。

なにも丸洗いでなくても

丸洗いは耐えられないくらいに汚れた時に、あれこれ手を尽くした後の最終手段としての洗い方でいいと思っています。

普段の掃除に取り入れるには、やはりリスクが高いと思うのです。

普段の掃除でどうしても水を使いたいなら、水を固く絞った雑巾で拭くだけでもずいぶんスッキリするでしょう。

②ガンガンゴシゴシ型で直ちに劣化することも

ガンガンにゴシゴシする洗い方で、直ちに目に見えて傷んでしまう場合があります。

コルクマットに使われているコルクシートは、コルク栓をくりぬいた後の端材をさらにバラバラに砕き、接着剤と混ぜてシート状に成型加工されています。

しっかりと接着されているので簡単に取れるということはありません。

しかし、どうしてもゴシゴシと強くこする洗い方では傷も付くでしょうし、コルクの粒が少し不安定になってしまう場合があります。

ひどい時は、ボロッとコルクの粒がはがれてしまうこともあります。

直ちに傷まなかったとしても、ゴシゴシ洗いを繰り返すうちにダメージが蓄積し、ボロボロはがれるようになってしまう場合もあります。

ゴシゴシ洗いは強い力で摩擦することが問題になる

タワシやブラシを使ってゴシゴシしてしまうと傷も付けやすくなるので、それらは一番おすすめできない掃除アイテムです。

しかし、雑巾やスポンジ、または、素手であっても、強い力で摩擦するようなゴシゴシ洗いだとやはり傷めてしまうので注意が必要です。

優しくすすぐだけでいい

水を使うと、コルクマットの細かい隙間まで入り込んでホコリやチリなどの汚れを流してくれますし、ベトベトについても一緒に流してくれたりします。

ゴシゴシしなくても流水ですすぐだけでもかなりきれいになります。

どうしても取れないベトベトがあるような場合でも、手で優しく撫でるようにしながらすすぐだけにとどめましょう。

③洗剤ガンガン型で思わぬ結果になることも

洗剤と言っても色んなものがあるので、なかなか一概に言うことはできません。

しかし、洗剤によっては、洗剤を付けたところが変色してしまうような場合もあります。

よく、体にも負担の少ない洗剤として重曹が使われることもありますが、それにしても化学反応を起こして変色してしまう可能性があるそうです。

どうしてもというなら薄めた中性洗剤を

洗剤を使う洗い方は安易におすすめできませんが、どうしてもという場合は、薄く希釈した中性洗剤で優しく洗い、しっかりすすぐといいでしょう。

除菌にも注意が必要

除菌に関しては、エタノールとか次亜塩素酸ナトリウムを使った除菌方法もあります。

アルコール除菌だとサッとだけスプレーするくらいだったらそれほど問題がないようですが、次亜塩素酸ナトリウムは注意が必要です。

次亜塩素酸ナトリウムはよく「混ぜるな危険」と書かれているような漂白剤などの成分です。

確かに除菌効果は高く、特にノロウイルス対策の掃除によく使われたりします。

薄く希釈して使うと使えなくもないかもしれませんが、間違ってしまうとコルクを変色させたり傷めたりする可能性があるので、正直、使用をおすすめしたくないなというのが本音です。

④ガンガン複合型は目も当てられない結果になるかも

ガンガン複合型ではやりようによっては目も当てられないような状態になってしまう場合もあります。

例えば、重曹を使ってタワシでゴシゴシ洗いたいという場合、先ほども重曹は化学変化で変色してしまう可能性があると説明しましたが、重曹には他にも研磨剤としての優れた洗浄力があります。

それをタワシを使ってゴシゴシしてしまったなら、変色はするは傷めるはで大変なことになってしまったりします。

さらに、頻回にそんな洗い方をしてしまうと、どんどん状態は悪化の一途をたどるでしょう。

まとめ

コルクマットは水で丸洗いできなくはないのですが、問題は洗い方でした。

どうしても清潔に使いたいと思うと、しょっちゅう洗ったり、ゴシゴシ洗ったり、洗剤でしっかり洗ったりしてしまいがちですが、それではコルクマットをすぐに劣化させてしまう可能性があるのです。

基本的に、丸洗いする時は短時間でサッと洗うというのを意識しておいていただけたらと思います。

浸け置き洗いなんかもしない方がいいでしょう。

また、洗い方も気になりますが、要は「しっかり除菌がしたいんだ!」という方もいらっしゃると思います。

小さいお子さんがいらっしゃったり、高齢者がいらっしゃるご家庭だと特に感染症の心配も大きかったりするでしょう。

そんな場合は、こちらのコルクマットの除菌!例えばこんな6つの方法で、詳しく比較的安全な方法を紹介していますので、参考にしていただけたらと思います。

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