布団の下に敷く敷物の中でコルクマットは大変便利でメリットも多いのです。
しかし、なんでもそうですが、メリットばかりのものはそうそうありません。
メリットもあればデメリットもあるのが常です。
布団の下にコルクマットを敷く方法も例外ではなく、もちろんデメリットもあります。
その双方を天秤にかけ、自分にとってメリットの比重が大きいなら使い続けやすいでしょう。
ただ、たとえデメリットの比重が大きくても、それをうまく補えるとしたらまた天秤のバランスは変わります。
ですので今回は布団の下にコルクマットを使うメリットとデメリットを明らかにし、それを皆さんの天秤にかけていただくことで購入の際の判断材料にしていただければと思っています。
目次
布団の下にコルクマットを敷くメリット
床に直接布団を敷いて寝るのは、実際に始めてみると不便が多かったりします。
その不便をなくすためにコルクマットを使用されることが多く、そここそがメリットとなります。
①クッションになる
特にフローリングの床は硬いので、敷布団だけでは体が痛くなってしまってぐっすり眠れなかったりします。
なんとか寝入れてもすぐ起きてしまったり、朝起きた時に足腰が痛くて一日中調子が悪くなってしまうこともあります。
敷布団だけじゃなくマットレスも使っている場合でも、もう少し柔らかさが欲しいという場合もあるでしょう。
コルクマットは適度な弾力がありそれがクッションとなるので、布団の下に敷いて自分の寝やすい硬さに調整するアイテムとして重宝します。
②湿気対策になる
コルクはコルクガシという木の樹皮からできていて、天然木に備わっているのと同じような調湿効果を持っています。
調湿効果とは空気中の湿気が多い時にはそれを吸収し、少ない時には放散するといった働きになります。
しかし、コルクマットの多くは厚みのあるEVA樹脂などの上に薄いコルクシートが貼られている構造になります。
化学系の合成樹脂100%のものと比べると調湿効果を多少備えていると言えますが、コルク100%のものに比べるとそれほど高い効果は期待できません。
ただ、布団を直接床に敷いてしまうと湿気もダイレクトに発生するので、床も敷布団も乾きにくくなりすぐにカビが生えてしまったりします。
布団の下にコルクマットを敷くと、床までに層が増えるのでその分湿気の発生が分散します。
床だと風通しの良いところに運んで干すことは難しいですし、カビが生えてもそれをその場で掃除するしかできません。
コルクマットなら、はがしてどこにでも運んで干せますし、丸洗いすることもできます。
そういった意味で湿気対策がしやすいと言えます。
③暖かい
コルクマットは熱が伝わりにくくなる断熱性能も求めることができます。
冬の床の底冷えは大変厳しいです。
外気の冷たさも床などの構造から伝わってきますし、部屋の中の冷たい空気も下の床あたりにたまるので、床に直接布団を敷いて寝るのは高さのあるベッドに寝るよりも寒かったりします。
布団の下にコルクマットを敷くと体温などで温かくなった布団の熱を床に逃がしにくくなりますし、床からの冷たい冷気も上がってきにくくしてくれるので温かいままを保ちやすくなります。
布団の下にコルクマットを敷くデメリット
布団の下にコルクマットを敷くデメリットとして、敷きっぱなしにして使えないというところがあります。
コルクマットを床材のように部屋に敷き詰めて、そのまま敷いたままで使い続けられる方も多く、意外に思われる方もいらっしゃるでしょう。
コルクマットはできれば定期的にはがしてその下をも掃除するのが理想です。
しかも、布団の下に敷くとなれば、もっと頻度を高める必要があったりします。
布団の下に敷きっぱなしだとやっぱり湿気る
いくら湿気対策にも使えると言っても、コルクマットをずっと布団の下に使い、しかも布団の上げ下げも行わず万年床となるとすぐに湿気を持ちカビが発生してしまいます。
床に直に布団を敷いて寝る場合、毎日の上げ下げは必ず行う方がいいでしょう。
布団の上げ下げだけを行っているという場合でも安心はできず、コルクマットも干さないとカビが発生してしまいます。
湿気の原因は寝汗だけじゃない
湿気の原因が寝汗だけなら、布団の下にコルクマットを敷いておけば物理的に床にまで湿気が到達することはないでしょう。
しかし、湿気の原因は寝汗だけじゃなく、布団や床などとの温度差にもあるのです。
寝汗も年中かくので注意が必要ですが、冬場でそれほど汗をかいていないという時でも、
敷布団や床がじっとりと濡れ、水滴を持つほどになっている場合もあります。
そういった場合、布団と床の温度差からも湿気が発生していたりするのです。
温度差が問題となるので、布団の下にコルクマットを敷いたとしても、コルクマットと床に温度差ができるとそこに湿気が発生してしまいます。
それをそのまま干すことなく敷きっぱなしにしてしまうと、すぐにカビが生えてしまいます。
放っておくとダニやカビの巣窟に
コルクマットは1枚1枚をパズルのようにつなげて敷いていきます。
どうしてもそのつなぎ目からホコリやチリ、寝汗の湿気なども下にないりこんでしまいます。
ホコリ、チリ、湿気があり、温かいところはダニやカビが発生するのに絶好の場所となります。
コルクマットを敷きっぱなしのまま放っておくと、その下はダニやカビの巣窟になっている場合があります。
それらはアレルゲンや感染症の原因にもなるので、やたらくしゃみが出るようになったり、目がかゆくなったり、微熱が出るようになる場合がありますが、この事実を知らないと原因が特定できないまま、体調不良が続いてしまったりします。
コルクマットのデメリットを補う方法
このように、コルクマットのデメリットは湿気や衛生面の問題です。
これを補える方法も確かにあるので、うまくいったらコルクマットのメリットも存分に活かされ便利に使えるでしょう。
ただ、その方法を実行できるかどうかが問題となるでしょう。
理想は布団と同じように上げ下ろしする
一番理想的なのは、布団と同じようにコルクマットも毎日上げ下げする方法です。
上げ下げして干したり掃除したりして湿気を防ぎ、衛生的に使うのです。
慣れるまでは面倒かもしれませんが、習慣にさえしてしまえば特に問題なく行えるのではと思います。
コルクマットは1枚ずつはがせるので上げ下げするのもそれほど難しくありません。
布団を上げる時にはがして簡単に干しておくといいでしょう。
より簡単に上げ下げするのにポイントとなるのが、コルクマットを敷く範囲と、1枚あたりの大きさです。
布団の下にだけコルクマットを敷く
簡単に上げ下げが可能になるように、布団の下にだけコルクマットを敷きます。
どうしても広範囲に敷いてしまうと物理的にも心理的にも上げ下げしにくくなり、習慣として定着さすことが難しくなります。
あくまで布団のためだけのマットとして使うといいでしょう。
大判タイプのコルクマットを敷く
コルクマットには大判とかラージサイズと言われる1枚が45㎝×45㎝ほどのものや、60㎝×60㎝ほどのものがあったりします。
小判やレギュラーサイズと言われるもので30㎝×30㎝のものがほとんどです。
大判だと同じ範囲に敷くにも小判に比べて敷く枚数が少なく済むので、上げ下げがより簡単になります。
また、つなぎ目も少なくなるので、寝汗などの湿気が隙間からコルクマットの下に逃げにくくもなります。
湿気対策には除湿シートと併用するのがベスト
湿気対策としては、さらに除湿シートを併用するのが最も効果的になります。
ここまでに説明したように、コルクマットを敷くと湿気に対して便利に機能しますが、それ自体に除湿できるほどの機能はありません。
除湿に特化した除湿シートをプラスして使うことで、より湿気対策の効果を高めることができるでしょう。
まとめ
布団の下にコルクマットを敷くメリットに対し、デメリットとなるのが湿気や衛生面になります。
これを天秤にかけた時、マメにコルクマットまで上げ下げしたり、さらに他に除湿マットと併用したりということができるならば、デメリットの比重は少なくなるのではと思います。
湿気や衛生面の懸念については、家の構造であったり、部屋の使い方によっても変わり、掃除に関しては個人個人の考え方や性格によっても変わります。
今回は理想的な状態について説明してきましたが、場合によってはそれほど神経質にならなくてもいいかもしれません。
今回の記事も参考にしていただきながら、ぜひ、皆さんそれぞれのメリットやデメリットも天秤に載せて検討していただけたらと思います。
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