以前、ジョイントマットの代わりにはラグやタイルカーペットが便利という記事も書いているのですが、逆に、もちろん、ラグやタイルカーペットの代わりにもジョイントマットが便利だったりします。
先ほどの記事でも参考にしていただけるところもあると思いますが、視点が逆になることで、もっと具体的に見えてくることがあるので、今回はそのことについて説明していこうと思います。
特に今回はラグの代わりとしてのジョイントマットに的を絞ろうと思います。
感想(7538件) |
ラグの便利なところ
何か敷物を部屋に敷こうという時、真っ先にラグが挙がる人の方が多いかもしれません。
ラグには色々いいところがあるのですが、次に順番に説明していきます。
①デザインが豊富
まず、ラグの良さとして一番にあがるのが、そのデザインの豊富さではないでしょうか。
最近増えているフローリングの部屋でも、昔ながらの畳の和室にも、寝室にも子ども部屋にも、様々なシーンに合うようなデザインを探すこともできます。
カラーや柄も豊富ですし、繊維の使われているものならその毛足の長さでも見え方が変わります。
使われる素材の種類も大変豊富で、素材による質感を楽しむこともできます。
②肌触りが選べる
また、これも素材の種類の豊富さからですが、肌触りにつながるような質感や、柔らかさ、硬さ、毛足の長さなども大変豊富に選べます。
例えば、上のラグだと中材は10㎜のウレタンで、その上にさらに15㎜の極細繊維でフワフワのモコモコです。
かと思えば、竹でできていて硬くさっぱりとした肌触りで、夏に特に重宝されるものもあります。
③サイズ展開が豊富
サイズ展開も実に豊富です。
例えば、正方形、長方形、円形とあって、その形で20サイズほども選べるものもあります。
ラグはアバウトなサイズでもいい
ラグはそもそも、部屋にピッタリと合わせて敷く性質の敷物でもありません。
もちろん部分的に敷くにも、しっかり測って敷く方が収まりもよくなります。
しかし、それほど神経質にならなくてもアバウトな大きさで選択することができるのもラグの大きな魅力の一つです。
例えば、ある程度の部屋の大きさや、ラグを敷きたいスペースをイメージできていれば、「あ、いいな!」とひとめぼれしたようなものをすぐに手に入れることもでき、まるで洋服のような感覚で買えたりもするのです。
④様々な性能を望める
ラグには特に便利な性能がある商品がいくつもあります。
洗濯機で丸洗いできるものもあります。
また、遮音効果に優れたようなものもありますし、防炎効果に優れたものや、防ダニ効果に優れたものなど様々なものがあります。
感想(36件) |
ジョイントマットなら遜色ない
ラグの良さを大きく4つ説明してきましたが、ジョイントマットもラグの代わりとしてラグに求められているような良さも持ち合わせていたりします。
場合によってはラグを超えるような良さを発揮する場合もあります。
そのあたりのことについても、ラグの良さと対応するような形で次に説明していきます。
①ジョイントマットもデザイン性が良くなってきている
デザイン性については、一昔前は正直、同じようなものしか目にしなかったような印象があります。
しかし、最近は実に色々なカラーや柄のものが出てきており、デザイン性もずいぶん向上しています。
カラーはパステル系が多いですが、原色系やネオンカラーのようなものもあります。
柄は北欧風のテキスタイルのようなものもありますし、ヒョウ柄やミリタリー柄のようなものもあります。
特に子ども用には線路がプリントされているものがあったり、人気のキャラクターがプリントされているなど様々です。
感想(118件) |
ジョイントマットは独自のデザインを楽しめる
また、ジョイントマットのデザイン性を語る時、特に注目したいのが、自分で好きに組み合わせて敷いていける点です。
1枚1枚をパズルのようにつなげて敷いていくのでそれが可能なのです。
例えば、ジョイントマットの中でも特にカラー展開が豊富なものを選び、その商品のあるだけの色を使って、好きにカラフルに並べることもできます。
もちろんよく見るようなチェック柄に敷いてもいいですし、ボーダー柄もいいでしょう。
感想(907件) |
やる気になれば、画素の粗いファミコンのキャラクターのようなドット絵のようにすら敷けます。
ラグはどこかのデザイナーさんがデザインしたものです。
それはもちろんメリットでもあります。
しかし既製品のほとんどが大量生産なので、多くの人が持っています。
ですので、「私だけの物」とか「一点物」とかが好きな人や、なんでも自分で手を加えたいような人にとっては少し物足りなさがあるかもしれません。
その点、ジョイントマットなら、自分で納得のいくように好き放題できるのでラグの代わりという以上の満足を得られるかもしれません。
②肌触りの豊富さはラグには及ばないけど健闘してる
正直、肌触りの種類の豊富さはジョイントマットはラグにはかなわず、ラグの代わりとはならないかもしれません。
しかし、種類が少ないというだけで、肌触りが悪いというわけではありません。
ジョイントマットはEVAなどの合成樹脂で作られているものが多く、適度に弾力もありクッション性を望めます。
よく靴底や、ビーチサンダルにも使われている素材なので皆さんにもなじみがあると思います。
肌触りとしては、サラッとしていて適度な柔らかさを感じます。
肌触りにおいてその弾力が大きな要になったりしますが、一般的なものではその弾力の違いが特に注目されることは少なく、商品によってそれほど違いが大きいというわけではありません。
トレーニング用は硬度が高い
しかし、トレーニング用のものの場合、その上にトレーニングマシーンを設置したり、激しい運動を行ったりし、柔らかすぎるとあまりよくないので硬度が問題になります。
ですので、例えば「硬度55」とか「硬度65」といった具合に表記され硬度の高いものが好まれたりします。
つまり、一般的なものは適度な弾力と言えますが、トレーニング用だと少し硬めだったりします。
感想(9件) |
肌触りの良さならコルクマット
他にも、ジョイントマットには表面がコルクになっているコルクマットもあります。
これだと、天然のコルクの優しい肌触りで大変心地良かったりします。
感想(1825件) |
③サイズと言えばジョイントマットの右に出るものはいない
サイズに関してはジョイントマットが圧勝という感じで、ラグの代わりという以上に便利だったりします。
確かに、既製品としてのサイズ展開はラグにはかなわないかもしれません。
直ちに好みのサイズのものが手に入るのも大変便利です。
しかし、どんなサイズにもできるという点では、ジョイントマットはラグ以外の他の敷物も含めて比較しても、なかなか右に出るものはないかなと思います。
なぜなら1枚1枚をつなげて敷いていくので、どんな広さにも簡単に対応できるからです。
「もうちょっとだけ小さくしたいな」とか、「この部分にピッタリ合わせたいな」と思ったなら、自分でカッターで切ることだってできます。
ラグでも正方形とか円形とか選べたりもしますが、ジョイントマットも正方形にも長方形にもできますし、自分でカットすれば円形にもできますし、さらにハート型だって星型だってできなくはないのです。
あんまり手を加えすぎる方法だとちょっと面倒ですが、とにかく自分で自由に微調整できるのでサイズで悩むことは少なくなるでしょう。
ラグよりもさらにアバウトな感じで選んでもなんとかなったりします。
1枚単位から大きさを考えられるとなるとかえってサイズ選びが難しそうにも思えますが、ほとんどの場合、畳数などに寸法を合わせたセット売りになっていて、どれくらいの大きさになるかの目安も書いているのでそう難しくはありません。
④ジョイントマットの性能はオールインワンで
性能に関しては、ラグだとある限定的な性能について突出しているというようなものも多く、ジョイントマットよりもその性能のレベルも高いことが多かったりもします。
それに比べるとジョイントマットは性能のレベルこそそれほど高くはないかもしれませんが、一定水準以上の性能を幅広くいくつも持っていたりしてオールインワンな魅力があります。
例えば、弾力性、クッション性、防音性、断熱性、保温性などの他、水にも強いので丸洗いもできます。
⑤その他、ジョイントマットだけの魅力
その他にも、ラグの代わりというよりか、ラグにはないジョイントマットならではの魅力もあります。
ジョイントマットならそこだけ洗いやそこだけ交換ができる
ラグには絶対できないようなジョイントマットの魅力と言えば、そこだけを洗ったり、そこだけを交換したりができるところです。
ジョイントマットが汚れてしまったとします。
そんな時、ジョイントマットならその部分だけを外して洗えます。
さらに洗っても汚れが取れないような場合は、そこだけを捨ててしまって新しいものと交換することもできるのです。
これは1枚もののラグにはできない大きな魅力です。
ラグなど1枚物の敷物だと、どうしてもそこだけを洗ったり交換したりということは難しかったりします。
一部分を洗おうと思っても、全部をお風呂場などに持って行って洗う必要があります。
一部分の汚れが取れなくても、そこだけを切り取って交換することはできません。
ジョイントマットはなんせ軽くて扱いやすい
ラグの中でもキルトラグのように比較的に軽量なものもありますが、ものによるとかなり重いものもあったりします。
大きさが大きくなればなるほど重さも増していきます。
重いとどうしても扱いにくくなります。
一度敷いたら敷きっぱなしにできるのなら、それほど扱いにくさも気になりませんが、ラグやジョイントマットの場合、それをはがしてその下の掃除をしたり、洗ったり、干したりということもあるでしょう。
ジョイントマットのほとんどがEVAなどの軽量な合成樹脂が使われています。
ビーチサンダルでもEVA素材のものが多いですが、履いているかいないかわからない程軽量だったりします。
ジョイントマットを広範囲に敷こうと思うとたくさん必要になりますが、それにしてもひとまとめに持てるほどの重さだったりしますし、1枚1枚を持つこともでき大変扱いやすいのです。
ラグの代わりにジョイントマットが便利になる時
ラグの代わりとしてジョイントマットは、時には十二分な働きをすることがわかっていただけたと思います。
次に、どんなシチュエーションが訪れたら、ラグよりもジョイントマットが便利になるかというのを説明していきます。
①赤ちゃんがいる
よく、ラグの代わりにジョイントマットが求められるきっかけになるのが、赤ちゃんの誕生です。
新婚で夫婦だけの生活の間はオシャレで肌触りのいいラグで、なんの不便も不満もなく使われていたりします。
そこに、赤ちゃんが生まれて直ちに子育てが始まると、気になるところがたくさんでてきて、「ラグの代わりを探さないと!」と焦ったりします。
色んな不安がありますが、そんな中でも、まず気になるのが安全性でしょう。
ジョイントマットのクッション性でケガ防止
「抱っこしていて落としてしまったらどうしよう」とか、「ベッドから落ちたらどうしよう」とか、そういった心配がふと頭をよぎるのではないでしょうか?
ジョイントマットならクッション性があるのでその不安に対応できます。
ジョイントマットでお掃除ラクラク
また、おむつ替えの時におしっこが噴水のように出てしまったり、少しづつジュースや離乳食をとり始めたような時、床にそれらをこぼしてしまうことも増えます。
ですので、掃除のしやすさを求めるようになりますが、ジョイントマットなら汚れもサッとふき取れますし、その部分だけを丸洗いもできますし大変便衛生的に使えます。
ジョイントマットで室温管理しやすく
他にも赤ちゃんは体温調節がまだまだうまくできないので、室温の管理に気を使われると思います。
ジョイントマットなら断熱性もあり、冷暖房の効きを良くするので適度な温度に保ちやすくなります。
赤ちゃんを好きに遊ばせられるような防音性
赤ちゃんが成長していくと手に触れたものをとりあえず振ってみたりというような動作をしたりします。
例えば、うちの子でも、おもちゃのラッパをバンバン床にたたきつけている時期もありました。
ハイハイができるようになったり歩けるようになったりすると、動くたびにドタバタと音を立てることも多くなります。
特に集合住宅での騒音はご近所トラブルに発展しがちなので、できるだけ防音対策をしておきたいところです。
そうでないと、赤ちゃんを思いっきり遊ばすことも難しくなってしまうでしょう。
できうる限りの防音対策としてジョイントマットは便利に使えます。
ジョイントマットのオールインワンがここで活かされる
ラグの代わりにジョイントマットを考えなくても、ラグでもこれらの性能を備えているものもありますし、さらに高い性能を望める場合もあります。
ただ、ジョイントマットだと、あれこれ苦労して便利な性能のものを探し回って選ばなくても、直ちにこれらの性能がオールインワンでそろっています。
赤ちゃんがいる家庭でゆっくりと膨大な種類のあるラグを選ぶのは、時間的にも気持ち的にも余裕がなく難しかったりします。
そんな時、とりあえずででもジョイントマットを選んでおくと、たちまち便利に使うことができるのです。
②子どもがいる
赤ちゃんの時期はもう過ぎていたとしても、お子さんのいる家庭でラグの代わりにジョイントマットが魅力的になるタイミングがあったりします。
子どもが小さいうちは家の中でも走り回ったり、飛び跳ねたりして縦横無尽に遊んだりします。
そんな時、やはり転倒してしまった時のケガを防止するのに、クッション性がのあるジョイントマットが便利だったりします。
同時に、ドタバタ走り回る音の防音対策も必要になるでしょう。
何かをこぼしたりした時の掃除のしやすさも必要になりますし、おおむね①の赤ちゃん対策と同じような性能が必要になります。
リビングが子どものプレイルームになっているお宅がほとんどなので、リビングにこの対策が必要になることが多いですが、子どもが大きくなると子ども部屋にも必要になってくるでしょう。
子ども部屋にジョイントマットを敷く
小学生になるタイミングだったり中学生になるタイミングだったり、タイミングは各家庭で違ってきたりしますが、子ども部屋を作る際の敷物としてジョイントマットが便利になったりします。
昔は子ども部屋というと勉強部屋といった印象でしたが、最近では、勉強はリビングで行うことが推奨されていたりして、子ども部屋と言うと、遊び部屋や寝室といった印象の方が大きくなっていたりします。
小学校の間は特に、お友達と遊ぶのが好きな子はしょっちゅう友達と家を行き来して遊んだりします。
子ども部屋があると、お友達と遊ぶのも決まって子ども部屋になったりします。
うちの子もそうですが、まあ、ドタバタ、キャッキャ言いながら遊びます。
ジョイントマットがあると防音対策にもなりますし、ケガ防止にもなりますし、床の傷も防止できます。
また、子どもが初めて一人でシングルベッドに寝るようになったりします。
慣れない広さで、最初のうちはベッドから寝ぼけて落ちてしまうような場合もあります。
ロフトベッドや二段ベッドのように高さのあるベッドだとより転落の心配があります。
そういった場合のクッションとしてもいいでしょう。
ジョイントマットならある意味使い捨てのようにも使えます。
ですので、子どもが手荒く使ってボロボロになっても交換しながら使うこともできます。
③ペットがいる
ペットがいる場合もやはり①②とおおむね同じような感じでラグの代わりとしても便利になります。
ドタバタに対する防音対策としても、こけた時のケガ対策としても便利でしょう。
中でも、ペット対策で特に便利になるのが掃除かなと思います。
例えば、犬が床にウンチをしてしまったとします。
ジョイントマットを敷いていればウンチのある所だけを外してウンチの処分ができます。
ウンチを処分したら、そのまま洗うこともできます。
それでもきれいにならなかったら、そこだけ捨ててしまって新しいものに交換することもできます。
これはやはりラグにはできない対応です。
ウンチ以外にもおしっこをしてしまうこともありますし、吐き戻しなんかもあるでしょう。
また、フローリングの床だと滑ってしまったりして、ペットの足や爪を痛めてしまう場合もありますが、ジョイントマットなら適度な弾力性もあるのでフローリングよりも滑りにくくなります。
ペットには中でもナチュラルな風合いのコルクマットがよく好まれたりします。
④賃貸に引っ越す
賃貸に引っ越すタイミングで、ラグの代わりにジョイントマットを使い始める方も多いです。
まだ、敷物がどれくらい必要になるかはっきり把握できていない場合でも、ジョイントマットならあらかじめ準備しておけるからです。
ラグも部屋にピッタリと敷き詰めて使うという性質のものではないので、比較的どこにでも敷きやすくはあるのですが、それでも部屋の広さや、家具の配置などによっては使えなくなるような場合もあったりします。
ジョイントマットなら1枚単位から敷くことができるので、とりあえずワンセットだけ用意しておいたとしても、すぐに必要な場所に使えますし、足りなければ後で買い足して敷くこともできます。
引っ越してすぐは部屋に傷をつけやすい
賃貸の場合、部屋にできるだけ傷はつけたくありませんが、一番傷をつけてしまう可能性があるのが、引っ越して間もなくのまだ落ち着かない時期だったりします。
引っ越し自体も自分でするという場合は、その時点で傷をつけてしまいやすくなるでしょう。
多くの場合、専門業者にお願いされると思いますが、それならば、もちろん、プロの技で傷一つなく引っ越しを終わらせてもらえるでしょう。
しかし、問題はその後です。
細かくレイアウトを変えたり、新しく家具を買い足したりすると、自分で家具を動かす機会も出てきます。
そんな時にできるだけ傷をつけたくないと思うと、適当に準備できるジョイントマットだとすぐに対策がとれ大変重宝するのです。
引っ越してすぐは音も立てやすい
また、賃貸の場合、アパートやマンションなどの集合住宅であることが多いでしょう。
そうなるとやはり防音対策も必要になります。
引っ越しから落ち着くまでの間は、先ほど説明したように、家具を自分で動かすことも多いですし、荷物を整理するのにバタバタと動き回ることも多かったりします。
その際の音も大変気になりますが、ジョイントマットならやはりすぐに対策できるので大変便利です。
騒音を受ける方から考えてみると、大した大きさの音じゃなかったり、それほどしょっちゅう聞こえたりしなければ意外と気になりません。
しかし、限度を超え、一度、「ちょっとうるさくない?」と感じるようになると、そこを皮切りにどんどん気になり始めたりします。
ですから、それほど気にならないという程度にいかに抑えておけるかというのがポイントになるので、防音対策は早ければ早いほど効果があると言えます。
さいごに
ラグの代わりとしてジョイントマットは同じようにも使えますし、場合によればラグよりもさらに便利に使えるということがわかっていただけたと思います。
ただ、どういう目的を持って、どんな風に使いたいかということで、やっぱりラグの方が向いている場合もあるでしょうし、ジョイントマットの方がいいということもあるでしょう。
そこまで、はっきりと意識的でなくても、単に「ラグが好き」とか「ジョイントマットが好き」とか好みもあったりもします。
ここまで長くお付き合いいただきましたが、つまり何が言いたいかと言うと、
「気に入ったものを使ってください!」ということです。
ここまでの説明の中で皆さんの背中をポンと押せるようなところが一つでもあって、お気に入りのものに出会っていただくことができたなら大変嬉しく思います。