コルクマットは薄いのが多いけど何か困ることがあるのか?

コルクマット
DJコルク
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敷物って厚ければ厚いほどいいような気がしていませんか?しかし、実はそうとも言えないんですよ!

コルクマットはジョイントマットの中でコルクが使われているものを指します。

そもそもジョイントマットのオーソドックスなもので1㎝前後の厚みのものが多い印象があります。

極厚とか厚手とか表記されているもので2㎝前後で、さらに厚いもので4㎝のものもあります。

コルクマットでも2㎝前後の厚みのものもありますが、それほど種類が多くなく、ほとんどが1㎝前後の厚みだったりします。

コルクマットの厚みの秘密

コルクマットというと単純にコルクだけでできていると思われている方も多いです。

しかし、実はほとんどのコルクマットは、ジョイントマットと同じような厚みのあるEVA樹脂やPE樹脂の上に、薄いコルクシートが貼られている構造になっています。

ですからコルクマットの厚みのほとんどがその下の合成樹脂の厚みになります。

もちろん100%コルクでできているものもあるにはあります。

しかし、お店やネット通販などで見るもののほとんどがこのような2重構造になります。

二重構造でも使い心地に問題ない

コルクマットは二重構造であっても、コルクの良さを損なうことはなく、使い心地に支障が出るわけではありません。

コルクシートは天然素材から作られており、その下の合成樹脂は化学的に作られたものという違いがあります。

しかし、どちらも弾力性やクッション性、防音性、断熱性などを持ち合わせているので、それぞれ邪魔してしまうようなことはありません。

ただ、二重構造のものは100%のものに比べると若干柔らかく感じ、耐久性も落ちるようです。

厚みがある方が性能も高くなる

二重構造であっても使い心地に支障が出るわけではないのですが、コルクマットに求められるような、クッション性や防音性、断熱性などは、厚みが増せば増すほど当然効果が高くなります。

それならば単純に薄いよりも厚みのある方がメリットが多いようにも思います。

厚みのあるコルクマットを見てみても、コルクシート自体の厚みは普通のものと変わらずに薄く、その下のEVA樹脂などの合成樹脂が厚くなっています。

そうやって、厚みを足すことができるのならそれで問題ないようにも思えます。

なぜ、厚いものが少ないのかなと思って調べてみましたが、正直はっきりとはわかりませんでした。

ただ、二重構造のコルクマットには少し注意したい点があり、もしかしたらそれが関係しているのかもしれません。

二重構造のコルクマットの注意点

二重構造のコルクマットは、使い心地においてはそれぞれの素材で大きく違わないので問題ないという風に説明しました。

ただ、コルクシートと合成樹脂という風に異素材のものを貼り合わせてあるので、特に湿気や熱、または劣化に対してそれぞれで違う反応をしてしまうことがあります。

湿気に対するコルクマットの反応

例えばコルクマットを使っていて梅雨時になるとつなぎ目がボコボコと浮き上がってきたというような話を聞いたりします。

これは梅雨の湿気の多い時期に、コルクマットが湿気を吸って膨張して起こりますが、二重構造の場合は膨張による変形がより大きく表れやすいのです。

なぜならば、やはりそれは、コルクシートと合成樹脂というそれぞれ膨張の仕方も収縮の仕方も異なる素材が使われているからです。

コルクシートが大きく膨張しても、その下のEVAなどの合成樹脂がそれほど膨張を起こしていないという風な反応の違いがあると、どうしても、お互いの素材が引っ張り合ってしまいます。

それによって反ったり変形したりしてしまうのです。

梅雨時以外でも、コルクマットを洗って干してという中で湿気の影響を受けて反ってしまうような場合もあります。

コルクマットをガンガン洗いたい人!洗い方についてちょっとお話が

熱に対するコルクマットの反応

熱についてもやはり、熱に対するそれぞれの素材の反応の違いによって反りや変形が出てしまったりします。

例えば、先ほども例に出したように洗って干してという時、直射日光の当たるところに干してしまったり、高温の車の中に放置してしまったり、冬に暖房器具の熱が直接影響するような場所に設置したりするとそういったことが起こりやすくなります。

コルクマットを床暖房で劣化を早めないようにうまく使う

劣化に対するコルクマットの反応

コルクマットの上を毎日歩いたり、重いものを載せたりしているうちに、徐々に劣化がみられるようになります。

コルクはその下のEVAなどの合成樹脂と比べると耐久性がありますが、EVAなどの合成樹脂はしだいにペシャンコになって伸びてきたりします。

ここでも二つの素材で違いがみられるようになるのです。

ただ、コルクシートにしてもへたりにくいとは言えますが、劣化してくるとコルクの粒同士の接着が不安定になり、ボロボロと取れてくることがあります。

薄い方がトラブルが小さくなる

先ほどもふれましたが、二重構造のコルクマットで厚みのあるものでも、コルクシートの厚みは変わらず、その下のEVAなどの合成樹脂が厚くなっています。

例えば、薄いコルクシートが収縮して、その下の厚いEVA樹脂を引っ張ったとします。

この時、厚みがあればあるほど、反り返る部分が自ずと大きくなってしまいます。

劣化にしても、下の厚みのあるEVA樹脂などだけが特に薄くなり伸びてしまうと、コルクシートとの大きさの違いも出てしまい、それが浮き上がりなどにつながったりします。

厚みがあればあるほど反応して変化する部分も増えるので、より違いが目立つようになるでしょう。

薄いコルクマットなら多少同じようなことが起こっても、そのトラブルは小さく済むと言えます。

薄いと言っても1㎝前後あれば十分

薄いと言っても、1㎝前後の厚みがあれば十分だったりします。

ジョイントマットでもコルクマットでも、それくらいの厚みのものがほとんどです。

他の敷物と比べても、1㎝前後あれば分厚いくらいの厚みになります。

クッション性も防音性も断熱性も得られますし、便利に問題なく使えると思います。

薄いことで困ることはほとんどない

実際にコルクマットが薄いことで困ることというのはほとんどないでしょう。

厚みが出れば出るほど、クッション性などその性能の効果が高くなるのは確かですが、薄いことで何かができなくなったり不便になるということはほとんどなかったりします。

逆に厚みがあると困ることも

逆に、厚みがあることの方が困ってしまう場合があったりします。

厚みのあるジョイントマットのよくある失敗に、ドアや引き出しが開かなくなるというのがあります。

これは厚みがあるせいで、ドアの下や引き出しの下がジョイントマットと接触してしまっておこります。

他にも、厚みがあると、それが部屋の中で段差になってしまう場合があります。

些細な段差でも、特に小さなお子さんやお年寄りは足をとられてしまう場合があります。

また、お子さんの手押し車のおもちゃだったり、お年寄りの歩行器だったり、車輪のついているものはちょっとした段差でストップがかかってしまう場合があります。

それを使って歩いているときに、ガンッとストップがかかってしまうと転倒の危険もあります。

段差の危険については厚みがあればあるほど危険度が高くなりますが、薄い場合でも安全というわけではありません。

段差が少なくなるように壁や家具際に設置するなど工夫しましょう。

それでも厚みが欲しいなら

薄いことでトラブルが小さくなるのも、厚みによって困ることがあるのも分かったけれども、やっぱりクッション性や防音性や断熱性を高めるのに厚みが欲しいという場合もあるでしょう。

そんな時、どんな手段があるかというのを説明します。

コルクマットの下にシートを敷く

コルクマットの下にシートを敷く方法もあります。

床材の下に敷いたり、特に重いコピー機などの下に敷くような、ウレタンやゴム素材のシートが売られていたりします。

クッション性の他にも、吸音や遮音ができるようなシートもありますし、断熱効果の高いシートもあります。

目的に合ったシートを敷くといいでしょう。

ジョイントマットの下に敷くシートを目的別で!失敗パターンも紹介

コルクマットを二重に敷く

これは実際よくされている方法だったりします。

二重に敷くと1㎝前後の厚みのものでも2㎝前後になります。

その分クッション性なども高まりますし、1枚1枚は薄いので特に劣化が目立つというのも回避できます。

重ねて敷く場合はより掃除をまめに

ただ、ここまでのように厚みを出そうと重ねて敷くと、それぞれの敷物の間に温度差による湿気が発生したり、つなぎ目からほこりやちりなどが入り込んでしまって不衛生になりやすかったりします。

不衛生になるとカビやダニが発生しやすくなるので、それらをはがしての掃除を必ず定期的に行う必要があります。

まとめ

最近ジョイントマットでも厚みのあるものの人気も出てきているので、コルクマットが薄いように感じてしまう場合もあるかもしれません。

はっきりとした理由はわかりませんが、確かに、コルクマットはスタンダードな1㎝前後の厚みのものが多かったりします。

ただ、薄いと感じるのは、厚みのあるジョイントマットなどと比較した場合であって、敷物としてはそれほど薄いとも言えません。

レギュラータイプのものでも特に問題なく便利に使えることがほとんどで、特に困ることもありません。

それでもやはり高い性能を求め厚みが欲しい場合は、他の敷物をプラスする形をとるといいですが、厚みにこそ困ることがあるので注意が必要になります。

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