近頃ではフローリングの部屋が大変多いです。
オシャレですし掃除もしやすいですし、良いとこばかりで特に何の非も思い浮かばなかったりします。
賃貸を探す時も分譲マンションを探す時も家を新築する時も、きれいなフローリングは魅力的に映ります。
実際住み始めてもやっぱりお気に入りなので、気分もルンルンしながらの生活が始まるのではと思います。
しかし、それがだんだん時間が過ぎていくと、否が応でも色々見えてきたりします。
これは実は私の経験談でもあるのですが、ハタとある日突然、「もしかして、落ち着かなくない!?」ということに気づき、その日を境にお気に入りだったフローリングの印象が一気に急降下していきました。
そこで今回のテーマ「落ち着く部屋の作り方」に至るというわけです。
「落ち着く」というのは大切な要素です。
しかし、それを演出しようという時、お気に入りだったフローリングが邪魔をしてしまう場合があります。
ですので、今回はそんな床にいかに落ち着きをプラスできるかという視点から、具体的な部屋の作り方をご紹介していけたらと思います。
目次
フローリングが落ち着かない理由
私の場合、ソファだけじゃなく床に座ったり寝そべったりしてダラダラするのが元々好きです。
ちょっと怠惰な過ごし方ではありますが、私と同じだという方も少なからずいらっしゃるのではと思います。
フローリングであってももちろんそのようにしたいのですが、なんせ硬いのでどこに座っても落ち着くことができなかったりします。
ソファやイスもあるのですが、私としたらどこに座って落ち着いたらいいのかがわからない毎日でした。
寝転ぶにもやっぱり硬いですし、それでもウトウトうたた寝でもしてしまうと、もともと弱い腰がギックリしてしまって、大変な事態になったりしました。
キラキラしたど正論はまぶしすぎて見えない
「じゃあ、フローリングだと床でダラダラするのを直せるいい機会になるね☆彡」と、キラキラした人に前向きなど正論を言われてしまったなら、もう私は木っ端みじんです。
確かに、いつも適度な緊張感を保ちながらの生活は素晴らしく思えます。
例えば、家のソファでも深く腰掛けることなく、シュッと背筋を伸ばして座り、紅茶をすすりながら小説を読む。。。
極端な例かもしれませんが、私からしたらそんな健康的で意識の高い生活の仕方は、キラキラまぶしくて見えないほどです。
そう、見えないのです・・・
着古した部屋着で寝転んで漫画を読みながら麦茶をすするのが落ち着く私には、まぶしすぎて・・・
・・・それなら、いいじゃない、見なくて!!!
そうです、決していつもいつもではありませんが、家ではダラダラと弛緩しきって過ごす、私はそういう生態の生き物だとここにはっきりと宣言します。
家の中ぐらい好きにさせておくれ!
私にはそれが健康的な過ごし方なのです。
私と同じ生態を持つ方もどうか、キラキラさんのど正論に負けず、堂々と勇気を持ってください!
落ち着く部屋=ゆっくり座れるし寝転べる
なんだかちょっと話の方向がそれてしまいましたが、つまり、落ち着く部屋とはゆっくり座れるし寝転べる部屋ではないかと思います。
逆にフローリングではそれがかないにくいというわけです。
落ち着く部屋と言えば畳でしょ!
私は昭和後半の文化住宅育ちで、やっぱり和室の畳のあの落ち着く感じをいつもどこかで探しているような気がします。
畳の部屋は減っていく傾向にありますが、平成っ子だって知らないわけじゃないでしょう。
あの適度な弾力性や、い草のさわやかな香りは何物にもかえられません。
理想はやはり畳になるのではと思います。
落ち着く部屋の作り方としては、フローリングにいかに畳のような特性をプラスするかという方向で考えられそうです。
落ち着く部屋の作り方
そういうわけでいよいよ具体的な方法を説明していこうかと思いますが、それはいたってシンプルです。
①置き畳を敷いて落ち着く部屋に
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まず直球ですが、ユニット型の置き畳を敷く方法があります。
上のものだと、一枚の形が82㎝×82㎝の正方形のものと、82㎝×164㎝の長方形で一畳分のものと、最近の住宅事情に合わせた70㎝×70㎝のものが選べ、一枚一枚を連結して敷いていく形になります。
上のだと1枚から買えますが、畳数に合わせたセット販売もされています。
たいてい他のものでもこういった感じで売られているんじゃないかと思います。
ジョイントパーツもついているので、連結してもずれにくくなっています。
中材は本畳の畳床のように稲わらではなく固綿で、畳よりも柔らかい感触になっていて座ったり寝転んだりしても落ち着くでしょう。
本当の畳に近い効果を持っている
畳は空気中の湿気が多い時は吸収し、少ない時は放散するというような調湿効果を持っています。
さらに、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着したり、不快な臭いを浄化してくれたりします。
ここまでのことでもかなり不快感は少なくなりますが、さらに、イグサの香りにはリラックス効果のある成分が含まれているので、森林浴をしているような落ち着いた状態に導いてくれます。
上の置き畳の表面は九州産のい草が使われており、同じような効果を期待できます。
ちょっとお金はかかりますが、落ち着く部屋の作り方の中では一番理想に近く、質の高いリラックス効果が得られる方法になります。
②畳の小上がりで落ち着いた部屋に
落ち着く部屋の作り方の中でも、大掛かりで置き畳よりもさらに費用が掛かるのがこの方法になります。
しかし、今回紹介するのは小上がりとしても使える畳ベッドで、この方法だと業者さんに頼んでリフォームをするのに比べたなら、ずいぶん安上がりにはなります。
昼間は畳の小上がりスペースとしてホッコリして過ごし、夜はベッドとして使うことももちろんできるので、ワンルームのお部屋でも大変便利に使えます。
畳の下は大容量の収納にもなるので、布団も片付けることができます。
小上がりとしてそのまま腰掛けることもできますし、その上で座ったり寝そべったりもできます。
畳の種類も選べクッション性の高いものもあるので、より快適になるでしょう。
小上がりがあると部屋が立体的に見え、空間としての面白みも出ます。
他にもユニット式の畳収納として同じように小上がりとして使えたり、ベンチとして使えるものもあります。
③ジョイントマットを敷いて落ち着く部屋に
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ジョイントマットを使う方法は落ち着く部屋の作り方の中では、比較的低価格なのに効果的な方法になります。
理想とする畳とはずいぶん風合いも素材も異なりますが畳柄もあるにはあります。
しかし、正直、あまり畳らしくないなという印象です。
ですが、色味がモスグリーンでオシャレな色なので、そのまま単にモスグリーンのジョイントマットとして部屋に合わせて選んでいただくのもいいかなと思います。
また、素材は、弾力があるEVA樹脂が使われています。
畳よりもさらに柔らかく感じ、座ったり寝転んだりもしやすいでしょう。
ジョイントマットの強み
また、ジョイントマットは1枚1枚をパズルのようにつなげて敷いていけます。
置き畳でもそうですが、ジョイントマットの方がさらに1枚あたりが小さく、非常に低価格になります。
ですので、汚れてもその部分だけ外して洗うことも可能ですし、汚れが取れなければ、そこだけ捨ててしまい、新しいものに交換することもできます。
自分でするプチリフォームに最適
大きさも敷く部分に合わせて調整しやすいですし、ピッタリ敷きたかったら自分でカットもできます。
落ち着く部屋にするために自分でできるプチリフォームとして、ジョイントマットは低価格に抑えやすく、扱いやすいので大変おすすめなアイテムです。
目指すのは畳じゃないという場合はラグ
ラグは今回目指す畳とはテイストが大きく異なります。
目指すところは違えど、座ったり寝っ転がったりが特にしやすいラグをと考えると、クッション性に特徴のあるものを探すといいのではと思います。
上に例に出したものだと低反発素材が使われたラグになり、座ったり寝転んだりして荷重がかかるとゆっくりと沈み込み大変心地良いでしょう。
ラグだと種類が大変豊富なので、自分好みのテイストのものも探しやすいかと思います。
まとめ
フローリングの部屋もいいのですが、やっぱり畳の和室も捨てがたいです。
でも、住んでいる家には畳の和室がないなんてことは最近ではザラにあります。
あまりなじみのない方も、旅館や、スーパー銭湯の休憩所、地域の会議所など、畳を見かけたら人目もはばからず一度寝転んでみていただけたらと思います。
フローリングでは得られない、心が静まってスーッと落ち着く感じを味わっていただけると思います。
落ち着く部屋の作り方で紹介した、置き畳や畳ベッドでそれをかなえることもできますが、やはりそれなりに費用も掛かってきたりします。
自分で低予算で床のプチリフォームをしようという時は、ジョイントマットでもいいのではと思います。
ジョイントマットには畳柄もありますが、正直風合いはずいぶん異なります。
しかしながら、適度な弾力がある床に仕上げることはできるので、畳に求めたかったものを得るには十分でしょう。
座るにも寝転ぶにも快適で落ち着くことができるのではと思います。
予算や使い勝手によって選択していただき、フローリング疲れを癒していただけたらと思います。