ミニマリストとは最小限の必要なものだけで暮らそうとする人のことを指し、最近流行りの断捨離にも通じるものがあるでしょう。
少ない最小限のものを大事に使ったり、一つのもので多様な使い方をしたりといった工夫がなされます。
最近ではカーシェアリングなども都市部で盛んですが、シェアするというのもミニマリストに好まれる方法です。
ジョイントマットについては一見対極にあるものとしてうつりそうですが、実はミニマリストにピッタリの使い方ができたりします。
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ミニマリストの目指す豊かさ
すごく単純なイメージだと、ミニマリストの部屋と言えば何もない部屋を連想されたりするのではと思います。
何もなかったら一見ただただ不便そうですが、例えばテレビがなかったとしたらどうでしょう。
単純にテレビを買う費用も電気代も節約できますね。
ただそれだけじゃなく、だらだらとテレビを見ていた時間で本を読んだり、手の込んだ料理を作ってみたりといったことも可能となるでしょう。
このように、テレビがないことでお金も節約でき、その視聴時間をより実のある時間にも使えました。
つまり自分に必要なものの取捨選択で、豊かに暮らすことが目指されるのがミニマリストの生き方なのです。
自分の足元から世界を変える
その暮らし方は社会に対して示す態度としても大変重要です。
例えば大量生産、大量消費であったり、それにまつわる環境問題などそういったことに対して個人レベルですぐに実行できる行動であったりするからです。
現代社会のひずみを皆さん色々な立場から感じておられることと思います。
もっとシンプルに、もっと自然と共に、もっと無駄なく暮らせたのなら、もっとみんなが多くの幸福感を得られるのではと考える人が増えています。
そこでただ声を上げるだけでなく、自分の暮らしから世界を変えていくような素敵な生き方をミニマリストの方は体現されているのです。
「そこまで大それた風には考えてないよ」というミニマリストもいらっしゃると思いますが、そんな風にサラッと言えるような人が増えれば増えるほど高度で成熟した社会になっていくのではと思います。
ジョイントマットは大量生産の産物
一方、ジョイントマットですが、これは大量生産の産物と言わざるを得ません。
化学合成された樹脂でできており、大量生産され大量消費されています。
確かに安全性も品質も低いものだと、使い捨て感覚でしか使用できないようなものもあるのも事実です。
ですからミニマリストの方からすると、やはり少し使うのには抵抗があるかもしれません。
ただ、ジョイントマットでも安全性も高く品質も良いものもありますし、使い方によっては、必ずしもミニマリストの考えに反するとも言えなかったりもするのです。
ジョイントマットの品質
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例えば上のジョイントマットを例にとってみます。
これはEVA樹脂でできています。
ジョイントマットの中では大変使われることの多い素材です。
水にも強いので、よくビーチサンダルなどにも使用されています。
防水性の他にも、弾力性、防音性、断熱性なども望め、加工もしやすいので、ミニマリストの生活の中でも何かしらに使われている可能性があります。
ホルムアルデヒド不検出
ミニマリストも気になる安全性については、安全試験で生後24か月以内の乳幼児に対する安全基準をクリアしており、ホルムアルデヒド不検出という結果がこのジョイントマットには出ています。
ホルムアルデヒドとはツンとした刺激臭のある気体で、建材の接着剤などに含まれていることが多く近年建築基準法でも制限が設けられています。
健康被害としては目や鼻などの粘膜を刺激したり、呼吸器などにも影響を及ぼしたり、曝露が長期間に及ぶと発がんの可能性もあります。
ダイオキシンも発生しない
EVA樹脂はさらに焼却処分する時にダイオキシンが発生しない素材としても知られています。
同じように加工のしやすい合成樹脂はたくさんありますが、ダイオキシン発生してしまうものも実はいまだに多いのです。
ミニマリストには処分時の環境負担も気になる
いらなくなって処分する際は、多くの場合、環境に負担をかけてしまいます。
ですのでミニマリストの方はものを手に入れる時に、あらかじめ処分についても注目される場合が多いです。
そんな場合にも、EVA樹脂だとダイオキシンが発生しないので納得していただけるのではと思います。
ジョイントマットは意外と環境に優しい
ここまででEVA樹脂のジョイントマットの安全性や、処分の際も環境に負担をかけにくいということがわかりました。
EVA樹脂は赤ちゃんにも優しく多少舐めたりしても問題のないような素材ですし、焼却処分してもダイオキシンも発生しませんし、合成樹脂でありながら意外に環境に優しいということがわかりました。
もちろん、まだ未知の影響がないとも言い切れませんが、生活の中で便利な合成樹脂を全部排除することは難しかったりします。
それならばできるだけ環境に優しいものをとミニマリストの方が思う時、EVA樹脂のジョイントマットは大変良い選択になるのではと思います。
ジョイントマットの抵抗感の検証
次に、ミニマリストの方が実際に抱くジョイントマットへの抵抗感を検証して、実際はどうであるのかということを説明していこうと思います。
①長く使えないのでは?
ミニマリストが一番気になる点はここではないでしょうか。
本来は良いものを手入れしながら大事に使い続けることが好まれます。
良いものと言えば天然素材のものの印象が強く、EVA樹脂などの合成樹脂はそれには負けてしまうような印象もあります。
ものにもよるのですが、実際にその通りであると言えなくもなく、それがジョイントマットの長く持たないような印象につながっているのかもしれません。
天然素材100%のジョイントマット
しかし、例えばジョイントマットの中でもコルクが100%使われているコルクマットもあります。
コルクは多孔質といって小さい孔を無数に持つ素材で、それによりクッション性や防音性などの優れた特性を持っています。
また、湿気を吸ったり吐いたりするような調湿効果を持ちながらも、水に強いという特性を持っています。
湿気は通すけれど、水分は通さないのです。
天然素材100%のものは、いわば生きているかのように環境の変化に対応できるので、合成樹脂のものよりも劣化に強いと言えます。
ミニマリストの方には100%コルクのコルクマットが大変おすすめですが、欠点としては価格が高いところです。
下のようにEVA樹脂の表面にコルクシートが貼られているようなコルクマットもあり、こちらですと比較的低価格で手に入り、使い心地などはほとんど100%のものと差はありませんが、耐久性に関しては多少劣るかなといったところです。
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EVA樹脂のジョイントマットの寿命
確かに先ほど紹介したようなEVA樹脂の使われているコルクマットでも、普通のジョイントマットでも耐久性はどうしても天然のものにはなかなかかないません。
どうしてもEVA樹脂ですとずっと使い続け荷重がかかり続けると、へたってきて伸びて薄くなってしまいます。
それが変形やゆがみを生んで、ジョイントマットのつなぎ目を浮き上がらせたりしてしまうのです。
そうやって劣化が進んでいくと、ものを大事にしたいミニマリストでも捨てざるを得ないでしょう。
ジョイントマットの上には基本家具は置かない
特にジョイントマットの上に家具などの重いものを乗せ続けている場合はどうしても劣化が早まってしまいます。
ただ、ジョイントマットは基本的には重い家具を置くのはおすすめできません。
荷重のかかり方によってへこみ具合が変わり、グラグラして不安定になってしまう場合があるからです。
家具のクッション材というよりか、普段の足音などの生活音の防音や、小さいお子さんや高齢者の転倒対策、寒い冬の底冷え対策などに使われるのを推奨されます。
ですので、寿命ということで一概に何年とかいうことは難しいですが、重い家具などを置いて荷重がかかり続けなければすぐに劣化するわけでもなく、
ミニマリストが気になっているように必ずしも長く使えないわけでもありません。
床暖房や電気カーペットの上で使い続けない
また、劣化を早める要因として温度もあります。
最初に例にだしたジョイントマットですと耐熱温度が70℃で、次に例に出したコルクマットで耐熱温度が60℃あります。
ですので床暖房や電気カーペットにも使用できるのですが、それでもどうしても温度の高い状態の場所で長期間使い続けてしまうと劣化を早めかねません。
しかしそもそも、ミニマリストの方では床暖房や電気カーペットを使う代わりに、
ジョイントマットを購入される方が多いのではと思います。
ジョイントマットは断熱性もあり、年中床の温度の変動を少なくしたり、冷暖房の効きをよくする効果もあります。
ですので冬の冷たいフローリングでヒヤッとする感覚や底冷えも少なくしてくれます。
床暖房なども使わないとなると特に劣化も早まるわけでもなく、思いの他長く使えないというわけでもないのではと思います。
②使い捨てに抵抗がある
ジョイントマットの強みの一つとして、汚れた部分を交換できるところが挙げられます。
このメリットは、確かに使い方によっては使い捨てによる大量消費を促しかねず、それに抵抗のあるミニマリストには敬遠されるところではと思います。
しかし、少し視点を変えてみると、他のカーペットやラグに比べるとそれが長く使い続けるためにもメリットとなる場合もあるのです。
汚れや傷対策にはジョイントマットがいい
ジョイントマットを半信半疑ながらも検討しているミニマリストは、それぞれの事情から何かしらの敷物を必要としているでしょう。
それが、①でもふれたような生活音の防音対策であったり、子どもが転倒した時のためにクッション性が欲しいとか、寒さを和らげたいとか色々でしょう。
そんな時に、同じように検討されるのがカーペットやラグだったりします。
それらのメリット・デメリットから自分の使い勝手にちょうどいいものを選択することになりますが、この中で、汚れたり傷ついたりした時に最も利便性を発揮するのがジョイントマットだったりします。
カーペットやラグだと
カーペットやラグですと、例えば一部分が深刻に汚れてしまった時、家で洗えるものだとそれらを持ってお風呂場に行って洗ったり、洗濯機が使えるものだとそれらを丸ごと洗濯機に入れて洗うことになるでしょう。
ただ、洗えるものばかりではありませんね。
家ではどうしても洗えないものもあります。
そうなると、専門のクリーニングに出して特別料金を払い染み抜きしてもらったりなど手間も費用も掛かります。
それでも汚れが落ちればいいですが、落ちない場合だってあります。
他にも一部分の繊維が修復もできないくらい傷むこともあるでしょう。
少しくらいならミニマリストの方の中にはチクチク針と糸で修復される場合もあるでしょうが、どうしようもできない素材である場合もあり、そうなると手の施しようがないでしょう。
つまり、一部分が汚れたり傷ついたりしたことでそれ自体の全体に影響し、時にはそのためにカーペットやラグを丸ごと捨てざるを得なくなる場合があるのです。
ジョイントマットだと
その点ジョイントマットですと、一枚一枚のピースをつなげて構成されているので、汚れた部分のピースだけを持って洗面所でそのまま丸洗いもできます。
汚れも傷もどうしようもないなら、そのピースだけを捨ててしまって、そこだけを新しいピースに替えることもできます。
ですので、新陳代謝を繰り返すように汚れたり傷んだりした所だけをその都度洗ったり交換したりしながら、長く使い続けることが可能になります。
こういったことから、ミニマリストの方にとってもより無駄のなさを追求できるメリットがあります。
③用途が限られる
ジョイントマットは家の床に使うだけで用途が限られ、いらなくなったら大量に捨てる必要ができてしまうと考えるミニマリストもいらっしゃるでしょう。
しかし、これも発想や視点を変えてみると、意外と多用途なことに気づかれるのではと思います。
ジョイントマットは自分で自由にカットもできるので自由度が大変高く、次に紹介する限りではないですが、今回思いつくだけ紹介してみます。
多目的なマットに
まず、簡単な使い方として実に多目的なマットとして使用可能です。
数ピースだけを勝手口のマットにしたり、ゴミのペールの下に敷くマットにしてもいいでしょう。
また、パソコンの下に敷いても打鍵音の防音にもなりますし、プリンタの下に敷くと衝撃音の防音にも良いでしょう。
ベランダやウッドデッキに
また、使わなくなったら家の中だけでなく、ベランダやウッドデッキなどでの使用もいいでしょう。
例えばウッドデッキにビーチチェアーを置いてそこに寝そべりくつろごうという時、ちょっとジョイントマットのような敷物があると傷の心配がなくなります。
ビニールプールの底のクッションに
また、小さいお子さんがいらっしゃる場合、夏の間はベランダやウッドデッキなどで小さなビニールプールを出して遊ばせるというご家庭も多いでしょう。
その時に気になるのがプールの底の硬さです。
子どもはプールで大喜びしてはしゃぎ、プールの底でうっかり頭を打ち付けないとも限りません。
ジョイントマットの上にプールを設置すれば、クッションになって大事には至りにくいでしょう。
レジャーシートのように
他にも、お庭でくつろいだり、ピクニックに行く際のレジャーシートのような使い方も可能です。
ミニマリストの方はナチュラル志向の方も多く、自然と触れ合う機会も多いでしょう。
ジョイントマットなら普通のレジャーシートよりもさらにクッション性のいいシートとして使えます。
袋にまとめれば持ち運びもそれほど大変ではありませんし、重さもないので大変重宝します。
キャンプに
同じような発想で、キャンプの際のテントの底の敷物としても便利でしょう。
キャンプの時は車の中にたくさんの荷物を詰め込んでいきますが、その時、テントの下に敷く大きなクッションシートだとロール状にして積み込む必要があり、これがどうしても長くて場所をとる場合もあります。
最近は軽自動車でもキャンプに行けるような仕様のものも増えています。
ミニマリストの方も無駄が少なく燃費のいい軽自動車を好まれることが多いのではないでしょうか。
しかし、軽自動車はどうしても小さくなるので、特に長さのあるものには困ったりします。
ジョイントマットなら、1ピースずつを重ねて袋に入れれば比較的小さくまとまり長さもいりません。
パズル遊びに
お子さんがいらっしゃる場合、いらなくなったジョイントマットの上に思い切って絵を描いて、大きなパズルのように使うのも面白いでしょう。
形も好きな形にカットしてもいいでしょう。
ミニマリストの一家にとってこの発想の転換や、ワクワクする面白さというのは欠かせない楽しみだったりします。
子どもにも自由な発想で楽しみながらも、ものを最後まで使い切るというのは新鮮な感動をもたらすのではと思います。
絵だけではなく、線路を描いて好きにジョイントさせてみるのも面白そうです。
箱に
ここまでは平面的な使い方でしたが、つなぎ目をうまく組み合わせると立体的な箱も作れます。
ブロックのような感覚で自由に組み合わせて好きな立体を作れます。
キューブ型にして正面の中央に穴を開ければ、例えばペットの猫ちゃんの寝床にもなるでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
ジョイントマットは使い方によっては、ミニマリストの方も納得できるくらい十分長く、無駄なく、多用途に使えます。
欲を言えば、いらなくなっても土の上に置いておけば微生物が分解し土にかえっていくような素材であったなら、なおミニマリストの方にも支持される優れたマットになるでしょう。
合成樹脂についてもそうですが、人間が手を加えることで自然に反するようなものをたくさん作りだしています。
もう取り返しのつかないような深刻な自然破壊もたくさん行ってしまいました。
しかし、そこから学んで私たちはそれぞれ様々な行動を始めています。
その一つがミニマリストという生き方でしょう。
他にも、様々な分野で自然の負担にならないような素材を研究してくださっている方もたくさん世界中にいらっしゃいます。
天然の無垢の素材の素晴らしさになかなかかなうものはありませんが、これから将来的にそれに匹敵するほどの素材が人工的に作られる日が来ないとも限りません。
自分でできることを存分に試しながらも、そんな日を楽しみに待ちたいものです。
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