ジョイントマットを部屋にピッタリ敷き詰めて使うとマット感が薄くなります。
クッション性の良い床といった感じで使っている方も多いのではないでしょうか?
でも、ジョイントマットはあくまでマットとしてとらえておく方がいいでしょう。
なぜなら、まさに、ならではの理由から敷きっぱなしは厳禁だったりするからです。
ただ、認識を改めると、更なるジョイントマットの便利さが見えてきたりもします。
今回はまず敷きっぱなしはなぜいけないのかということと、それにまつわるそもそもの利点について説明していこうと思います。
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なぜ敷きっぱなしはいけない?
それでは早速なぜ敷きっぱなしはいけないのかということについて説明していきますが、その大きな理由はずばり不衛生になるからということにつきます。
ジョイントマットの汚れの種類
ジョイントマットを例えばフローリングの床に隙間なく敷き詰めるとして考えていきましょう。
汚れにはいくつかの種類があるのでそれぞれについて説明していきますが、大きく分けてジョイントマットの表面の汚れと、ジョイントマットの下の汚れになります。
①ジョイントマットの表面の汚れ
まずわかりやすいところからいくと、普通の床と同じようにジョイントマットの表面にホコリ、チリ、髪の毛、皮膚の角質、ゴミなどが落ちます。
他にも、例えば汗をかいた足でよくジョイントマットの上を歩いていたなら時間が経つとベタベタしてきたりします。
また、飲み物や食べ物などをこぼしたところがベタベタする場合もあります。
②ジョイントマットの下の汚れ
次にジョイントマットの下の汚れになりますが、この汚れが曲者になります。
ジョイントマットは名前の通り、マットをジョイントして使います。
ですので、どうしてもつなぎ目があるのですが、そのつなぎ目部分から表面のホコリやチリなどが下に入り込んでしまいます。
また、他にもジュースなどの水分もそこを伝い下にまで流れ込んでしまいます。
ジョイントマットの下の汚れを放置すると
ジョイントマットの表面の掃除は掃除機や雑巾などで簡単に行えるので、あまり問題のないことも多いのですが、敷きっぱなしにして放っておくと特にまずいのがジョイントマットの下の汚れです。
ダニの繁殖
ホコリやチリ、髪の毛や角質などがジョイントマットの下にたまると、それをエサとするダニが繁殖します。
ダニは20℃~30℃の温度で、湿度が60%~80%でエサがあるところに繁殖します。
ジョイントマットは断熱性や保温性を備えたものも多く、床との間は温かくなりやすいと言えます。
さらに夏場は、日本の夏は高温多湿なのでさらにダニの繁殖しやすい状況になります。
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カビの繁殖
そもそも湿度の高い場所で使っていたり、ジュースをこぼしたりして水分がジョイントマットの下に流れ込んだり、
ジョイントマットと床とに温度差ができるなどして湿気を持つなどし、水分が発生すると今度はカビの心配が出てきます。
カビもちょうどダニと同じように高温多湿のところで、さらに水分が多いと発生しやすくなるのです。
これにプラスして栄養となるものがそろうと繁殖します。
カビの栄養源は主にたんぱく質などになります。
つまり、人の体から出る角質やフケの他にも、ダニの死骸やフンなども栄養源となるのです。
敷きっぱなしはダニとカビの巣窟への一歩
つまりジョイントマットを敷きっぱなしにしてしまうと、ダニやカビの巣窟となりかねないのです。
敷きっぱなしにするということは、ダニやカビにとって心地良い環境を作りさらにそれを維持することになりかねないのです。
床が傷むと修繕費がかかる
例えばカビが生えたまま、ジョイントマットを敷きっぱなしで使っていて、いつまでも気づかないでいると、いくらコーティングの施されているフローリングでも頑固なカビが巣くってしまい、とれない黒ずみとなってしまう場合があります。
そうなると、修繕の必要も出てきます。
賃貸の住宅では退去の際に別途に請求されるような修繕費が必要になる場合もあり特に注意が必要になります。
畳に敷きっぱなしは特に御法度!
床の中でも畳に敷きっぱなしにするのは特によくありません。
私見を言うと、畳の上にジョイントマットを敷くこと自体があまりおすすめできません。
イグサなどの天然素材でできている畳は天然の調湿作用を持っており、空気中の湿気が多い時には吸収し、少ない時には放散してくれます。
いわば畳は呼吸をしているとも言えます。
その上にEVA樹脂などでできた湿気を通さないようなジョイントマットを敷いてしまうと、畳の呼吸が阻害されてしまいます。
ホコリやチリなどがたまり、さら湿気に対して吸収も放散もできなくなると、天然素材ゆえにダニやカビがより深刻になり、畳自身がどんどん傷んでいってしまいかねないのです。
ジョイントマットの敷き方の違いの影響
ジョイントマットは部屋全体にピッタリ敷き詰めて使われる方法と、必要な部分だけに部分的に使われる方法があります。
それによっても状況が少し変わってきたりします。
全部にピッタリ敷く場合
全体にピッタリ敷き詰める場合、なんせピッタリなので隙間もできにくく、部分的に敷くのに比べればホコリなどもジョイントマットの下に入り込みにくくなります。
しかし、全く入らないというわけではもちろんなく、例えばつなぎ目付近を歩いたりして荷重がかかるとそこに隙間ができ、少しづつ少しづつ入り込んでいくことも考えられます。
また、水分だといくらピッタリとつなぎ目がくっついて見えても、どうしてもしみ込むように下に伝わっていくでしょう。
ですのでやはり敷きっぱなしにすると不衛生になってしまいます。
劣化してくると
また、ずっとジョイントマットを使っていて劣化していくと、ゆがみや変形などが現れつなぎ目部分が浮き上がってくる場合もあります。
部分的に敷いていても同じような劣化は起こりますが、ピッタリ敷き詰めている場合だとよけいに変形した部分などのスペース的な逃げ場がないので、浮き上がりやすくなってしまいます。
そうなるとその浮き上がりから下にホコリなども入り込みやすくなってしまうのです。
ジョイントマットの下の掃除が億劫に
冒頭にもふれましたが、どうしても部屋全体にジョイントマットを敷き詰めるとなると床感が強くなるので、はがしてまでの掃除が億劫になり敷きっぱなしになってしまいがちです。
また、全体にピッタリということは家具などはジョイントマットの上に設置することになります。
家具の下に少しだけジョイントマットが踏まれている状態であっても、家具をどける必要が出てきます。
重たい家具を苦労してどけてはがすとなるといよいよ億劫になるでしょう。
部分的に敷く場合
部分的にジョイントマットを敷く場合ですと、やはりどうしてもピッタリと敷き詰める場合よりホコリなどは入り込みやすくなります。
安定感も比較的少なくなりますし、つなぎ目部分からの入り込みやすくなりますが、さらに、部分的に敷くということで、設置場所によっては4辺に段差ができることになります。
その段差の隙間からもホコリなどが下に入り込みやすくなってしまうのです。
水分も同じ理由から下に入り込みやすくなります。
部分的だと敷きっぱなしになりにくい
汚れやすさは多少高まりますが、部分的に敷く場合は簡単にはがすこともできるので敷きっぱなしになりにくかったりします。
しかし、それでも敷きっぱなしにしてしまうと、より不衛生になってしまう可能性が高くなります。
ジョイントマットを衛生的に使う方法
敷きっぱなしになることでどんどん不衛生になってしまうということがわかりましたが、それでは衛生的に使うには一体どうすればいいのでしょうか?
次にそのことについて説明していきましょう。
定期的にジョイントマットをはがして掃除する
普段は掃除機や絞った雑巾などで表面を掃除するだけでもいいのですが、定期的にジョイントマットをはがしての掃除も怠らないようにすることが大事です。
1週間に1回とか、月に数回とか間隔を決めて習慣にするのです。
範囲が広い場合は数日にわけで部分部分をはがして行ってもいいでしょう。
そうすることで、ダニやカビも防止できますし、もしカビが生えてしまっても気づくこともできます。
ジョイントマットは部分的に丸洗いができる
また、ジョイントマットは水で丸洗いできるものも多く、雑巾では取り切れないようなベトベト汚れもきれいにしやすいです。
これもジョイントマットの大変大きな利点と言えます。
汚れた一部分だけでもはがして丸洗いができるのです。
ジョイントマットは部分的に交換もできる
それでも汚れが取れなければその部分だけを捨て新しいものに交換することも可能です。
劣化での浮き上がりにも同じように交換できます。
そうやって新陳代謝を繰り返すように使い続けることができるのです。
ジョイントマットならではの利点を活かすために
部分的に掃除したり丸洗いしたり交換したりは、他のカーペットやラグなどの敷物にはできないことです。
敷きっぱなしになるとこの利点が活かされにくくなります。
ジョイントマットの利点を活かし衛生的に使い続けるためには、敷きっぱなしにならないようにはがしやすい敷き方というのが大切になるのです。
家具を避けて敷いて敷きっぱなしを防ぐ
部分的にラグのように使う場合ですと、ジョイントマットの上に置く家具といえばローテーブルが多いのではないでしょうか?
また、何も置かないという場合もあるでしょう。
ローテーブルくらいなら簡単にどかせてジョイントマットをはがせます。
つまり、敷きっぱなしになるかどうかで大きなポイントになるのが家具なのです。
部屋全体にピッタリ敷き詰めたいという場合、家具がジョイントマットの上に設置されている場合も多いですが、必ずしもそのような設置の仕方だけではなく家具を避けてピッタリ敷くことも可能なのです。
どんなところにも敷きやすいのがジョイントマットの強み
家具を避けてピッタリ敷こうという時、部屋の辺がどうしても家具に合わせて凸凹してしまいます。
これを違う敷物で調整しようと思うと自分ではなかなか難しいですし、オーダーするとなると費用も掛かります。
また、中でも寸法をいちいち図りそれを相手方に伝えるというのは大変骨の折れる作業です。
ジョイントマットですと、凹凸に合わせて自分でカットすることが可能です。
ですのでどうしてほしいのかを分かりやすく人に伝える手間もありませんし、自分の塩梅で好きなようにカットできます。
お金もかかりませんし、かかるのはカットする手間くらいです。
このような敷きやすさもジョイントマットの大きな強みと言えます。
さいごに
ジョイントマットの敷きっぱなしでダニやカビの巣窟となってしまうと、アレルギーや気管支の病気など健康被害につながりかねません。
最近、体の調子が悪いけれど原因が思い当たらないという場合、もしかしたら今回のような敷きっぱなしが影響している可能性もあるかもしれません。
敷きっぱなしにはせずその下もしっかり掃除をすることが当たり前と捉えられるようになると、衛生的で大変便利なマットになります。
ジョイントマットにはクッション性、防音性、断熱性、耐水性など色々便利な特性を持ったものが多く、私たちの生活をより快適にしてくれます。
習慣にさえしてしまえばそれほど面倒ではなくなり、むしろ気持ちまでスッキリするでしょう。
そうやって積極的な気持ちで衛生的に使われることをおすすめします。
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