ジョイントマットは厚手のものがとても人気です。
が、しかし、買ってしまって実際に敷いていきなり、「あ!やってしまった!使えないじゃ~ん!」となってしまう場合もあります。
また、徐々に、「・・・ところでジョイントマットですが、、厚手の意味あったかな??」なんて事態になる場合だってあります。
なんとなく心理的に「大きい」とか「分厚い」と聞くと、安心するようなところもあったりします。
「大は小を兼ねる」とも言いますし、確かにジョイントマットでも大きくなったり厚くなったりすることでプラスになることも多いです。
ただ、マイナスもあり、「大は小を兼ねない時もあるから気を付けて!」と言わざるを得ません。
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目次
「厚手」でしくじる時
だいたいどこででもプッシュされている厚手のジョイントマットですが、実際にしくじってしまうパターンを次にあげていきます。
開けれないパターン
厚手のジョイントマットの失敗で多いのが「開けれないパターン」です。
つまり、ジョイントマットの厚さによって接触がおこり様々なものが「開けれない」または「出せない」状態になってしまうのです。
このパターンの中でも特に多いものを紹介します。
①ドアが開けれない
けっこうこれが最悪なタイミングで気付きがちです。
丁寧にジョイントマットを敷いていって、「やっとできた!これで完ぺき!」とルンルンとしながらひとまずトイレに行こうと部屋のドアを開こうとした時に、「あれ?うそ!開かない!」という風に気付いたりします。
ドア前までピッタリとジョイントマットを敷いている人の中には、部屋の大きさに合わせて切ったりしながらピッタリと部屋全体に敷き詰めている方も多いでしょう。
手間も時間もお金もかけて敷いたのにガックリです。
ドアの前だけはがして使うというのもアリですが、そもそも薄いものなら問題なかったかもしれません。
②テレビ台の扉開けられない
ジョイントマットはリビングで使われることも多く、必ずしも部屋全体でなくてもテレビの前にだけ敷いて使うという方もいらっしゃるでしょう。
テレビの前は空間が取られることも多いので、お子さんがいらっしゃる家庭でもプレイスペースになっていたりします。
テレビは最近大きいものが流行っていますし、おのずとそれを置くテレビ台も大きくなっています。
レコーダーや音響設備なども置いたり、ゲーム機やソフト、今まで撮りためた家族のDVDなんかを収納してあるお宅もあるでしょう。
簡単にテレビ台をどけれるはずもないので、ジョイントマットはテレビ台に沿ってその前から敷こうという場合も多いです。
ただこの場合テレビ台の構造によってはやはり扉が開けられなかったりということが起こり得ます。
ドアにしても家具にしても、平坦な床の上で使うことが想定されているので、厚手のものによって段ができると扉の下部と接触してしまい開けられなくなってしまうのです。
開けられるだけのスペースを取って敷くのもアリですが、やはり少し収まりが悪い感じになってしまったりします。
薄いものなら何とかセーフという場合もあったかもしれません。
③チェストベッドの引き出しが出せない
寝室で万が一ベッドから落ちてしまった時に、少しでもクッションになるようにジョイントマットを使われる場合もあります。
厚手ならなお安心でしょう。
ベッド下に敷きこむとキシミなどの防止にも効果がありそうですが、やはり大型家具を動かすのは大変なので敬遠されがちです。
ですから、ベッドの下部にできるだけくっつけてピッタリ敷こうということになりますが、ここで注意したいのがチェストベッドの場合です。
チェストベッドとはベッド下収納のために引き出しが付いているタイプのものです。
スペースやデザインの無駄がないように、引き出し部分が床ギリギリにまであるものも多く、その場合、厚手のジョイントマットだと接触して引き出しが引き出せなくなりかねません。
つまずきやすくなった
厚手のジョイントマットの失敗でよく聞かれるのが、段に足をとられつまずきやすくなってしまうということです。
どうしても厚みが段差になってしまいます。
ジョイントマットは必要なところにだけ部分的に使われることも多いです。
そうやって部分的に敷くことで部屋の中に段差ができてしまうのです。
しかも今までは段差なんてなかったところにできるわけですから、なかなか慣れるのも難しかったりします。
ジョイントマットは乳幼児の転倒対策にも使われることが多いのですが、厚手なばっかりにそれこそが転倒の原因ともなってしまいかねないのです。
薄いものでも数㎜~数㎝くらいの違いしかありませんが、そんなささいな違いが特に小さい子供や高齢者には大きく響いてしまう場合があるのです。
そもそもなぜ厚手がいいのか?
だいたいなぜどこでも、
「ジョイントマットは厚手がいい!」
と言われるのかというと、それはジョイントマットが持つ特性からです。
ジョイントマットの特性
ジョイントマットの特性は主に次の通りです。
- 防音
- 防振
- 断熱
- クッション
- 汚れ防止
- 傷防止
- やわらかい肌触り
- インテリア性
みなさんの中にもこれらを求められてジョイントマットを検討されている方も多いでしょう。
厚さが重要なのは
ここで特に厚手のジョイントマットが効果を上げるのは防音、防振、断熱、クッションです。
これらに関しては厚みが出れば出るほど衝撃や振動、熱などを受け止める部分が増えると言え、薄いものよりかより厚手のものが効果的になります。
薄いジョイントマットでも問題ないのは
汚れ防止や傷防止に関してはそれほど厚さが問題にならなかったりもします。
特に汚れに関しては厚手というよりも素材の種類の方が重要になるでしょう。
汚れにくかったり汚れを落としやすかったりということの方が大事です。
傷に関しては、高いところから重量物を落としてつくような傷にはやはり厚手がいいでしょうが、軽いものを落としたりちょっと物を運ぶときについてしまうような擦り傷については薄いジョイントマットでも問題ないと思われます。
やわらかい肌触りにはコルクマット
また、柔らかい肌触りについてもやはり厚さというよりか硬度や素材の種類の方が影響します。
例えば薄いジョイントマットの中でもコルクマットだと風合いも、手触り、足触りもやわらかく優しいです。
オシャレが主な目的なら厚手でなくても
他にも部屋の雰囲気を変えたい場合にもジョイントマットなら気軽に使えたりします。
この場合特に厚手じゃなくても問題ないですね。
例えば木目調のものもあり、それだと特に白がオシャレに部屋に映え個人的におすすめです。
他にも何色もカラー展開のあるものもあり単色で使ってもいいですが、2色をチェックに並べてみたりボーダーに並べてみたりするとオシャレだったりします。
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実際どういう風にジョイントマットを使うか
ジョイントマットには特性がありましたが、実際にそれらの特性がどういう風に使われるのかというのをイメージしやすくするために、よく使われるシチュエーションをご紹介します。
赤ちゃんや小さい子供がいる家庭
最近はフローリングの家も多く、赤ちゃんにとってはその床が硬すぎたり滑りすぎたりして、危なかったり動きにくかったりします。
ジョイントマットだと適度なクッション性もあるので、そういった心配が少なくなります。
また歩き始めるようになるとこけて頭をぶつけてしまったり、足音をバタバタたてて近所迷惑になってしまったりします。
この場合ジョイントマットを敷いておくと、多少こけても大事には至りにくくなりますし、足音も吸収して防音してくれたりもします。
また、おもちゃを落として床を傷つけたり、床でお絵描きをしている時に床にも書いてしまったり、食べ物や飲み物をこぼしてしまったりしがちです。
ジョイントマットを敷いておけば傷や汚れも防止できますし、汚れた部分だけを洗ったり、汚くなたら取り替えたりということが可能になります。
マンションなど集合住宅に
マンションなどの集合住宅では足音、物を落とした音などの生活音が近所迷惑になることがあります。
苦情を言われたりしてご近所さんとの人間関係が悪化してしまうと住みにくくなってしまうので、ジョイントマットで対策をされることが多いです。
また賃貸の部屋の場合だと特に、いつかは引っ越すという場合も多いので、退去に備えてあらかじめ傷や汚れ対策にジョイントマットが敷かれる場合が多いです。
薄いからと言って効果がないわけではない
このようにジョイントマットの特性は、それぞれの家庭環境などによって活かされています。
例えば赤ちゃん対策だったらやはり一番に安全性というのが上がるでしょう。
マンションだったら防音が一番に上がることが多いでしょう。
それらの効果をより上げるために注目されるのが「厚手のジョイントマット」ということになります。
ただ、薄いからといって効果がないわけでは決してなく、厚いほうがよりいいというにとどまります。
何㎝からが厚手?
またそもそもの話になりますが、一体何㎝からが厚手と言えるのでしょうか?
私の知っている限りではだいたい0.7㎝~2㎝ほどの厚みのジョイントマットがほとんどかなと思います。
1㎝以上になると「厚手」と呼ばれることが多く、2㎝ほどになると「極厚」と表現されていたりします。
確かに2㎝ともなると、かなり厚めになるので防音などの効果は上がりますが、最初の方に説明した「開けれないパターン」「つまずきやすくなった」に対しては特に注意が必要でしょう。
厚手でしくじらないためにまず測る!
しかし、決して一般的な話だけで厚手のジョイントマットをあきらめる必要もないでしょう。
実際に自分の家に合うかどうかをまず確かめてから決断すればいいのですから。
必ずジョイントマットを買う前にあらかじめドアや家具扉などの床からの高さを測り、どれくらいの厚みまでが許容できるかをはっきり知っておきましょう。
意外と厚手のものでも使えるかもしれません。
つまずきやすさに関しては工夫しかない
厚手でつまずきやすくなることに関しては、例えばできるだけ広範囲に敷き部屋の動線上に段差ができないようにするといいでしょう。
部屋の一部分に敷く場合は、壁や家具をうまく使って段差のある辺が少なくなるようにするといいでしょう。
ジョイントマットを敷いたところに部屋感が出て段に注意が向くかと思います。
また、床とは違う派手な色のジョイントマットを敷くのも有効でしょう。
ジョイントマットの上に家具を置けば解決!?
「ドアの高ささえセーフだったら、家具はジョイントマットの上に置けばいいんじゃない?」という方もいらっしゃるでしょう。
それなら、多少厚手のものでも問題ないようにも思えますが、この場合も注意点があります。
硬度がないとへこむ
ジョイントマットの硬度がないと家具の重みでへこみ求めていた効果が低くなったり、反りやゆがみがでてつなぎ目が浮いてしまったりしかねません。
そうなるとジョイントマットの下にもゴミやホコリが入り込みやすくなり不衛生になります。
掃除がしにくくなる
衛生面から言えば、さらに、家具をジョイントマットの上に置いてしまうとはがしての掃除がしにくくなってしまいます。
本来的にはジョイントマットはあくまでマットですから、はがしてその下も掃除が必要です。
チリやホコリの他にも、例えば湿気の持ちやすいところだと床との間にカビが生えないとも限りません。
さいごに
色々説明してきましたが、やはりまずジョイントマットが必要なところの寸法を測る時に、床からドアや家具の扉などの高さも忘れずにしっかり測っておくことが大事だったりします。
最近の住宅はバリアフリー仕様で段差がなくされていることも多く、そうなるとより厚みが問題になってしまう場面もあるかもしれません。
厚手のものだと確かに効果も高く魅力的に映りますが、薄いものでも決して効果がないわけではなく、たいていは満足に使えるのではと思います。
また、ジョイントマットの効果は厚さだけではなく素材の特性や硬さなどによっても違ってきます。
ドアの高さの関係で薄いのしか使えないけど、防音などもより効果的なものをという場合は素材をランクアップさせるという方法もあります。
しかし、そうなるとどうしても価格もランクアップしてしまいます。
ジョイントマットを選ぶ時、特に物理的な制限をしっかり把握し、その範囲内でどんな効果をどれだけ望むかということで必要なものが絞られていくのではと思います。
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