赤ちゃんが生まれてすぐに怒涛のような子育てが始まりますが、いよいよ自分でも動き出すようになるとうれしさと同時にますます目も離せなくなり、より心配が増えたりします。
しかし、思う存分好きに動けるようにもさせてあげたいとも思いますし、そうなると部屋の中の環境をまず整えようということになるでしょう。
で、直面するのが「ジョイントマットにする?それともラグにする?どっち?」ということだったりします。
目次
ここで決めてしまいます!
どっちにも良いところがあるので、決めるのは難しかったりします。
ですので今回はそのメリットとデメリットを比較しながら、7つのポイントで大まかに決定していきたいと思います。
それではまずは意外にはっきり知らないジョイントマットとは?ラグとは?というところから入っていきましょう。
ジョイントマットとは?
今更説明するまでもないかもしれませんが、ジョイントとは継ぎ目とか接合部分という意味で、つまりパズルのようにつないで使うマットのことを指します。
そのような構造のものを広くジョイントマットと言いますが、その中でも大きく素材、大きさ、厚さに違いがあります。
ジョイントマットの素材
よくあるのは下のもののようなEVA樹脂などのビニール系の素材のものです。
極厚ジョイントマット 2cm 木目調 大判 【やさしいジョイントマット ナチュラル 極厚 4枚入 本体 ラージサイズ(60cm×60cm) ホワイトウッド(白 木目調)】床暖房対応 赤ちゃんマット |
水にも強くクッション性もありますし断熱や防音の効果も期待できます。
また、カラーも比較的豊富なのもこの素材の特徴になります。
次によくあるのが、下のようなコルクのジョイントマットです。
一般的にはコルクマットと呼ばれます。
やさしいコルクマット 約1畳(18枚入)本体 レギュラーサイズ(30cm×30cm) 〔ジョイントマット クッションマット 赤ちゃんマット 床暖房対応〕 |
これですと表面はコルク裏面はEVA樹脂の二重構造になっています。
多くのコルクマットはこのようになっていて、パッと見た感じはEVA樹脂などの素材に薄いコルクが張ってあるという印象です。
コルクは多孔質で顕微鏡で見ると小さい穴が無数に開いています。
それによりクッション性、防音性、保温性など色々な特性を持っています。
水についても天然素材の中では高い耐性を持っています。
ジョイントマットの大きさ
ジョイントマットには小判やレギュラーサイズと呼ばれる一辺が30㎝前後のものと、大判やラージサイズと呼ばれる一辺が40㎝~60㎝前後のものがあります。
小判と大判ではどっちがいいということも一概に言えませんが、使い方によって大きな違いが出ることもあるので注意が必要です。
ジョイントマットの厚さ
よくあるもので1㎝前後の厚さですが、極厚となると下のジョイントマットのように2㎝前後の厚さのものもあります。
極厚ジョイントマット 2cm 大判 【やさしいジョイントマット 極厚 4枚入 本体 ラージサイズ(60cm×60cm) ホワイト(白)】 床暖房対応 赤ちゃんマット 送料無料 |
厚みが出るとそれだけ防音や断熱などの特性の効果は高まりますが、後で詳しくふれますが弊害も出てくる場合もあります。
ラグとは?
一方でラグですが、ラグとよく比較されるものにジョイントマットの他、カーペットがあります。
カーペットは部屋の床一面にピッタリ敷き詰めて使うのに対し、ラグはそうではなく一部分であったり、部屋より一回り小さいなど完全に床を覆わないタイプの敷物を指します。
さらにラグより小さいものとしてマットが位置づけられます。
詳細な寸法や定義についてはメーカーや国によっても少し違ってきますが、おおむねこんな感じです。
ラグの広い多様性
素材は繊維であることがほとんどですので多様な色使いや柄や形が可能になります。
使われる繊維も多様ですしその織り方も多様でそれらが毛足の長さなどに現れ風合いや特性の違いになります。
その中でもよくあるのが下のようなシャギーラグです。
ラグ ラグマット ラグカーペット マイクロファイバー シャギーラグ(サイズ:130×185 厚み10mm) 感想(541件) |
特徴としてはそのフワフワした毛足の長さです。
例えばこれだとマイクロファイバーのフワフワした毛足の層とその下にウレタンフォームのクッションがあり、より心地良い風合いになっています。
さらに形が正方形、長方形、円形と選べます。
他にも、下のもののように比較的子どもにも使いやすいものも多く販売されています。
【送料無料】低反発 ラグ モスグリーン 緑 グリーン 極厚 3畳 200×300 長方形 【やさしいフランネル防音低反発ラグ】 遮音 防音マット ノンホル ラグマット |
このラグは毛足は短めですが、中心の層に厚めの低反発のウレタンが使われているので、座ってもゆっくりと沈み込み心地良いです。
ラグは特にインテリア性が高いのですが、同時に多様性も高いのでここで紹介しきれないほどの種類があります。
ジョイントマットとラグの違い
それぞれジョイントマットとラグの特徴を簡単に説明してみましたが、やはり双方で大きく違う点がありました。
ラグは繊維が使われているということに対し、ジョイントマットは使われていません。
一方、ジョイントマットはクッション性や防音性などがある素材が中心になっていますが、ラグはと言えばそれらの性能はたくさんある種類の中の一種類に備わっているものだったりします。
もちろん探せば先ほど紹介したような低反発素材が使われているようなさらに性能の高いものなどもあります。
「ジョイントマット=クッション性、防音性、断熱性など」という商品が主流なのに対し、ラグは必ずしもそうではなく、多様な用途に合わせて商品の特性も多様だったりします。
どっちも赤ちゃんに使う時便利ですが、この違いによって実際の使い勝手にも違いが現れます。
①肌触りの違い
まず大きく異なってくるのが肌触りです。
ラグのように繊維ですと毛足の長くなりとフワフワ感が高まり、短くなるとしっかりした感触になります。
いずれにしても繊維の優しい感触は安心感があるでしょう。
ジョイントマットのEVA樹脂などでは適度なクッション性がありそれが心地良い肌触りにつながります。
他にもコルクマットですと、天然素材になるのでEVA樹脂よりも肌なじみも良く、さっぱりした感触です。
赤ちゃんにいい肌触りは?
肌触りは好みにもよるところが大きくどっちが良いとは一概に言いにくかったりします。
それでも強いて言うならば、肌触りの優しさについてはラグに軍配が上がるのではと思います。
フワフワした毛足の感じはジョイントマットには望めないからです。
肌触りが気になるのはやはりその上でくつろぐ時です。
赤ちゃんでもお座りしてじっとしている時や、ちょっとうとうととまどろむ時なんかもいいでしょう。
②動きやすさの違い
赤ちゃんの動きやすさで比較すると、先ほどとは観点が変わってきます。
赤ちゃんはそのうちずりばいやハイハイを始めるようになりますが、実は最近それらをしない赤ちゃんも多いみたいです。
別にしなくても多くの場合は問題なくつかまり立ちをしたり歩いたりできるようになります。
ただ、ずりばいやハイハイには発達に良い全身運動ができるので、歩くようになっても転びにくくなったりというような効果もあるそうです。
なぜしない赤ちゃんが増えているかというと、フローリングの普及も影響があるようです。
種類にもよるのですが、ツルツルとした床だと赤ちゃんが手足を動かしてもツルツル滑ってしまってうまく動けなかったりします。
赤ちゃんが動きやすいのは
赤ちゃんの動きやすさには、硬すぎず柔らかすぎず、滑りすぎず滑らなさすぎずといった、踏ん張りやすさや適度な摩擦が必要となります。
そういったことから考えると、ジョイントマットの方が向いているかと思われます。
ラグでも毛足が短く芯の部分にジョイントマットと同じような弾力のある素材が使われているなら同じような効果がありどっちを選んでも問題ないでしょう。
しかし、それが標準的に多くのラグに備わっているとは言えません。
ジョイントマットですと多くのもので弾力性などを備えているので、赤ちゃんの動きやすさを目的として選びやすいのです。
③こけた時の安全性の違い
赤ちゃんがつかまり立ちや歩いたりをし始めるとこけることが増えます。
どうしても頭の比重が大きいので硬い床に頭を打ちつけてしまうことも多いです。
こけるばかりではなく、お座りの段階でさえ不安定なうちはふとした時に後ろに倒れてしまったりという場合もあります。
赤ちゃんがこけても多少安心なのは
やはりこの場合もジョイントマットに軍配が上がるかと思います。
弾力性やクッション性があるのでこけた時の衝撃を吸収してくれるからです。
先ほども説明しましたが、ラグに比べてジョイントマットは弾力性やクッション性を備えているものが多く大変選びやすいです。
しかし、ここで注意が必要なのが、ジョイントマットの厚さや敷き方によっては段差ができてしまい、それがこける原因になりかねないというところです。
これが「ジョイントマットの厚さ」でもふれた弊害になります。
弾力性などの性能を上げようと厚めを選ぶとよけいにつまづきやすくなるでしょう。
うまく段差が目立たないように敷く必要がありますが、どうしても気になる場合はラグという選択肢もあるのではと思います。
④防音性の違い
子どもが歩き出すとその足音が下の階に響いてしまって迷惑をかける場合があります。
大きな泣き声が響き渡ることもあるでしょう。
特にアパートやマンションでは防音にあらかじめ気を使うことで、ご近所とのトラブルも回避できるかもしれません。
赤ちゃんの防音対策に向くのは
防音に対してはラグやカーペットの方が性能の優れたものが多いかと思います。
ジョイントマットでももちろん防音性はありますが、ラグやカーペットではさらに遮音効果を期待できるものが多いのです。
遮音とは音の伝わりを遮断することになります。
ジョイントマットでは防音効果があると謳われているものは多いですが、遮音までできると表示されているのはそう多くないような印象があります。
子どもの立てる音には足音の他にも、大きな話し声や泣き声もあるでしょう。
足音などの振動系の音にはジョイントマットの防音効果でも十分だと思われます。
しかし、大きな話し声など空気を伝わる音に対してはそれにプラスしてさらに遮音効果が必要になります。
ラグだと様々な特性のあるものがみつけられ、遮音効果の高いラグも存在します。
ですのでそういったラグがみつかったなら、どっちの音も防音できより効果的になるのではと思います。
⑤水分をこぼした時の拭きやすさの違い
赤ちゃん対策を考えるとき、水に強いかどうかということも大変ポイントになります。
ちょっと飲み物を飲む時にもこぼしてしまいやすいですし、おむつ替えをしている最中におしっこが出てしまうなんてこともあったりします。
実際に拭きやすいのは
拭きやすさでいうと断然ジョイントマットではないでしょうか。
例えば最初の方にも例に出したジョイントマットですとEVA樹脂でできていますが、この素材はビーチサンダルなどにも使われるような大変水に強い素材になります。
ですから何かをこぼしてしまってもサッと拭くだけでよかったりするのです。
ラグだと繊維になるのでどうしてもしみ込みやすいです。
撥水加工が施されているものもありますが、やはりEVA樹脂などの素材自体の特性にはなかなかかなわないように思います。
⑥掃除のしかたの違い
どっちを選んでも必ず掃除をするわけですが、ジョイントマットとラグでは掃除の仕方に違いがあります。
表面だけでなく、その下の床をも掃除する必要があるのはどちらにも言えます。
特に赤ちゃん対策として使おうという時はベタベタ汚れがポイントになったりします。
例えば、ジュースなどの飲み物やお菓子などの食べ物ををこぼしてしまうとベタベタしてしまったりします。
よだれや汗やおしっこでもそうなることも多いでしょう。
そういったことに対応した掃除がしやすい敷物が便利ということになります。
ベタベタを掃除しやすいのは
ベタベタ汚れだと断然ジョイントマットの方が掃除しやすかったりします。
水を絞った雑巾で拭くだけでもかなりさっぱりしますし、徹底的にきれいにしたい時は水で丸洗いも可能です。
洗った後もさっと水分を拭き取ってしばらく日陰に干しておけばすぐに乾くでしょう。
汚くなったらそこだけを捨てて新しいものに交換することもできる強みもあります。
一方、ラグの場合だと繊維の中にまでベトベトが浸透してしまって、硬く絞った雑巾で拭いても取り切れない場合もあります。
また、雑巾で拭くとしばらく濡れたままにもなってしまいます。
それでもよくあるキルトラグのように布製のラグだと洗濯機で丸洗いできるものも多いです。
しかし、それだと洗った後長く干しておく必要もあります。
そもそもキルトラグだと他のクッション性などの性能もあまり期待できず、やはりそういった点からもジョイントマットの方が使い勝手が良かったりします。
⑦床暖房を使う時の違い
最近の住宅では床暖房が完備されていることも多いです。
床は底冷えの心配がありますが、床自体が温まるのでそれを回避できます。
床暖房に対してはラグを使われることが多いように思いますが、ジョイントマットでも床暖房に対応する耐熱性を備えたものも多いです。
それだったらどっちでも良さそうにも思えますが、実際は少し違いがあります。
暖かいのはどっち?
結論としてはラグの方が床暖房には向いているかと思います。
ジョイントマットですと断熱性や保温性が備わっているものも多いです。
ですので、基本床暖房をつけなくても寒い日の床のヒヤッとした感触を防げたりしますが、さて、ここで気になるのが断熱性です。
「断熱性があったら床暖房の暖かさも断熱してしまうのでは?」という疑問がわかないでしょうか?
ジョイントマットで床暖房対応という時、それは単に床暖房の暖かさに耐えられる耐熱性が備わっているということなのです。
しかしながら実際、床暖房の上にジョイントマットを敷いても意味がないわけではなく、徐々に暖かさは伝わってきます。
しかし、ラグに比べると多少無駄があることも否めません。
結果まとめ
ここまでに紹介した使い勝手の違いから赤ちゃん対策にはジョイントマットとラグとどっちが向いているかの結果をまとめてみます。
①肌触り→ラグ
②動きやすさ→ジョイントマット
③こけた時の安全性→ジョイントマット
④防音性→ラグ
⑤水分をこぼした時の拭きやすさ→ジョイントマット
⑥掃除のしかた→ジョイントマット
⑦床暖房を使う時→ラグ
4対3でジョイントマットに軍配が上がるともとれますが、いずれも強いて言うならということになり、
例えば防音性では足音対策にはジョイントマットでも十分でしょう。
また、何を特に重視するかによっても結果が変わるのではと思います。
形の自由度にも違いがある
他にも特に赤ちゃんだけにというわけではありませんが、使い勝手で違いが気になるところがあります。
例えばラグですと正方形や長方形、円形もあります。
ジョイントマットは一片一片は正方形ですがつなげると大きな正方形や長方形になります。
さらにジョイントマットが便利なのはカットもできるところです。
ですから、少し大変ですが円形もできなくはないのです。
他にも例えば部屋の柱が出っ張っていたり、家具があったりなどで必ずしも直線的ではない場合もあります。
そういった時もそれに合わせてカットできます。
デザイン性にも違いがある
形の自由度でいうとジョイントマットですが、デザイン性でいうと断然ラグの方が豊富です。
素材の種類もカラー展開も柄もやはりラグにはかなわないでしょう。
ですから赤ちゃん対策といっても、おしゃれさを忘れたくない方はラグの中からクッション性などのあるものを探されるといいのではと思います。
私は使い勝手のいいジョイントマット派
色々双方について説明してきましたが、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、正直私はジョイントマット派です。
ジョイントマットは赤ちゃんに安心安全な性能を備えながらも手軽に敷きやすく、汚くなったらそこだけ交換もできますし、色んな形にカットもできますし大変便利に使いやすいからです。
その手軽さから普通に敷くだけじゃなく、赤ちゃんにもどんどん柔軟な発想で使えたりもします。
例えば、ジョイントマットに自分でレールのペイントをして電車遊びをするなどして使われている方もいらっしゃいます。
子どもも大喜びです。
いらなくなっても家庭用プールの敷物としても使いやすいですし、立体的に組み合わせると箱のようにも使えます。
さいごに~迷う時間をとれない人には~
ジョイントマットVSラグでどっちがいいかということを説明してきましたが、どうしても私は赤ちゃんにはジョイントマットの方が便利だと思っているのでちょっと偏ってしまったかもしれません。
もちろんラグも本当に種類が豊富なので、赤ちゃん用にしてもジョイントマットより優れたものもあるでしょう。
しかし、「豊富な種類の中から探せばある」という条件付きです。
この探す作業や選ぶ作業が赤ちゃんのいるお宅では大変だったりします。
なかなかゆっくり時間をとって選んではいられないでしょう。
ネットで探してみても果てしなく種類があるのでなかなか決めかねてしまったりもします。
その点ジョイントマットですと、選ぶポイントは「ジョイントマットとは?」で説明したように大まかには素材、大きさ、厚さです。
弾力性、防音性、断熱性などは程度の差はあれど基本的に備わっているものが多かったりします。
他にもカラーやそれぞれの特性も大事になってはきますが、それほど大きくは違わず大変選びやすいです。
ただ、その品質の良し悪しについての違いだけは大きくなりピンからキリまであります。
品質の悪いものだとすぐに傷んでしまったり、きつい異臭がしたりしかねません。
ですので、特に安心安全に対してどういう意識を持ってどういう対応をしているかをはっきり提示しているメーカーのをもの選ぶといいでしょう。
コメント