賃貸の部屋には「汚したらいけない」とか「うるさくしたらいけない」とかのプレッシャーがどうしても大きかったりします。
でも、賃貸であっても自分の家なのに気が抜けないのは嫌ですよね。
私も長らく賃貸で暮らしていましたが、最初に住んだところで下の階の人に子供の足音で迷惑をかけてしまったので、次の賃貸ではリビングにだけジョイントマットを敷いていました。
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マットといえばジョイントマットかと
マットと聞いて思い浮かぶのがやっぱりジョイントマットかなと思います。
他にも敷物としてはラグやカーペットも考えられるのですが、ウチの場合正確に言うと元々のフローリングの上にカーペットを敷き、さらにその上に敷いていました。
これで自分でも納得してのびのび生活もできましたし、特に苦情を言われることもありませんでした。
そんな経験なんかも織り交ぜながら、本当のところマットって敷くべきなのかどうかということに答えを見つけていきます。
うちで使ってたジョイントマットを前提にしてみる
さらにジョイントマットと言っても色々あり、素材や性能が違ってきます。
それだとぼんやりして具体的に賃貸でのメリット・デメリットを説明しにくいので、今回は私が実際に使っていたものと同じ性能のジョイントマットを例にとりそれを基準にして説明します。
賃貸にジョイントマットを敷くメリットとデメリット
まず賃貸の部屋にジョイントマットを敷くことのメリットについて説明していきます。
賃貸の部屋は借り物ですしお隣や上下階とも壁、床、天井を隔ててつながっているので、ウチにとっては大変メリットが大きかったです。
①賃貸の防音対策について
冒頭でも少し書きましたがウチは当時子供が小さくて、まあ、ドタバタとうるさく家の中も走り回っていました。
おもちゃもガッシャンガッシャン落としますしね。
最初に住んでいた賃貸では普通のラグくらいしか敷いてなくて、ドタバタといっても子供の足音くらいなら大丈夫かなと考えていたのがまずかったです。
下の階のお兄さんをイラつかせてしまいました。
本当に申し訳なかったです。
それで引っ越しを決断したのですが、次の賃貸では最初からちゃんと対策しようとジョイントマットを敷いたというわけです。
おかげで苦情を言われることはありませんでした。
もしかしたらただただ下の階の方が我慢してくださってただけかもしれませんが、私自身もちょっと足音が響かないというような感じを実感していました。
生活音にも効果がある
私のように賃貸の家の子供対策でマットを敷かれる方も多いと思いますが、それ以外の生活音に対しても効果があったりします。
例えば私が使っていたようなEVA素材のジョイントマットが防音できるのは、子供の足音のように衝撃や振動により固体を伝わる音です。
ですので例えば何かを落とした音とか、電化製品のモーター音とか、そういった生活音に防音効果があります。
一部の楽器の音にも
他にも、賃貸の部屋で趣味の電子ピアノや電子ドラムをたしなむ方もおられますが、鍵盤を叩いたりドラムを叩いたりペダルを踏んだりという音には防音効果があります。
ピアノ自体やドラム自体の楽器音にはジョイントマットでは効果がないので、音を小さくするかイヤホンを使う必要があります。
逆に下の部屋の振動音対策にも
自分の家ではなく下の階の家の照明だかなんだかわからない振動音がある場合、多少それに対しても効果があるといえます。
②子供の転倒対策
ジョイントマットは子供の安全対策の一つとして使われることも多いです。
うちの子もタッチし始めた頃はコケまくってたのでずいぶん心配しました。
ウチは極厚のジョイントマットを使って、何とか頭を守ろうという感じでした。
あと、コップなんかを落としても割れにくかったりもします。
ただ、ずっと使っているとどうしてもしょうがないのですが、クッション性が低下していきます。
気になる場合は、へたってきたところだけでも取り替えられるというのがジョイントマットの強みでもあります。
③賃貸の部屋の傷や汚れ対策
賃貸の部屋は傷つけたり汚したりすると、その部屋を出るときに保証金が返ってこなかったり、さらに修繕費を要求されたりと何かとめんどうになります。
ですのでその対策のためにあらかじめジョイントマットを敷いておこうと考える方もいらっしゃいます。
これも確かに、コップやおもちゃなどを落とした時の傷対策や、食べ物や飲み物をこぼした時の汚れも防げるでしょう。
ただ、この時注意しないといけないことがたくさんあります。
敷きっぱなしはまずい
ジョイントマットの敷きっぱなしは特に賃貸にはまずいです。
めちゃくちゃ不衛生になります。
ジョイントマットはどうしてもつなぎ目部分にホコリやチリがたまりやすくそのまま下にも入り込み、掃除をおろそかにするとそのままどんどんたまり続けます。
その中にはダニの死骸なんかも大量に含まれます。
ジョイントマットを敷く時は、必ずその下も定期的に掃除することを想定しましょう。
敷きっぱなしでジョイントマットの上に寝ないで!
敷きっぱなしのジョイントマットの上に毎日布団を敷いて寝るとします。
そうすると、さらにダニは増殖しますしホコリもチリも増えます。
一番問題なのが寝汗です。
誰でも寝汗をかきますが、それによる湿気がジョイントマットの隙間を通り床との間で水分を持ってしまう場合があります。
そうすると次はカビが生えます。
順に説明していきますが、カビは賃貸の部屋には特に要注意です!
カビはホコリ、チリ、ダニの死骸を栄養として、そこに適度な温度と水分があればどんどん増殖します。
ですので、直接布団を敷いて寝たい場合は、布団の上げ下ろしとともにジョイントマットの上げ下ろしも必要になります。
ジュースをこぼしても表面だけ拭いていてはダメ!
寝る以外にも、例えばジュースをこぼした時に、ジョイントマットの表面だけじゃなく下まで拭いて、さらに乾拭きしたりしばらくどけて乾かすなどする必要があります。
水分がジョイントマットのつなぎ目から床にまで達してしまっていた場合、それを放置してしまうと、また、それがカビの原因になります。
とにかく、水分が下にたまってしまうのを防ぐ必要があります。
床の材質は何ですか?
最近の賃貸の部屋ではフローリングが多いですが、フローリングは表面に加工がしてあることも多く、ジュースをこぼしても簡単に拭き取れるメリットがあります。
ただ、ジョイントマットをフローリングの上に敷きさらにその間にこれまで例に出してきたような湿気を持ってしまったとしたら、フローリングのメリットはたちまちデメリットとなります。
防水性があるので水分の逃げ場がなくなるのです。
ですから、簡単にカビが生えてしまったりします。
畳ですと湿気を調節する機能があるのですが、それでもずっとジョイントマットで覆われたままになると湿気の吸収も放散もできなくなり、カビが生え始めます。
退去時カビも綺麗にして部屋を返す必要がありますが、フローリングでも取り切れない黒い汚れが残ったり、畳の場合でも取り切れず入れ替えが必要になる場合もあります。
④賃貸の寒さ対策
ジョイントマットは冬の底冷えの床の冷たさを和らげてくれます。
賃貸でもいいお部屋なら床暖房も付いているところもあるでしょうが、ウチはついてなかったです。
それでもジョイントマットで別に電気カーペットの必要も感じませんでした。
いいお部屋で床暖房はついているけど、どうしても子供の転倒対策にジョイントマットを敷きたいという場合もあるでしょう。
その場合は例にだしたものでも、耐熱温度が70℃あり床暖房の使用にも耐えられます。
ただね、底冷えが防げるというのはつまり断熱性があるからです。
ですので、床暖房の暖かさは多少断熱されるでしょう。
実際はずっとつけてたらわりと暖かくなったりもするようですが、なんかエネルギーの無駄使い感は否めません。
ところで全体に敷く?部分的に敷く?
次に気になるのが全体に敷くべきか部分的に敷くべきかです。
この違いによって賃貸の部屋の使い勝手にどういうメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。
①全体に敷いたとしたら
賃貸の部屋全体に敷くと防音効果やクッション性など望む効果を全体に得られます。
傷もつきにくくなるので、うまく掃除もできれば退去の時も綺麗なままを保っている可能性もあります。
しかし、あくまでうまく掃除をできればの話です。
やっぱりジョイントマットの下の掃除が億劫に
全体に敷くと表面は掃除しやすくなりますが、ジョイントマットの下は掃除しにくくなります。
ピッタリピッチリジョイントできていたらマシなのかもしれませんが、どうしても日々使う中で、ジョイント部分に荷重がかかると小さな隙間ができてしまいそこからゴミも入るでしょう。
ジョイントマットなので部分的に取り外してその下を掃除することも可能ですが、全体に敷くとどうしてもカーペット感覚が強くなるので億劫になります。
ピースが多いことが難点に
また、ジョイントマットは完全防水で丸洗いできるものも多いので、頑張って丸洗いしたとしてもピースが多いと干す場所に困りますし、また、敷くのにも手間がかかります。
小判タイプだと余計にピースが多くなります。
うまく一部分ずつ洗って干してを繰り返す方法もあり、できる時に少しずつ洗えるのも便利だったりします。
しかし、やっとできた時間でその日にいっぺんに終わらすというのは難しくなります。
敷く範囲が広くなると、費用もおのずと掛かってくるのが難点です。
ドアが開かないことに気付くのは決まって完成後
これは、けっこうあるあるなのですが、賃貸の部屋に気合を入れてピッチリジョイントマットを敷いた後、
「ドアが開かない!」と愕然とします。
床に厚みが出るとドアと接触して開かなくなる場合があるのです。
必ずドアの下の隙間の高さと、ジョイントマットの厚みを確認しておく必要があります。
家具をジョイントマットの上に置くとメリットもある
全体にジョイントマットを敷くとなると、ドアにはデメリットとなる場合もある反面、家具にとってはメリットになる場合もあります。
全体に敷くので家具をジョイントマットの上にのせて設置することになります。
もし部分的に敷いていて家具はのせていなかったとしたら、床にジョイントマットの段ができてしまいます。
その段で、家具の引き出しや扉なんかも開かなくなる可能性もあるのです。
しかし、上に置けば、そういった心配はなくなります。
②部分的に敷いたとしたら
賃貸の部屋に部分的にジョイントマットを敷く場合はなんせ掃除がしやすく衛生的に使いやすいです。
お子さんがいる家庭でもマメに掃除ができます。
カビの心配もホコリもチリもダニの死骸だって掃除さえできたら問題ないわけです。
防音効果など望む効果は確かに限定的な場所になりますが無駄がないとも言えます。
ジョイントマットの段差に注意!
あと、この敷き方で一番注意したいのが段差です。
子供の転倒対策のために準備したのに、転倒の原因になりかねません。
床と同系色じゃなく目立つ色を選んだり、うまく壁やソファーなどの家具を使って段差ができる辺を少なくするなど工夫が必要です。
総括ー結果発表!ー
ここまで、いくつかのパターンからメリット・デメリットを見てきましたが、私が独断と偏見で結果を決めるとしたら次の通りです。
賃貸の部屋には必要な場所にだけ目立つ色のジョイントマットを敷くといい!!
という結果になります。
やっぱりカビ汚れとかが怖いです。
退去時にとれないということばかりじゃなくて、カビは病気の原因にもなります。
他にも、ダニの死骸もホコリもチリだってそうです。
健康が一番です。
全体に敷くのなら、防音や防カビのカーペットの方が下にホコリなどもたまりにくいですし、ジョイントマットよりも薄くて柔らかい素材のものが多いので、ドアが開かなくなるということも起こりにくいかと思います。
マット類は、やはり、持続的にずっと設置するというカーペットのような使い方はあまり向かないかと思います。
「ここ!」という場所にピンポイントで設置してそこで効果的に使い、簡単に動かしたり、どけて掃除したりといった、手軽で限定的で衛生的な使い方が向くのではと思います。
汚くなったらその部分だけ取り替えることもできますし、賃貸の部屋にあると大変使い勝手よく便利だと思います。
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