コルクマットの替え時3パターンを知っておこう!

コルクマット

コルクマットのメリットの一つが傷んだり汚くなったりしたらその部分だけ交換できるというところです。

でも、いまいちタイミングがわからず汚いようにも思えるけれども使い続けているという方もいらっしゃるでしょう。

また、これからコルクマット使おうかという方にとっても、あらかじめ替え時について知っておくことは重要です。

ちょっと知識として入れておくだけで、それを遅らせたりということも可能になるかもしれないからです。

そんななわけで今回は替え時が訪れる3パターンを中心に説明していこうと思います。

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コルクマットの耐久性

コルクはコルクガシという木の樹皮の表面の皮をはいで作られます。

コルクは耐水性にも優れ腐食しにくいので、ご存知の通りワインの栓にも使われています。

ワインの栓は100%コルクでしかも無垢のものも多いですが、他にも加工して他の素材と張り合わせたり、表面をコーティングするなどして建材や履物など色々なところに使われています。

コルクマットももちろんコルクが使われていますが、コルクマットとして製品になる時、主に2通りのものがよく見られます。

まず多くみられるのが表面がコルクで裏面がEVA樹脂などのビニール素材が使われているもので、次がコルクだけでできたものです。

さらに、それらの表面にコーティングされたものもあります。

このようにコルクマットは加工の仕方によって耐久性も多少変わり替え時の見極めも変わったりします。

まず基本知識としてそれぞれの場合の特性を説明していきます。

コルク+PEなどの合成樹脂

コルクマットでよくみられるのがこのタイプですが、上のもののようにやはり表面に薄いコルクシート、その下に厚いPEなどの合成樹脂という風に張り合わされてあったりします。

PEなどの合成樹脂だとコルクよりさらに水に強く耐久性も優れていますし、コルクと同じように断熱性、防音性もあるのでコルクの特性をさらに補強してくれます。

値段的にも比較的低価格なのも魅力です。

コルクの天然素材100%

コルクマットで天然素材100%といっても無垢であるわけではありません。

多くの場合ワインの栓などの無垢材をくり抜かれた端材を粉砕して加工したものから作られています。

天然素材の良さは無垢材には少々劣るかもしれませんが、十分にその特性を備えています。

コルクは多孔質であることでクッション性や防音性、調湿性など様々な特性を発揮します。

ですので、PEなどの合成樹脂と張り合わせたものに比べると、天然素材100%のものはその多孔質の特性を疎外されず存分に発揮できるのです。

ただ耐久性でいえば、天然素材なのでうまく手入れをしその特性を生かすことができればいいのですが、そうでなければ早くに傷ませてしまう場合もあるでしょう。

それに、コルク100%のコルクマットは一部の専門店で売られていて、どこででも簡単に手に入るというわけでもありません。

表面にコーティング

コルクマットの表面に塗装するなどしてコーティングされているものですと、さらに耐水効果を高まったり、傷や汚れが付きにくくなったりします。

耐久性には大変優れますが、どうしても肌触りや足触りなど天然素材の風合いは得られにくくなります。

コルクマットの替え時3パターン

このようにコルクマットはその加工の仕方から耐久性も変わり替え時も変わるのですが、それでは実際どのような様子が見られたら替え時といえるのでしょうか?

替え時の見極めの3パターンについて説明していきます。

①コルクマットが浮き上がってきたら替え時!?

コルクマットでよくあるのが、しばらく使っているうちに特につなぎ目部分が浮き上がってくることです。

ピッタリ敷き詰められていたはずがボコボコしてきます。

ただこの場合一概に替え時というわけではないです。

それはその原因が湿気と劣化に分かれるからです。

湿気による浮き上がり

例えば冬の底冷え対策にコルクマットを敷いてそのまま春が来て梅雨の時期になるとします。

コルクは天然素材のものによく見られるように湿気を調節する機能を持っています。

冬、春とは問題なかったのに、湿気が多くなる梅雨時期になると湿気を吸収し膨張しそれがコルクマットの浮き上がりにつながることがあります。

特にコルクとPEなどの合成樹脂が張り合わされているコルクマットですと裏面の合成樹脂にはそのような機能がないので、湿気に対する反応に違いが出てよりゆがみや浮き上がりが出現する可能性もあります。

替え時とまでは言えない

これは時期的な要因が大きく、対策さえできれば乗り切れなくもないので替え時とまでは言い切れません。

もちろんどうしても不快ならつなぎ目のないラグなどに替えるのもいいでしょう。

しかし、湿気による場合だと直ちに干したり、除湿器を使ったりして湿気を逃がすことができれば解消できなくもありません。

ただ、直ちにというところがポイントで、何も対策せずに放っておくと浮き上がりがそのまま直らなくなってしまったりします。

また、あらかじめつなぎ目部分を裏からテープを張るなどして固定しておくのもいいでしょう。

床にじかに張り付けられるならそれでもいいでしょう。

でもこの場合、コルクマットの一部分づつをはがして掃除できたり、そこだけ丸洗いできたり、大きさを調整しやすかったりというメリットがなくなってしまいます。

劣化による浮き上がり

劣化によって浮き上がってくる場合は替え時と言えます。

やはりこの場合特に気になるのが、コルクとPEなどの合成樹脂が張り合わされたコルクマットです。

湿気による反応も双方で違ってきましたが、劣化による反応もそれぞれ違ってくるので、それがゆがみや変形を起こし浮き上がりにつながります。

劣化による浮き上がりは例えばしょっちゅう踏む場所ですとPEなどの合成樹脂がぺちゃんこになってきて伸びるのでそれで判断できるかと思います。

また、湿気の多い時期だとやはりより浮き上がりがひどくなる可能性がありますが、その時期を過ぎても浮き上がりが直らないようなら劣化の影響が考えられます。

劣化すると浮き上がって見た目にも悪いですし、足を取られて転びそうになるなど安全上の不安も出てきます。

例えばそもそも防音目的で使っていたとか、断熱目的でとかいう場合ですとその特性の機能も低下してしまいます。

②コルクマットの汚れが取れなくなったら替え時

単純にジュースをこぼして汚してもすぐ拭き取ったなら、コルクマットは水にも強いですし問題ありません。

たとえベトベトしてきたとしても、硬く絞った雑巾で優しく拭けば元のようにさっぱりなるでしょう。

ただ、湿気の多いところで使ったり、どうしてもペットが同じ所におしっこをしてしまう場合などで水分にさらされる時間が長くなるとカビが生えてしまいそれが汚れの原因となります。

カビがまだ表面だけで早めに気づいて掃除できていたら除去もできるかもしれませんが、気づくのが遅れたり、カビが生えるのを繰り返しているような場合はなかなか除去できなくなり黒ずんだままとなります。

そうなるといよいよ替え時です。

③コルクマットが傷んだら替え時

例えばペットを飼っていて、どうしてもコルクマットを引っかいたりかじったりしてしまう場合があります。

しかもこの場合、コルクマットを新調してすぐにそんな事態になる場合もあります。

コルクマットが痛むと表面がボロボロとはがれて見た目も悪くなりますし、コルクの特性も活かせなくなります。

コルクマットの替え時のポイント

ここまでのことから、コルクマットの替え時には3パターンありましたが、特に普段使いでよくあるのが①のコルクマットが劣化により浮き上がってくる場合と②のカビ汚れが取れなくなる場合です。

このどちらの場合でもやはり長期の使用で起こりやすくなり、特に劣化はどうしても防ぎきれない面もあります。

コルクマットの替え時を遅らせるために

どうしても劣化やカビにあらがえない場合もありますが、普段の使い方の中でもそれを助長してしまう場合もあります。

替え時を遅らせるためにも知っておくといいでしょう。

洗いすぎには注意

清潔なのはいいことなのですが、頻繁に水で丸洗いなどを繰り返しているとどうしても劣化を早めてしまいかねません。

丸洗いはよっぽど汚れを感じた時だけにとどめておく方がいいでしょう。

洗う頻度の他にも特にここで注意したいのが次の3点です。

ゴシゴシ洗いは控える

コルクマットはタワシなどを使ってゴシゴシ洗ってしまうと、コルクが傷つき劣化してボロボロはがれてしまい替え時を早める可能性があります。

ただ種類によってはコーティングが施されるなどしていてゴシゴシ洗いでも平気なものもありますが、ほとんどのものはゴシゴシ洗いには対応しないと考えておくといいでしょう。

洗剤は使わない

また、水で丸洗いする際、洗剤をつけてしまうとより劣化を早めてしまう場合があるので、水だけで洗うのが基本となります。

どうしても洗剤を使いたい場合は中性洗剤を薄く水で希釈して使うか、コルクマット専用の洗剤を購入して使うようにしましょう。

しっかり干す

水で丸洗いしたなら、必ずしっかり干す必要があります。

生乾きになってしまうとカビが生えやすくなるからです。

また、干すにしても必ず風通しのいい日陰で立てかけたりせず平らなところに置いて干す必要があります。

特にコルクとPEなどの合成樹脂が張り合わされている場合は、合成樹脂の劣化を招いたり、乾く時の伸縮率の違いからゆがみや変形が起こる可能性があるからです。

コルクマットを替える時の注意

色々手は講じてきてもいよいよ替え時が訪れたりもするでしょう。

次に実際替える時に注意しておきたい点について押さえておきましょう。

ご存知な方も多いことと思いますが、違う種類のコルクマットだとつなぎ目がかみ合わなかったりします。

「そりゃそうだ」という反応の方もいらっしゃると思いますが、意外とこの点がうっかり抜け落ちている場合もあります。

実はコルクマットには一定の規格があるわけではないので、同じサイズのコルクマットでもつなぎ目の凸凹の間隔や大きさが違ったりするのです。

パッと見同じに見えても、数ミリの違いでかみ合わなかったりということも考えられます。

コルクマットはロングセラーのものも多く、替え時になって注文してもまだ販売されていることも多いのですが、必ずしもそうとも言い切れないので、あらかじめ最初に購入する時に交換分も多めに注文しておくといいでしょう。

その他替え時~コルクマットからの卒業~

ここまではコルクマットが劣化したり汚くなったりしての替え時について説明してきましたが、他の理由から替え時がやってくる場合もあります。

例えば小さいお子さんの転倒対策や防音対策に使っていた場合、ある程度子どもが大きくなると必要がなくなってきたりします。

また、引っ越しのタイミングでも必要がなくなることも多かったりします。

そんな時、そのまま卒業ということで捨ててしまうのもいいのですが、きれいなものだけでも残しておくと意外な時に便利に使えたりもします。

例えば、小さい子どもが遊びに来るような時だけでも敷いておけば安全対策にもいいですし、おむつ交換などもしやすいでしょう。

他にも、ちょっとベランダでくつろごうという時に敷いてもいいですし、庭でバーベキューしようという時にも便利な敷物として使いやすいでしょう。

バラバラにしてまとめたらそれほど持ち運びも苦労しませんし、キャンプへ行こうという時もテントの床にも下にも敷けます。

押し入れなどの収納にしまっておいてもそれほど場所も取りませんし少しだけでも残しておくと便利でしょう。

さいごに

コルクマットの劣化や汚れなどで替え時が訪れる場合、それはある日突然というよりかジワジワと兆候が表れだすので替え時の判断がつくのではと思います。

ただ汚れの場合は、兆候の段階でうまく対処できればまだまだ使える可能性もあるでしょう。

しかし、特に劣化の場合いったん劣化したらその状態をよくすることはできません。

どちらの場合でも、兆候が出る以前に日々丁寧に扱うことで替え時を遅らせることは十分できます。

コルクマットを長く使おうと思うとそういう発想になるのですが、コルクマットのいいところは冒頭にもふれたように、ガンガン使って汚れても劣化しても傷ついても、簡単にその部分だけを交換できるというところにあります。

そのために選ばれている方も多いと思います。

どんな使い勝手にも対応できる手軽さと懐の深さが魅力ですが、その替え時だけはしっかり見極め、安全で衛生的な使い方をしていただけたらと思います。

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