ベッドは寝心地も良く、大事な睡眠をとる場所をしっかり確保できるので多くの方に使われています。
赤ちゃんの頃からほとんどベッドでしか寝たことがないという方も多いでしょう。
そんな長期間使い続けている慣れた人にだって1度や2度は転落したり、またはしそうになったりした経験があるのではと思います。
期間が長い分1度や2度ではない方もいらっしゃるかもしれません。
目次
ベッドに慣れているかどうか
かく言う私も小学生の時に一度転落したことがあり、転落しそうになったことだったら大人になってからだってありました。
私もベッド歴は長いです。
でも、実は「歴」の長さはあまり関係なかったりします。
やっぱり一番大きいのは「慣れ」かなと思います。
「歴」と「慣れ」は同じじゃないの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、実はちょっと違ってきます。
今回はそんなポイントを皮切りに、転落しやすいタイミングやそのための対策について説明していこうと思います。
特に赤ちゃん、妊婦さん、お年寄りは一回の転倒が大きなダメージにつながることがあるので、ぜひ、今できる備えをあらかじめしておくためにこの記事を役立てていただけたらと思います。
「歴」と「慣れ」の違い
例えば、赤ちゃんの時はベビーベッドで寝て、大きくなって2段ベッドで寝て、成人して家を出てシングルベッドで寝て、結婚してダブルベッドで寝て、子どもができてキングベッドに寝て・・・というベッド歴の方もいらっしゃるでしょう。
ずっとベッド寝てきたわけですが、その時期によって使っていたベッドが変わったりしていますね。
例でいえば種類の違うものが5台でてきました。
節目節目で買い替えたものについては、その当初は慣れていなかったのではないでしょうか?
ここで言う「歴」と「慣れ」の違いとはそういうことなのです。
ベッド歴が長くベッド生活には慣れているでしょうが、それとは別に、ベッド自体やそれを置く環境に慣れているかどうかが転落の可能性を左右してしまうことがあるのです。
ベッドと環境を変える時は注意!
先ほど例に出した人生の節目では、ベッドを新調したり環境が変わったりということも多くなります。
例の分も含めてよくあるタイミングをあげておきます。
- 一人暮らしを始める時
- 同棲する時
- 結婚した時
- 2世帯同居をする時
- 子どもができ家族が増えた時
- 子供部屋を作る時
- 子どもが巣立った後
- 引っ越した時
- 部屋の模様替えの時
ちなみに私は小学生の時子供部屋をもらって、初めてのベッドで寝始めた時に落ちました。
これらのタイミングは転落しやすい時でもありますが、実はこの時にこそあらかじめ対策を取りやすかったりもするのです。
もし、最初に対策を取れていたら、不慣れなことで転落しケガをしてしまうような可能性も低くできるのです。
その対策については後で詳しく説明していきます。
慣れるまではどうしても転落の危険が
ベッドが変わっても大きさも高さも違ってきたりしますし、置く場所が変わっても壁の位置や窓の位置も変わり感覚も変わります。
例えば急に夜中に起こされてしまった時に寝ぼけてしまって、今自分がどこで何をしてるのかというのもパッと思い当たらなかったという経験を持つ人も多いでしょう。
慣れているベッドだと寝起きは意識がぼんやりしていて危なさはあるものの、その大きさや高さなどの感覚が身についており、多少寝ぼけていても動けたりもします。
それが、新しい不慣れなベッドであったり、慣れない場所であったりすると新しい感覚を体得するまでに時間がかかりますし、前の感覚がまだ抜けなかったりもします。
ですので寝ぼけてとっさに前の感覚で起き上がろうとしてしまったりもするでしょう。
そういったことが転倒につながるのです。
特に注意したい時!
最初にもふれましたが、特に赤ちゃん、妊婦さん、高齢者は体の状態を考えても注意が必要な時期にあります。
さらに、先ほど説明したベッドを買い替えたり引っ越したりして、ベッドや環境が変わる場合はより注意を払う必要があります。
赤ちゃんの場合
最近ではベビーベッドを使わないでキングサイズのような大きなベッドで家族でで並んで眠るスタイルのご家庭も増えています。
それでも対策を取られているといいのですが、まだまだ赤ちゃんだからそんなに動かないと思いこんで対策をしないでいると大変危険だったりします。
急に寝返りが打てるようになったり、足で蹴って進んだりができるようになったりする場合もあるからです。
ずりばいやハイハイをしだすとさらに転落の危険性も高まるでしょう。
ベビーベッドを使っている場合でも、大きくなってつかまり立ちなどもできるようになると高めの柵でも乗り越えてしまう場合もあります。
赤ちゃんは頭の比重が大きいので転落する時は頭から落ちてしまうことも多いです。
関節などもまだまだ不安定なので、容易に痛めてしまったりします。
妊婦さんの場合
妊娠するとホルモンの影響もあり心も体も少し不安定な状態になってしまいやすいです。
実際に骨盤を始め関節の動きにも変化が現れ、足腰が痛むようになることも多くなります。
赤ちゃんの成長に応じてお腹も大きくなっていきますし、少し動くのもかなり労力が必要になったりします。
頻尿になることも多く、夜中に起きてたびたびトイレに行くことも増える場合もあります。
その場合、夜中の暗く眠たい中でのベッドの上り下りも増えることとなります。
それだけでも転落の危険性は高まりますが、この時期に引っ越しやベッドの買い替えなどをされる場合も大変多いので慣れていないことも多く、より注意が必要になります。
万が一転落してしまうと、お腹の赤ちゃんにも影響してしまう場合があります。
高齢者の場合
高齢者ですとどうしても老化から筋力も弱ってきますし、骨も弱くなってきます。
若いころは簡単にできていた動作も時間がかかったりします。
ベッドから立ち上がるにしても、まずゆっくりと起き上がり座ることから始め、手すりなどにつかまってゆっくり立ち上がるという風になったりします。
ですからそのような動作の途中でうまく体が支えられなくなったりバランスを崩したりして転落してしまう場合があるのです。
転落した際もとっさに手が出ずに頭を打ち付けてしまうこともあります。
また、容易に骨折などもしやすく、それがきっかけになって寝たきり生活に移行していってしまう場合もあるのです。
さらに、高齢になってからベッドを買いなおしたり、引っ越ししたりすると、その新しい環境になかなか慣れることが難しいので、より転倒の可能性が高まります。
忘れないうちにやってくる大地震の際も
まだまだ忘れないうちに次々にやってくる地震でもベッドから転落してしまう危険性があります。
実際に大地震の際にベッドから転落してケガをされている方もいらっしゃるようです。
大地震の揺れで体がベッドから投げ出される可能性もありますし、揺れてる最中に逃げようとして転落してしまう場合もあるでしょう。
大きな地震が起きる断層についてある程度はわかっていますが、日本にはまだはっきりと確認されていない断層も無数にあるそうです。
どこがどれだけ揺れるかという特定が難しいのは皆さんもニュースなどでご存知でしょう。
日本に住む以上、日本のどこにいても継続的な地震対策が必要となります。
ベッドからの転落に2つの対策
ここまで説明してきたように、ベッドから転落してしまいやすい時というのがあるのですが、そのために「では何ができるか?」と考えてみると大きく2つの対策が取れます。
それは、そもそもの転落を防止する対策と、転落をしてしまった時のダメージを和らげる対策です。
先ほどもふれましたが、ベッドや環境を変えようというそのタイミングにこそ好機としてこれらの対策をするといいでしょう。
転落を防止する対策
- フロアベッドなどのできるだけ低いローベッドを選ぶ
- サイドガード、ヘッドボード、フットボード付きのベッドを選ぶ、又は取り付ける
- 2段ベッドをそのまま2段で使ってもいいし、シングルベッドとしてでもいいし、1台ずつをピッタリくっつけて大きなベッドとして使ってもいい
- 赤ちゃんはできるだけ柵のあるベビーベッドを使う
転落を防止する対策はベッド自体に講じる対策が主流になります。
あらかじめ転落しにくいものを選ぶという考え方になります。
フロアベッドなどの低いものなら万が一転落してしまってもそれほど大事には至らないでしょう。
サイドガード、ヘッドボード、フットボード付きのものを選ぶというのも有効ですが、後付けできるものもあります。
しかし、注意点としてこれらは赤ちゃんや高齢者が体を挟み込んでしまう場合があるので、柵の間隔などに注意して選ぶようにしましょう。
特に二段ベッドがおすすめ!
特に二段ベッドは意外と使い勝手が良くおすすめです。
例えば下のもののように四方に柵があるものがほとんどです。
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特に上の段が高さがあるので気になりますが、どちらの段にもしっかりしたサイドフレームが付いています。
二段ベッドとしてはもちろん、一台ずつシングルベッドとして使うこともできたり、それらをぴったりくっつけて大きなベッドとして使えるものもあります。
左右のサイドフレームにしても取り外せるようになっているものも多く、1台1台で使う時は低いので外しても問題ないでしょう。
ですが転落対策として考える場合、そのままサイドフレームをつけたまま使ってもいいのではと思います。
さらに、2台を並べてくっつけて使う時も、中央の部分にあたるサイドフレームだけ取り外して使えば、四方をフレームで囲むこともできます。
小さい子どもと家族みんなで並んで寝るのにいいでしょう。
子どもが小さいうちは家族でくっつけて使い、大きくなたら子供部屋でそれぞれ使うか、
もしくは同室で二段ベッドとして使うということもできるなど、転落対策だけじゃなく、無駄なく使うのにも向きます。
転落した時のダメージを和らげる対策
万が一転落してしまった時のことを考えると、方法は一つでクッション性のあるものをベッド下の床に敷くという対策になります。
中でもおすすめなのが次のようなジョイントマットです。
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このジョイントマットですと極厚の2㎝で、よりクッション性を期待できます。
他にも足音などの防音もできますし、断熱性も期待できるので冬の底冷え対策や、冷暖房の効きを良くするのにも向きます。
他にも、ジョイントマットは例えばベッドの周囲だけ敷き詰めるとか、全体に敷き詰めるとか、どんな広さにも対応しやすいです。
簡単にカッターでも切れますし手軽に対策が取れるのです。
カラーも色々ありますしどんなインテリアにも合わしやすかったりします。
また、下のようにコルクのものもいいでしょう。
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コルクマットも同じようにクッション性があり、さらに天然素材になるので調湿効果も期待できます。
さいごに
ベッドから転落しても笑って過ごせる程度ならいいのですが、そうではない時だってあります。
私がベッドから落ちたのは小学生の子供部屋をもらったタイミングだということは記事中でもふれましたが、次に落ちかけてしまった時というのが実は妊娠中でした。
その時、引っ越しも重なりバタバタと家具もそろえ、新しい環境で初めての妊娠生活を送り始めたわけです。
体調も思わしくなく新しいベッドで寝ていることも多かったのですが、最初の方は全然慣れずとにかく落ちないようにというのを意識していたのを覚えています。
しかし、ある夜、うっかり寝返りを打とうとした時、横で寝ていた夫の手にガシッと体が支えられびっくりして目が覚めました。
もしそれがなかったら確実に落ちていました。
夫も寝入っていたようですが、やはり常に心配していてくれたからか一瞬で危機感を感じ支えてくれたのです。
今回色々な転落対策を紹介してきましたが、それもやはり大切な人を心配したり、逆に心配されたりといったことで行われることも多いでしょう。
その大切な人を思いやる気持ちこそが心強い対策につながるのだなと思います。
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