コルクマットはキッチンで使われることも多く、「いいよ」という声もよく聞きます。
その声も知っているのですが、あくまでイメージですがあのナチュラルな見た目から水なんかも染みてしまいそうに思えたりします。
いくらいいと言われても、「本当??」と釈然としないような気持を抱えておられる方も多いのではないでしょうか。
でも、実際にメリットはたくさんあります。
ですので、うまく使えば大変重宝します。
そう、うまく使えばという注釈が付き、それが多くの方の疑念にもつながっているのかもしれません。
決してコルクマットに限らず何にでもメリット・デメリットがあります。
やはり買ってしまう前にそれを今一度しっかり確認しておくことが大事ではないでしょうか?
そんなわけで今回はコルクマットに対して浮かぶ疑問からそのメリットデメリットを解説していこうと思います。
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目次
Q1 コルクマットって水が染みないの?
そもそもコルクって皆さんもご存知のようにワインの栓にも使われている素材です。
コルクガシという木の樹皮を加工して作られています。
水はほとんど通さず弾力性があるので、栓のような密閉材の他にも緩衝材としても多く使われています。
家の床材としても根強い人気がありキッチンだけではなく洗面所や脱衣所、リビング、階段などにも使われますが大変高額なことが知られています。
コルクマットとなると低価格で気軽に手に入れやすかったりします。
性能的にはやはり下がりますが、日常生活では十分便利に使えます。
コルクマットは水に強く洗える
コルクマットは水に強く、水をこぼしてもすぐなら特にシミができることなく綺麗にふき取れます。
水以外でもジュースなどでも同様にふき取れますし、汚れが気になってきたら水で丸洗いすらできます。
ですのでキッチンで使うのにも大変向きます。
大事なのは水気放っておかないこと
水には強いのですが決して完全防水というわけではなく、コルクガシという木の特性が水に強いというにとどまります。
他にコーティングなどがされている場合もあるにはありますが、やはり、拭かないまま時間が経つとシミができてしまう場合があります。
また、丸洗いした後もしっかり干して乾かす必要があります。
カビの恐れも
キッチンで食器洗いをしていて小さな水しぶきが多少とんだ程度なら、放っておいても知らないうちに乾くことがほとんどです。
ただ、特にいつも水をこぼしてしまう場所があったり、ジメジメと湿ったままになったりなど、常に水分を持ったままになるとシミどころかカビが生えてしまう恐れもあります。
表面ならそれでもすぐに気付くことができるでしょう。
厄介なのが下です。
コルクマット床との間に水分が溜まったままになると、知らないうちにカビだらけになってしまう場合もあります。
よくあるのが、水をこぼして表面だけを拭き、下を拭くのには思い至らず、気が付いた時には下にカビが生えているというケースです。
コルクマットの多くはジョイント式になっていてつなぎ目があります。
そのつなぎ目から下に水分が染みてしまっている場合があるのです。
必ず何かをこぼした時は下も拭く必要があります。
Q2 コルクマットって油汚れに強い?
コルクは水ばかりでなく油も通しにくい性質を持っています。
さらに燃えにくいので、油はねが心配なキッチンにも大変向きます。
油汚れに対してもすぐにふき取れたなら綺麗になりますが、放ったままになるとやっかいなシミを作ります。
また、ベタベタした不快な肌触りになってしまったりもします。
綺麗にするにもコルクマットには正直あまり洗剤は向きません。
しかし、どうしても気になる油汚れなどには、水でかなり薄めた中性洗剤でサッと拭いてみたり、コルクマットの油汚れ用の洗剤を使って洗うなどでベタベタはとれたりします。
ただ水汚れでもそうですが、一度シミになってしまったものはほとんどの場合とれません。
シミの前の汚れの段階で手を打つようにしましょう。
Q3 コルクマットは食器が割れにくいの?
キッチンでコルクマットを考える方で、食器を落とした時の割れにくさを期待されている方も多いのではと思います。
これについては確かに割れにくいと言えます。
コルクマットは弾力があり衝撃を吸収してくれるので、フローリングの床に食器を落とすのとはずいぶん差がでます。
割れたとしても、さらに破片が飛び散りにくいというメリットもあります。
食器ばかりでなく、包丁などを落としてしまうことだってあります。
そんな時に、パンッと床ではねて体に向かってこないとも限りません。
衝撃を吸収できることで、キッチンで起こる危険をかなり回避できるのです。
Q4 コルクマットって本当に防音できるの?
防音については上でふれたコルクマットの衝撃吸収性が役に立ちます。
例えばそれこそ食器を落としたとしても大きな音は立ちにくくなります。
コルクマットで防音できるのはつまりそういった衝撃による音なのです。
衝撃や振動によって床などの固体を伝わる音に対し防音効果があるのです。
ですから他にも調理家電の立てるような振動、足音などに防音効果があります。
パン焼き機の音も気になってませんか?
例えばキッチンで言えばパン焼き機の他にも、ミキサーやジューサーなど、振動系の音を立てる調理家電は多いです。
マンションなどの集合住宅では特にそういった音が下の階やお隣に響いたりします。
お料理好きの方は特に色々な調理家電も使われる機会も多いかと思います。
のびのびと楽しく調理するのに、調理台の下にコルクマットを敷くのもアリかと思います。
汚れが取れなくなったらそこだけ取り替えられ、いわば使い捨てのようにも使うことができます。
エコなどを考えるとできるだけ掃除をして長く使えればいいのですが、キッチンんで何よりも大切にしたい衛生面を考えると、大変便利な使い方だと思います。
Q5 コルクマットって本当にあったかいの?
最近ではキッチンにも床暖房が入っているお宅も多いですが、床暖房のない冬のキッチンの寒さといったらもうたまったもんじゃありません。
特に朝、ただでさえぬくぬく温かい布団から必死で起き出してきたのに、冷たいフローリングは生命力が奪われるレベルです。
フローリングで足がヒヤッとなるのはフローリングが体温を奪うからです。
コルクマットがそれを阻止してくれるので温かく感じたりするのです。
コルクマット自体が温かくなっているわけではなく、熱を伝えにくくしたり、保温性を発揮したりすることで結果的に温かさにつながります。
そういう性質から、逆に夏でも変わらずサラッと気持ちのいい感触だったりして快適に使えます。
また、冷暖房の効果を上げるのにもその特性が役立ちます。
Q6 どれくらいの範囲に敷くの?
例えばコルクの床材を本格的に敷くならキッチンでも全面に敷くと良いのですが、コルクマットの場合は正直全面はおすすめしません。
もちろんそれぞれの性能にもよりますが、多くの場合ずっと敷きっぱなしにするというのが向かなかったりするからです。
隙間なく床を埋めても、しっかり接着剤で固定させて使うわけでもないので、ジョイント部分からホコリやチリがコルクマットの下に入り込んでしまいます。
先ほどもふれた通り、そこにこぼしたジュースなんかがさらに入り込むとカビも生えたりします。
コルクマットの強みは掃除のしやすさ
コルクマットはあくまでマットとして気軽に置けて、どけれてというところに強みがあります。
ですから掃除もしやすく汚れたところも交換しやすくと衛生的に使えるところが良いのです。
多少広い範囲に敷いていたとしても、一部分だけとって掃除もしやすいですが、どれだけの範囲に敷こうとも、「コルクマットの下も掃除が必要」ということには変わりがありません。
ですから、そういったことを考慮すると、普通のキッチンマットのように水撥ねや油跳ねが気になるシンクやコンロなどの前に敷いたり、調理家電の振動が気になる調理台の下に敷くなど、限定的な使い方が向くのではと思います。
Q7 コルクマットの大判と小判でどう違う?
キッチンでコルクマットを使うとなると、大判と小判では使い勝手が多少違ってきます。
コルクマットの大判は直線的なキッチンに
大判の場合、普通のキッチンマットのように直線的にシステムキッチンなどの前に敷くのに適しています。
大判は敷く枚数が少なくても広範囲に敷け、敷いたりどけたりしやすいので、特に掃除機をかけるときなんかは楽だったりします。
小判に比べるとジョイント部分も少なく、下にホコリや水分が入り込みにくいです。
ただ丸洗いする時大きいので洗いにくいですし、ごく一部分だけが汚れた時でも小判のようにそこだけを取り替えるというわけにはいかなかったりします。
合うキッチンマットがない時は小判が便利
小判も直線的なキッチンで便利に使えます。
ですがさらに、なんせ小さいので大判よりも小回りがきき、キッチンの床面に合わせてうまく組み合わせて敷くことが可能になります。
どうも合うキッチンマットが見つからないという時便利です。
また、大判のメリット・デメリットとちょうど対になる感じで、敷いたりどけたりは少しめんどうでコルクマットの下にホコリなども入り込みやすくなりますが、丸洗いなんかは楽にできます。
汚れたところを細かく取り替えることも可能です。
さいごに
キッチンだけじゃなく水回りによくコルクマットがすすめられます。
水にも強く足触りもよく大変快適に使えます。
その特性から子供対策にリビングに敷かれることも多いです。
子供はよく走り回ったりしますし、食べ物や飲み物もよくこぼすのでコルクマットがもってこいだったりします。
また、ペット対策に使われることも多いですが、例えば猫だと爪とぎをしてボロボロにしてしまう場合もあるようです。
コルクマットがキッチンに適してるかどうかということは、ただその性能ばかりではなく、それぞれの家庭の生活の背景のよっても変わってきます。
ぜひ、そういった部分も加味して使用を検討していただけたらと思います。
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