フローリングの傷防止対策に何もしないと、気が付いた時には無数の傷がついていたりします。
よくある合板のフローリングだとひどい傷がつくと下地が出てきてしまい大変傷が目立ってしまう場合もあります。
最近では、無垢のフローリングで傷も汚れも気にせず経年変化を楽しもうという方も多いです。
しかし、例えば、大事なペットが同じとこばかりで爪を研いだり、ささくれたところをかじりだしたりすると、経年変化とは言っていられなくなります。
傷防止を意識する時一番効果的なのが「最初にあらかじめ対策しておく!」ということです。
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目次
傷防止対策には2つの方法がある
傷防止対策には2つの方法があり、それは傷をつける可能性のあるものに対策を施す方法と、傷を受ける可能性のあるフローリングに対策を施す方法です。
傷をつける可能性のあるもの
- 脚付きイス、テーブル、ソファー、ラックなどの家具
- キャスター付きイス、子どもの手押し車、子ども用の乗用車などの車のついている家具やおもちゃ
- ペットの爪など
1.だと家具の脚自体に傷防止対策が取れます。
2.だとそれ車部分に取り付けるのは難しいので、フローリングに傷防止対策を施すことになります。
3.だと爪の手入れなどもできますが、フローリングへの傷防止対策も必要でしょう。
①家具の脚にとる傷防止対策
家具の脚の傷防止対策には、例えばイスの脚にはそれ用のカバーをかぶせることもできます。
素材もデザインも色々なものがあり、100円均一ショップにも売られていたりします。
例えば布製のものだと摩擦も少ないので、イスを押し引きするにもフローリングに傷をつけることなく楽に行えます。
他にも合成樹脂やゴムなどでできたキャップやパットもあります。
これだと食器棚やソファーなど大型で重量のある家具に向きます。
先ほどのイスのように押し引きするものには向かず、固定して使うもの用になりますが、床の傷防止対策の他に地震対策にもなるものもあり、できれば背丈のある大型家具には全て装着できるといいでしょう。
②フローリングにとる傷防止対策
次にフローリングにとれる傷防止対策ですが、何か敷物を敷くという方法になります。
ラグやカーペットなども良いのですが、おすすめなのがジョイントマットで、中でもコルクマットになります。
コルクマットは衛生的に使いやすい
フローリングに何かを敷こうという時、その敷物を敷いたっきり敷きっぱなしにするというのは実は衛生的にはあまりよくなかったりします。
敷物の下はどうしてもダニやカビの巣窟となりやすかったりするからです。
必ず定期的にはがしてその下を掃除する必要があります。
コルクマットだとパズルのよう一枚一枚をつなげて敷いていく形になりますしなんといっても軽量なので、敷くのもはがすのも簡単です。
掃除も例えば「今日は2枚だけはがして掃除をしよう」とか、必ずしもいっぺんにしなくても部分的にも可能です。
ラグやカーペットだと1枚ものなのではがすのも敷くのも大変だったりします。
敷物も傷や汚れで傷む
また、フローリングの上に傷防止対策で何かを敷いたとしても、その敷物すら傷がついたり汚れたりします。
そういった時、コルクマットなら傷がついたその部分だけをはがして新しいものに交換することができます。
汚れたとしても、その部分だけはがして水で丸洗いも可能ですし、それでもとれなければそこだけ交換もできます。
このように傷や汚れがあっても新陳代謝をするように交換をしてきれいに使い続けられるのです。
特にコルクマットがおすすめな理由
ジョイントマットの中でも特にコルクマットがおすすめですが、それは単純にコルクが使われているからです。
コルクはコルクガシという木の樹皮から作られています。
フローリングと同じナチュラルな風合い
フローリングは合板であったり無垢であったり色々ですが、やはり木の優しい風合いや肌触りは大変魅力です。
コルクマットでも同じような風合いが楽しめ、肌触りに関しては弾力がある分さらに優しく感じるでしょう。
フローリングの上にラグや合成樹脂のジョイントマットを敷くと、フローリングの良さというのは味わえなくなってしまいます。
しかし、コルクマットなら同じように味わえるのです。
また、傷防止対策は子どもやペットに対して必要になることが多いです。
そういったことを考えるとやはりできるだけ天然で優しい素材が望まれ、コルクマットが適していると言えます。
コルクマットの上に家具はおすすめできない
1.の家具の傷防止対策にはコルクマットの上に設置する方法が取れそうにも思えますが、正直それはあまりおすすめできません。
テーブルや食器棚などの家具はそれを使い設置している間、荷重がかかり続けることになります。
ずっと長くコルクマットの上に設置していた場合、もし荷重のかかり方が偏っていたなら、コルクマットの沈み込み方が前後左右で違ってくる場合があります。
そうなると例えばテーブルだとグラグラしてしまったりします。
他にも、食器棚のような大きな家具がグラグラしてしまったり前傾してしっまたりすると、地震の際のみならず普段からも倒れやすくなり危ないです。
家具などにはそれぞれの脚に傷防止や地震対策用のカバーやパットを取り付けるなどする方が快適に安全に使いやすくなるのです。
キャスター付きのイスには硬めのマットがいい
2.の車のついたおもちゃなどは軽いですし、子どもが乗って遊ぶのである一部分だけに荷重がかかるわけでもなく普通のコルクマットで十分です。
しかし、中でもキャスター付きのイスの場合についてはなんとも言えません。
確かに、キャスター付きのイスの傷防止対策にコルクマットが敷かれる場合もありますが、硬めのしっかりしたものでないと傷みがひどくなったり劣化がひどくなったりしてしまう場合があります。
特に、毎日長くその椅子に座る場合だと同じ部分ばかりに荷重がかかりやすくなるので、よりその傾向が高まります。
傷んで劣化していくと変形したりしてつなぎ目部分が浮き上がってしまい、大変使いにくくなってしまう場合があります。
コルクマットでもコルク100%でできているような反発の高く硬めのものや、他の素材と貼り合わされたものでも特に硬度が高いものならその心配は少なくなるでしょう。
フローリングに傷防止対策をとるタイミング
- 新築にこれから住もうかという時
- 賃貸住宅に引っ越そうかという時
- 子どもが生まれた時
- ペットを新たに迎え入れようかという時
フローリングに傷ができてきてからやっと傷防止が意識に上る場合もあるでしょう。
意識に上るのが早ければ早いほどまだ傷はマシなので、思い立った時が始め時とも言えます。
しかし、ここに挙げたタイミングの前に対策をとるかとらないかで手間のかかり方や利便性が大きく変わる場合があるので、ぜひ、前もっての対策をおすすめします。
新築や賃貸の住宅にあらかじめ傷防止対策
新築の家や賃貸の家で引っ越して落ち着いてから傷防止対策をとろうとするとします。
イスの脚カバーなんかだと簡単に装着できますが、コルクマットを敷こうと思うと、また部屋の家具をどけたりレイアウトを変えたりということになり二度手間になったりします。
あらかじめ対策をしておく方が断然楽ですし、引っ越しの時についてしまいがちな擦り傷なども防げます。
子どもが生まれた時にあらかじめ傷対策
例えばコルクマットを子どもが生まれた時にあらかじめ敷くとします。
コルクマットは傷防止対策以外にも、クッション性、断熱性、防音性などもありますし、水への耐性も強いです。
ですので、ちょっとおむつ交換をするという時にも便利ですし、フローリングのようにツルツル滑りにくいので、お座りやずりばい、ハイハイなどもしやすく発達にも役立ったりします。
一方、もう少し後で、子どもが動き回るようになってから初めて敷くとします。
子どもは好奇心が大せいなので、新しい珍しいものが目の前に現れると、舐めたり引っ張ったりしがちです。
ですのでコルクマットでもはがせることがわかると、途端におもちゃのようにはがして遊ぶようになってしまい、敷いていられなくなる場合があります。
生まれたころから敷いてあったなら、馴染みもあり珍しくもなくはがしてしまいにくくなる可能性があります。
ペットを迎える前にあらかじめ傷防止対策
ペットにとってもコルクマットを敷くと、やはりクッション性や防音性など傷防止対策以外にも便利になります。
動物は慣れないものに警戒したり、かじったりしてしまいやすくなったりします。
家に迎え入れる前にできるだけ全てを整えておいて、一日でも早く環境に慣れれるようにすれば、いたずらをするようになる頃にはコルクマットにも慣れていてくれる可能性が高まります。
さいごに
フローリングの傷防止対策に引っ越しの際にあらかじめ全面にコルクマットを敷き詰める方法をとられる方もいらっしゃいます。
それだとフローリングの保護に大変良いようにも思えるのですが、記事中でもふれた通り、何か敷物を敷く時はその下を必ず定期的に掃除する必要があります。
何もせずに表面だけを掃除していたら、コルクマットの下がカビたりしてとんでもないことになってしまう場合があります。
フローリングの保護が目的だったのに、傷める原因となる可能性があるのです。
ですので、基本的な考え方として、脚付きイスや食器棚などの家具でそれ自体に傷防止対策ができるものは、できるだけそれ自体にカバーや部分的なパットなどで対策します。
そして、それ自体には傷防止対策ができない子どものオモチャやペットなどには、コルクマットを敷いて対策するという風に分けて考えるといいでしょう。
さらに、それをあらかじめ必要になるタイミングの前に施すことで、効果を高めたり長く使い続けやすくなります。
ぜひ、新しい生活に思いをはせながら楽しんで傷対策も考えていただけたらと思います。
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