ジョイントマットの下に必ずしもシートを敷かなといけないということはありません。
しかし、どうしても必要になったり、なんとなく必要性を感じたりということもあります。
ですので、今回は、ジョイントマットの下に敷くシートを、どんな目的のためにどんなものを選んだらいいのかということ説明していこうと思います。
それと、そもそも私的にはジョイントマットの下にはあまりシートは向かないかなと思っています。
それはなぜかというと失敗してしまう場合があるからです。
しかし、どういう失敗をしてしまうのかを知ると、それに対して何らかの対応もできるでしょう。
ジョイントマットのさらにその下にシートを敷いてより便利に、失敗もなく使えるようにする方法をお教えできればと思います。
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目次
①ジョイントマットが滑る時は滑り止めシート
通常、ジョイントマットがツルツルと滑るというわけではありません。
ジョイントマットの裏面にもワッフル状に細かい溝が入っていたりして、できるだけ摩擦が多くなるように加工されていますし、クッション性もあり体重をかけるとグッとその下の床も捉えやすくなります。
ただ床との相性もあって、どうしてもジョイントマットが滑ってしまう場合もあります。
そうなるとジョイントマットの下に敷くシートで滑りにくくしようということになるでしょう。
滑り止めシートは実に色んな種類のものが売られていて、価格の幅も大変広いです。
たいていのもので自分で好きな大きさにカットして使うことができます。
ジョイントマットの下全体に敷き詰める方法だとより効果的ですが、カットして四隅にだけ敷く方法もあります。
滑り止めパッド・テープ
同じ「滑り止めシート」という名前でも、パッド状になっていて四隅に貼り付けて使うタイプや、テープになっていて好きな大きさに切って貼るタイプのものもあります。
ジョイントマットの下に敷くシートとしては、このタイプのものの方がおすすめです。
ジョイントマットの裏面に貼り付けて使えるので、使っているうちにはみ出してきたり、ジョイントマットの下でグチャグチャになってしまったりしにくくなります。
②ダニが気になる時は防ダニシート
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防ダニシートは他にもダニシートとかダニ除けシートとか呼ばれます。
ジョイントマットの下は正直、ダニやカビの巣窟となりやすかったりもするので、防ダニシートを敷いておくと安心だったりします。
これも色んな種類のものがあるのですが、よくあるのが湿布くらいの大きさのもので、ドラッグストアやホームセンターなどでも手に入ります。
一口に「防ダニ」と言ってもその方法も色々あります。
ただダニを寄せ付けないだけのタイプや、ダニをシートに誘導して粘着シートで動かなくして駆除するタイプ、ダニを誘導するまでは一緒ですが特殊な成分をダニに付着させて水分を奪い取り死滅させて駆除するタイプ、殺虫成分により駆除するタイプと様々です。
ざっと見た感じ殺虫成分によって駆除するものは少ないです。
いくら安全だと言われてもやはり殺虫成分のないものの方が安心ですし、家で使いやすいのですが、殺虫成分がないものが多いからこそ、効果にばらつきがあったりします。
あまり値段的に安すぎるものだとほとんど効かないという声もあります。
③カビが気になる時は除湿シート
ダニとともに気になるカビですが、その発生には湿気も大きく影響します。
カビが発生する条件は、湿度と温度と栄養になります。
湿度は70%を超え、温度は20℃を超えると活発になっていきます。
栄養はホコリや汚れの他、ダニのふんや死骸などになります。
ダニもホコリやフケなどの他にカビも栄養源とし、同じように高温多湿で活発になるので、カビとダニで悪循環がすぐにできてしまったりします。
どちらも防止できるといいのですが、どちらか一方だけでも防止することができたら、一方の栄養源がなくなり悪循環を抑えることもできるでしょう。
除湿シートでよく見られるのは下のような布団用のものです。
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ジョイントマットでも部屋の一部分だけに敷くような場合はこれを使ってもいいのではと思います。
サイズ展開も豊富で90㎝×90㎝のものから230㎝×180㎝のものまで9サイズあります。
湿気がたまってきたらセンサー部分がホワイトになります。
天日干しして乾燥するとまた元のブルーに戻り、何回でも使うことができます。
ただ、高性能なだけあってちょっと値段がお高いです。
他にもカーペット用の除湿シートもあり、これだと広範囲にも敷きやすいです。
種類にもよりますが、これだとお安く手に入れやすかったりもします。
④もっと弾力が欲しい時はクッションシート
ジョイントマットだけでもクッション性があるのですが、中には硬めのものもあったりします。
そういった場合はジョイントマットの下にシートを敷いてクッション性をプラスすることもできます。
単純にジョイントマットを2重にしてクッション性を補っておられる方もいらっしゃいますが、後で詳しく説明しますが、そうやってあまり厚くなりすぎると不便になる場合があります。
ですので、薄くてもクッション性を補えるものとしてクッションシートが役立ちます。
⑤もっと防音性を高めたい時は防音シート
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防音に関してもジョイントマットでも効果はあったりします。
ジョイントマットでは、足音や物を落とした時のような固体を伝わる振動音や衝撃音に対する防音効果があります。
これらの音をもっと抑えたい時や、さらに、テレビの音や話し声など空気を伝わる音を抑えたい時、防音シートとか遮音シート、吸音シートと呼ばれるものが役立ちます。
防音とは遮音も吸音も含むような広義の意味になります。
遮音も吸音も防音対策というわけです。
遮音では空気を伝わる音を跳ね返して音を遮るので反響したりします。
吸音では音を吸収して音を抑えるので反響は少なくなります。
ジョイントマットは吸音材のような働きをすると言えます。
部屋の防音性を高めようと思うと、遮音も吸音もどちらもできるとより効果的だったりするので、ジョイントマットの下にそれらのシートを敷くとより防音効果が上がります。
⑥もっと寒さに備えたい時は保温シート
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ジョイントマットは断熱性も保温性も期待できるので、これを敷くだけでもずいぶん暖かく感じると思います。
しかし、住む場所や住宅の構造によっては、それだけでは満足に防寒ができない場合もあるかもしれません。
そんな場合にジョイントマットの下に敷くシートとして保温シートが考えられます。
よく見られるのがアルミの保温シートです。
冬場はラグの下に敷かれることも多いですが、同じようにジョイントマットの下に敷いたりもします。
ただ、冷たい床の上に保温シートを敷き、さらにその上にジョイントマットを敷くとなると、床と保温シートに大きな寒暖差ができてしまい、それが原因となって湿気が発生してしまいやすくなります。
さらに保温シートとジョイントマットの間にも寒暖差ができてしまったりして、カビの大発生してしまう場合があります。
もっと悪いことに、この上に布団を敷いて寝るとなると寝汗も発生しますし、布団との寒暖差もできてしまい、それはもうとんでもないことになりかねません。
布団を直接敷いて寝る場合は、必ずと言っていいほど湿気が発生してこのようなパターンになると思われるので、頻繁に干すようにしたり、うまく除湿シートと組み合わせて敷いてみたり、いっそのこと他の方法に代えたりするのもいいかもしれません。
しかし、そういった使い方ではなくリビングなどで使う場合は、必ずしもこのようなパターンであるわけではありません。
それぞれの住宅の構造や使い方によっても湿気の発生具合も違ってきたりして、そんなに心配がない場合もあったりします。
できれば敷き初めや季節の変わり目には、意識的に毎日でもはがして、湿気の発生具合を把握するといいでしょう。
ジョイントマットの下にシートを敷く時の注意点
ここまでで、6つのシートを紹介してきました。
その中でも多少注意事項についてもふれてきましたが、次にジョイントマットの下に敷くシート全てについて当てはまるような注意点を挙げていこうと思います。
分厚くなりすぎませんか?
ここまででも少しふれましたが、ジョイントマットでも1㎝~2㎝前後の厚みがあるのですが、さらにジョイントマットの下にシートを敷くとかなり厚みが出てしまう場合があります。
そうなるとドアや、引き出しを開閉する時に接触してしまって開け閉めできなくなる場合があるのです。
ジョイントマットの下に敷くシートは比較的薄いものも多かったりして、ジョイントマットを2重に重ねるよりも薄く仕上げられたりもします。
それにしても、必ず、ドアの高さや引き出しの高さなど、接触する恐れのあるものの高さを測ってから検討するようにしましょう。
床暖房に耐えられる耐熱温度がありますか?
最近の住宅では床暖房が取り付けられていることも多いです。
床暖房がない場合でも、電気カーペットを使われているお宅もあるでしょう。
それほど高温に設定しなければ、そう問題もない場合もあるでしょうが、低温でも毎日使い続けるとそれがジワジワとダメージになり、劣化を早めてしまい、使い続けるのにも支障が出てしまう場合もあるかもしれません。
また、極端に熱に弱い素材のものもあったりします。
この場合、ジョイントマット選びにも「床暖房対応」と表記されたものを選ぶ必要がありますが、その下のシート選びにもそれは求められるでしょう、特に床暖房のヘビーユーザーはチェックしておきましょう。
掃除しないとヤバい!
実はこの点が一番私が心配してしまう点です。
ジョイントマットは1枚1枚をパズルのようにつなげて敷いていくので、大変扱いやすく便利です。
軽いですし、好きな大きさに自分でカットもできます。
クッション性、断熱性、保温性、防音性など魅力的な性能がたくさんあります。
水にも強いものも多く、多少汚れても丸洗いすらできます。
ただ、つなぎ目からどうしてもホコリやチリなども入り込みますし、ジュースなどをこぼしてもそこから下に流れ込んでしまったりします。
ですから、ジョイントマットの下の掃除は必ず定期的に行っていただきたいです。
また、やはり湿気の心配もあります。
ジョイントマットの下に敷くシートが一枚ものでホコリなどが入りにくかったとしても、その下に少しでも隙間があると湿気も発生してしまう可能性もあります。
ジョイントマットもその下のシートも接着剤などでピッタリと貼り付けて使うなら、これらの心配は少なくなるかもしれませんが、それだとよっぽど耐久性の高いものをそれぞれ選ばないと、簡単に交換もできなくなります。
部屋全体に敷き詰めない
解決策としてはいかに掃除がしやすい状態にしておくかということがポイントとなります。
ですので、一番いいかなと思うのは、部屋全体にびっちり敷き詰めないで、部分的にあくまでマットとして使う方法です。
どうしても部屋全体に敷き詰めると、その上にいくつも家具が載ったりして全部をはがして掃除するのが億劫になるでしょう。
あくまでマットとして定期的にはがして掃除をすることを想定して敷くと、それほど億劫に感じることも少なくなるのではと思います。
まとめ
ジョイントマットの下に敷くシートには大まかに6つの目的があり、6種類のシートがちょうど良さそうだということがわかっていただけたと思います。
ただ、ついつい見落としてしまいがちな失敗パターンとして、厚さの失敗と、耐熱温度の失敗、掃除の失敗があります。
特に掃除に関しては、例えば賃貸住宅にお住いの場合、しっかり掃除をしておかないと退居の際に、
ジョイントマットの下やシートの下にカビがびっちり生えていたことに初めて気づくなんて事態になりかねません。
カビが床に深く根をはってしまうと、床を傷めてしまう可能性もあり、そうなると修繕代を請求されてしまう可能性もあります。
とにかく清潔にさえ使い続けられるのならいいのです。
ですので掃除のしやすさを特に意識して、ジョイントマットの下に敷くシートも選んでいただけたらと思います。