湿気対策でコルクマットを除湿シート替わりにしない!

コルクマット

コルクマットは床に布団を敷いて寝る時の湿気対策として使われる場合も多いです。

確かにコルクは耐水性が高いですし、調湿効果もあるのでそれに適しているとも言えます。

しかし、決して除湿シートと同じように考えてはいけません。

除湿シートは除湿に特化した高い性能を持ち合わせていますが、コルクマットには正直そこまでの除湿効果は期待できません。

だからといって全く効果がないわけでもないのは先ほどもふれた通りです。

では、一体コルクマットと除湿シートのすみ分けはどう考えたらいいのでしょうか?

今回はそういったことを明らかにし、あるべき使い方を説明していこうと思います。

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コルクマットの調湿性とは?

コルクマットで言う調湿性とは天然木が持つ自然の特性のことになります。

調湿性とは具体的には、空気中の湿気が多い時は吸収し少ない時は放散し、湿気の量を調整してくれる機能になります。

コルクもコルクガシという木の樹皮から作られるので、その特性を持っているのです。

特に調湿性に優れているのはヒノキやキリなどになり、これらは高級木材になります。

コルクも調湿効果をしっかり備えていますが、さらに炭化コルクとして断熱材などにも使われるほどの調湿性を備えるように加工されているものもあります。

コルクは水に強いんじゃないの?

コルクは水への耐性が高い素材としても知られているので、それをご存知の方は「どういうこと?水分は吸収しないんでしょ?」と疑問に思われるのではと思います。

確かにコルクと言えばワインやシャンパンなどの栓としての印象があります。

その通り、コルクは水分には強く通さないのですが、湿気は吸放湿できる特性を持っているのです。

コルクマットとして加工された時の調湿効果

コルク自体の調湿効果はわかりましたが、コルクマットとなると少し事情が違ってきます。

コルクマットは無垢材ではない

コルクマットに使われるコルクは、ワインなどの栓をくり抜いた後の端材を粉砕し接着材と混ぜて圧縮成形して作られます。

つまり、天然素材ですがワインの栓のように無垢材というわけではありません。

コルクマットには2種類ある

また、コルクマットには大きく2種類あります。

1つはコルクマット100%のものと、もう1つはEVAやPEなどの合成樹脂の上に薄いコルクシートが貼られたものです。

お店などで目にするコルクマットは、ほとんどが後者の2層になったものです。

2層のコルクマットの調湿効果

もちろんコルク100%のコルクマットの方が高級品になりますし、天然素材特有の調湿効果なども高くなるでしょう。

ですからどうしてもお値段も高くなります。

2層のコルクマットで使われるEVAやPEなどは、弾力性、防音性、断熱性などコルクと同じような特性も持っていますし、表面はコルクなわけですから肌触りについても同じで、使い心地自体は大差なかったりします。

しかし、EVAやPEなどは安価な素材でもあるのでお値段は安くなりますし、天然素材特有の調湿性については薄くなる分、100%のものよりかは効果は落ちると言わざるを得ません。

ただ、EVAやPEなどだけでできたジョイントマットに比べるとまだ調湿効果が望めるといった具合だったりします。

コルクマットに調湿効果を求めすぎない

コルク100%のものだとある程度の調湿効果を望めますが、それでも除湿シートほどの効果を求めることはできません。

ましてや、よく見られる2層のコルクマットだとよけいに難しいでしょう。

コルクマットがなぜ湿気対策に良いと言われるのか

調湿効果が除湿シートほど求められないコルクマットですが、なぜ湿気対策によくすすめられるのでしょうか?

フローリングの上に布団を直接敷いて寝る場合だと、マットなどを何も敷いていなかったなら水滴を持つほど布団も床もビチョビチョになってしまうという方もいたりします。

さらに、布団の上げ下ろしを怠ってしまったなら、途端にカビが生えてしまったりします。

布団を床に直接敷いて寝るには、布団と床のケアが必要になるのです。

しかも、それは毎日です。

布団の上げ下ろしは毎日行い、布団も床も乾燥させなくてはいけません。

コルクマットなら洗ったり干したりができる

ジットリ湿った布団だけでなくフローリングの床を毎日しっかり乾かすのは難しかったりします。

フローリングだと取り外して洗ったりベランダで干したりということはできませんが、コルクマットならそれができます。

多少の調湿効果が活きる

洗ったり干したりなら、EVAなどの合成樹脂のジョイントマットでもできます。

しかし、やはり調湿効果が期待できないので、湿気が発生するとただただ布団だけがグッショリ濡れてしまいます。

除湿シートとまではいかなくても、多少であってもコルクマットのように吸湿できる方が布団の負担を減らせます。

それではラグでも良くない?

吸湿だけで言うなら他にもラグでも良さそうにも思えます。

しかし、ラグだと洗ったり干したりということを考えると大変手間がかかります。

布団の下に敷くと毎日ほどジットリしてしまうので、できるだけ毎日干さないとただカビの生えるものを増やすだけになってしまいます。

ラグだと湿気がフローリングにまで達しやすいので、床もカビてしまいます。

コルクマットだとまず軽いですし、パズルのようになっていて一枚一枚扱えるので、洗ったり干したりが大変楽です。

それにEVAなどの合成樹脂は防水性が高いので、布団からの湿気を直接フローリングにまで通すことはありません。

ただ、湿気が多すぎる場合はコルクマットのつなぎ目から下にまで到達する場合もありますし、床とコルクマットの温度差によって湿気が発生する場合もあるのでこの限りではありませんがラグよりは可能性が低くなると言えます。

除湿シートの吸湿性

除湿シートだと特殊な繊維が使われていたりして、高吸水、高吸湿を可能になったりします。

もちろん敷きっぱなしではなく干す必要ありますが、薄く軽量なものが多く、布団と同じサイズのものも選べたりするので、布団を干すのと同じ感覚で干せます。

湿気がたまるとセンサーの色が変わってわかるようになっているものもあります。

湿気がたまっても天日干しをすればリセットでき、また同じ吸湿性を発揮したりします。

布団からの湿気のみならず、床との間に発生する湿気も吸収できるので床がも保護できます。

やはり、吸湿に特化されているので、それについてはコルクマットとはけた違いの性能を発揮します。

コルクマットと除湿シートのすみわけ

特に除湿だけに特化するら除湿シートだけで十分でしょう。

寝汗をかきやすい方や、湿気の多い部屋で就寝される方にはマストアイテムとも言えます。

しかし、特にそういうわけでもなく、ちょっとした除湿効果が欲しいという場合や、他にもクッション性が欲しいとか、底冷えが嫌なので断熱性が欲しいといった場合はコルクマットがいいでしょう。

コルクマットと除湿シートの両方使い

さらに、高い除湿性とともにクッション性も断熱性も欲しいという場合は、コルクマットと除湿シートの両方を使うというのもいいでしょう。

両方使うと、床を保護する効果も高まります。

フローリングにカビが生えてしまうと、黒ずんで取れなくなってしまう場合があります。

例えばお住まいが賃貸である場合、その黒ずみが退去の際に問題になり、補修代が別に必要になってしまうようなことも考えられます。

持ち家の方でも、できるだけ長く綺麗に家を保とうと思うと、一度でもカビを生やしてしまうのは避けたいです。

一度生えてしまうと、根こそぎ根絶するのは大変難しくなります。

そういったことを考えると、コルクマットと除湿シートの両方を使うのは大変得策だと言えます。

まとめ

コルクマットは確かに調湿性がありますが、実際は2層になったものが多くそれほど高い効果が望めるわけではありません。

除湿シートのような感覚で購入されると思った効果がなくガッカリされると思います。

2層のコルクマットに求められる主な性能は、クッション性、断熱性、防音性などになります。

それに加え、天然のコルクの優しい肌触りや風合いが楽しめ、ちょっとした調湿効果も得られます。

EVAやPEなどの合成樹脂だけで作られたジョイントマットの中で、ナチュラルさを感じられる貴重なマットなのです。

除湿シートのように高い吸湿性は望めないので、特に寝汗をかきやすい方や、湿気の多い部屋で寝ている方には物足りないかもしれません。

しかし、そうではない場合は、しっかりコルクマットも上げ下ろしして乾燥させて使えたならそれほど問題なかったりします。

さらに、両方を使うとどちらの特性も得られますし床の保護効果も上がります。

うまくご自分に適した方法をとっていただけたらと思います。

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