赤ちゃんの発達目安はネットでも育児本でも気軽に知ることができます。
うちの子はもう中学生ですが、この子が生まれたとたん怒涛のように子育てが始まり、眠れなかったり腱鞘炎になったり喜んだり心配したりして、疲れた体のまま感情の起伏にとんだ毎日を突っ走ってきた感じがあります。
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目次
発達目安は母親の通信簿の基準ではない!
その中で、赤ちゃんの時は発達目安をまるで母親としての通信簿の基準のように受け取ってしまっている時期がありました。
「この時期にハイハイしないと・・・」
「今の時期だと言葉が出るはず・・・」
と「この子はこの子」と言いながらも、本通り行くことをどこかで強く願っていました。
さんざん「目安です」と書いてあってもついついそう取ってしまうのです。
うちは結果的にはあまり子育て本のようにはいかず、時には悲しくなって泣いたりしてたような思い出があります。
今思うと些細なことに感じますが、初めての子育てで気持ちが張り詰めていました。
なんせ重大事だし救いが欲しいと思って、役場の子育て相談に聞いてみたり、子育てサークルに入って他のママに相談してみたりしていました。
そうするとホッともするのですが、色んな意見を聞きすぎて気持ち的に不安定になったり・・・。
自分で自分を追い詰めないで
しかし、そんな私の心配をよそに、当の子どもは本通りでなくてもスクスクニコニコ育っていっているのを見て、「やっぱり目安なんだな」とある日ストンと腑に落ちて納得できました。
それからはあまり気にならなくなりました。
もちろん、その目安から病気などがわかることもあるので無視はできませんが、目安としてそれ以上でも以下でもなく、ましてや母親を評価するための基準では決してないのです。
私は自分で自分を勝手に評価して苦しんでいたんだなと今だとわかります。
別にハイハイしなくってもいい
最近ではずりばいやハイハイをしないままつかまり立ちを始める赤ちゃんの話もよく聞きます。
実際私の姪っ子もハイハイはほとんどしてませんでした。
その子ももう小学校1年生ですが、運動の大好きな元気な子に成長しています。
確かにずりばいやハイハイをしないことに疾患が隠れている可能性もあるのですが、多くの場合は最近の住宅事情や、赤ちゃんの意志によることが多いようです。
ハイハイをしにくいフローリング
最近の住宅ではフローリングが増えています。
掃除もしやすくオシャレなので大変重宝されます。
フローリングの材質にもよるのですが、よくある木でさらに汚れや傷がつきにくいようにコーティングされた床だと表面がツルっとしています。
大人が生活する分には特に問題ないですが、それでも靴下の素材によっては大人でも滑ってしまう場合もあるのではないでしょうか。
赤ちゃんは体重も軽く筋力もまだまだ少なく大人のように踏ん張りもききません。
さらに季節にもよりますが、肘や膝を覆われた服を着ているのでどうしてもツルッとした床だと滑りやすくなってしまい、そういったことが重なってずりばいやハイハイをしない場合もあります。
ハイハイをするスペースのない部屋
また、家具が多かったり狭かったりする部屋だと物理的にハイハイするスペースが少なく、ハイハイよりもつかまり立ちの方がしやすかったりします。
ハイハイに興味がない赤ちゃんもいます
赤ちゃんによってはお座りで十分といった感じで、ハイハイに興味を示さない子もいます。
ずりばいだけの子だっています。
赤ちゃんにだってしっかり意志があるので嫌なことはまずしないでしょう。
見守っているうちにつかまり立ちを始めたり、やっぱりハイハイを始めたりということもあります。
ずりばいやハイハイには良い効果も
しないならしないで問題はありませんが、ずりばいやハイハイには赤ちゃんの成長にも良かったりもします。
自分の意志で行きたいところに行けるようになることで五感に対する刺激も多くなり、好奇心を高め活動性を促せるようです。
また、手足や体幹などの全身運動になるので筋力をバランスよくつけることができます。
運動量が多くなるとその分良く眠るようになったり、よく食べたり飲んだりするようになったりします。
さらに、筋力が付くのでつかまり立ちを始めたり歩きだしたりした時も、転びにくかったりするようです。
赤ちゃんがしたいようにさせたい
赤ちゃんに無理強いはしませんが、なんだか手足を動かしてずりばいやハイハイをしたがっていそうに感じたらぜひさせてあげたいのが親心でしょう。
また、そもそもその前に環境をあらかじめ整えてあげることで、赤ちゃんができるだけ好きに動きやすいようにしてあげたいとも思うでしょう。
まずジョイントマットを敷いて備える
ずりばいやハイハイをしない理由が、赤ちゃんの意志ではなく床の滑りやすさや部屋のスペースの狭さなど住宅事情にある場合、親があらかじめ準備できることがあります。
それが部屋にあらかじめプレイスペースを設けてジョイントマットなどを敷く方法です。
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ジョイントマットは滑りにくい
ジョイントマットは表面に格子状に細かい線が入っていたり、小さいドットが並んでいたりと滑りにくいように工夫されています。
また、弾力性のある素材になるので、フローリングのツルっとした硬い床よりも適度に沈み込み滑りにくくなります。
ですので赤ちゃんも踏ん張りやすくなったりします。
ジョイントマットは防音効果もある
さらにジョイントマットは特に足音のような振動や衝撃による固体を伝わる音に防音効果があります。
ハイハイのうちはそれほどではないでしょうが、歩き始めると足音がけっこう響いたりします。
さらに慣れてくると走り出したりもします。
おもちゃも立った状態から落としたりすることも増えますし、こける回数も増えます。
マンションなどの集合住宅や、2世帯住宅などでは足音がトラブルの原因となりやすかったりするので、あらかじめ備えておくといいでしょう。
ジョイントマットで底冷えを防げる
ジョイントマットは断熱性も高く防寒対策にも向きます。
冬のフローリングのあの、「ヒヤッ」と冷たい感覚を和らげてくれます。
ですので、床暖房やホットカーペットがなくても過ごしやすかったりします。
床暖房が使えるジョイントマットも
ジョイントマットの中には耐熱温度が高く、床暖房にも使用しても変形などがしにくいものがあります。
そういった商品にはよく「床暖房対応」などと表記されています。
ジョイントマットは断熱性もあり、床暖房がきいてくるのに多少時間はかかりますが時間がたつと温かくなります。
ジョイントマットはおしっこなど水分に強い
赤ちゃんのおむつ替えの時におしっこが出てしまうこともよくあります。
そんな時でもジョイントマットに使われることの多いEVA素材は、ビーチサンダルなどにも使われている素材なので水分に強く安心です。
また、よだれやジュースをこぼしたり、赤ちゃんのいる生活では水気のものがこぼれる場面が多いのですがそれらにも対応できます。
ジョイントマットは丸洗いできる
やはりジョイントマットは水に強いので、汚れたらその部分だけはがして水で丸洗いも可能です。
ジョイントマットはそこだけ交換もできる
さらに汚れがひどくてとれない時はその部分だけ処分してきれいなものと交換することもでき、いつも清潔な状態を保ちやすいです。
ラグなんかだと1部分汚れたからとそこだけ交換というわけにはいかないので、これはジョイントマットの大きなメリットです。
ホルムアルデヒド不検出
さらに気になるのが有害なホルムアルデヒドですが、ジョイントマットの中にはそれらについての試験を行い、ホルムアルデヒドが排出されないということを証明している商品もあります。
そういった商品には「ホルムアルデヒド不検出」とか「ノンホルムアルデヒド」とか表記されています。
赤ちゃんは何でもまず舐めて確認したりするので、安全性の高いものがベストです。
ジョイントマットで部屋にメリハリがつけられる
例えばプレイスペースを取れないような狭い部屋の場合でも家具をまとめて設置したりして、1~2畳ほどのスペースだけでもジョイントマットを敷くと、それだけでも十分子どもにとってはプレイスペースになります。
「ジョイントマットの部分だけは子どもに設けておこう」
とメリハリをつけることができれば、部屋を効率的に使えるでしょう。
ジョイントマットをいつから使う?
経験上、使うのはハイハイするしないの時期よりも、もう少し早めの方がいいかなと思います。
寝返りができるようになったらそろそろといった感じでしょうか。
うつぶせにして頭を上げられるようになるまでも不安定なので、ガクンと頭が下がってしまったりし硬い床だと心配です。
お座りも安定するまで、後ろに倒れてしまったりします。
滑りにくくする目的以外にも安全性の面を考えると早くても便利に使えますし、いつも遊ぶ場所の性質が早めに赤ちゃんに伝わる方がずりばいやハイハイに移行しやすくなるでしょう。
さいごに
私の姪っ子は赤ちゃんの時、フローリングでツルツル滑ってしまってずりばいをしたそうでしたがなかなかできませんでした。
服の肘と膝をまくって出してあげたら少し進めるようになりハイハイできなくはなさそうでしたが、結局あまり興味がなかったのかほとんどしないでつかまり立ちに移行しました。
それからいよいよこけることも増えジョイントマットを敷いたのですが、「早めに敷いてたらハイハイもっとしてたかもね。」とパパもママも言っていました。
で、次の子が2年後に生まれたのですが、その子は上の子の時に敷いたジョイントマットが生まれた時からそのままあったわけです。
性格もあるのだと思いますが、下の子はずりばいもハイハイもしていました。
なかなか適切な時期にこうすれば良いというのが私たちも思いつかず、後でやっとわかったのです。
みなさんも経験していないことに対して「今何ができるのか?」というのを思いつくのは難しかったりすると思います。
ぜひ私たちの経験を役立てていただけたらと思います。
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