コルクマットを赤ちゃんに使うにはやっぱり日本製がいい?

コルクマット

コルクマットを赤ちゃんに使おうと思って日本製のものを探されている方もいらっしゃるのではと思います。

大切な赤ちゃんのことを思うと、やっぱり安全性が気になるのでそのような選択となったりします。

「日本製のコルクマット」ということだけで、安全性についてもお墨付きをもらったようにも思え、とりあえず安心できたりします。

それも間違いではないのですが、具体的にどういった安心を得られるのかというのはぼんやりとしていませんか?

「日本製のコルクマット」は絶大な信頼を得ていたりするのに、意外とその根拠については知らなかったりするのです。

今回はそんなぼんやりとした部分について具体的に説明していこうと思います。

具体的になると判断基準もはっきりしてくるので、日本製ばかりでなく外国製のものについても安全性の高いものを見つけられるようになるでしょう。

コルクマットの「日本製」とは具体的に

これについては下の記事に詳しく説明していますが、簡単にこちらでもふれておこうと思います。

注意!コルクマットの「日本製」や「国産」をつい誤解しがち!

コルクマットで日本製という時はまず、

「外国産の原料を使って日本で製造加工されたコルクマット」

という意味になるということがはっきりしています。

原材料は日本製ではない

コルクマットの原料になるコルクはコルクガシという木の樹皮から作られますが、それが採れるのはポルトガルなど地中海沿岸部がほとんどで、日本では産業用のものは採れません。

赤ちゃんのために原材料も日本製がいいと考えておられる方がいたとしたらそれは物理的に望めません。

ポルトガルがほとんどだけど中国が原産のコルクも

ほとんどのコルクがポルトガル原産ではあるのですが、中には中国原産のものもあったりします。

中国原産のコルクのメリットはなんといってもその安さにありますが、品質についてはあまり良くないものも多いようです。

ただ、特に最近では、全ての中国の産物が低品質とも言い切れず、しっかりしたものも出てきているのでこの限りではないかもしれません。

外国産のコルク又はコルクシートを日本で加工

コルクマットで日本製という時、主にポルトガル産のコルクかコルクシートを日本に仕入れてそれを加工することになります。

ここで気になるのが、コルクコルクシートというところではないでしょうか。

このいずれであるかで、どこまでの加工が日本で行われているかということに違いが出ます。

コルクマットの構造

コルクマットの中にはコルクが100%使われているものもありますが、多くの場合は、上の画像のように厚みのあるEVAなどの合成樹脂の上に薄いコルクシートが貼り付けてある構造になっています。

コルクを仕入れて日本で加工する場合

この場合は、コルクシート自体の製造加工から日本で行われ、

さらに、EVAなどの合成樹脂と貼り付ける加工も日本で行われたりします。

こちらの方が日本での工程が多くなり、より日本製と言えるでしょう。

コルクシートを仕入れて日本で加工する場合

この場合だと、コルクシート自体の製造加工までは外国で、EVAなどの合成樹脂と貼り合わせる加工は日本で行われたりします。

EVAなどの合成樹脂はどこ製?

コルクマットの場合、コルクシートに注目が集まることがほとんどで、その下のEVAなどの合成樹脂については、それが使われている実感もない方もいらっしゃったりします。

EVAなどの合成樹脂のようにケミカル系のものは日本でも製造されているものも多いです。

ただ、それにもまして主に中国製など外国製のものも多かったりします。

やはり、EVAなどの合成樹脂にしても、日本での加工が多い方がより「日本製」ということになるでしょう。

日本での工程が少なくても日本製と表記されることも

気持ち的には、より日本での工程が多い方が、「日本製」と表記されていても納得できたりします。

しかし、例えば、外国製のコルクシートと外国製のEVAなどの合成樹脂を貼り合わせる、その加工だけを日本で行っても、同じように「日本製」と表記されているものもあるかもしれません。

貼り合わし方にも色々方法があったり、技術的なことももちろん必要になるので、たとえそれだけが日本であっても、それは、一つの安心材料にもなります。

ただ、中には、梱包だけして日本製と表記されているような悪意を感じるものもあるようですが、それとは比較にならならないでしょう。

「日本製」とは目安として

日本製のコルクマットと言っても、原材料も製造加工も100%日本製ということは考えられません。

原材料においては必ず、製造加工においては多くの場合、外国の要素が必要になります。

コルクマットで「日本製」という時、製造加工の一部又は全部を製造技術も高く安心な日本で行っているという風に読めるのです。

もちろん日本製の全てのものが高品質であるというわけでももちろんありませんが、品質について一つの目安とすることもできるでしょう。

コルクマットが赤ちゃんに対して気になる点

「日本製のコルクマット」とは具体的にどういった製品になるのかということはわかりました。

では、次に、それが赤ちゃんに対してどういった安心材料として働くのかということについて説明していこうと思います。

そのためにもまず、コルクマットの気になる点から押さえておきましょう。

化学物質による影響

化学物質による影響で言うと、シックハウス症候群や化学物質過敏症が有名なところです。

多くの場合、住宅建材に使われる接着剤や塗料などが問題になることが多いのです。

ただ、コルクマットもコルクシートに加工される時や、コルクシートと合成樹脂とを貼り合わせるのに接着剤が使われたりもしますし、EVAなどケミカル系の合成樹脂が使われるので化学物質について大変気になったりします。

そういった病名だとはっきりわからなくても、コルクマットからの何らかの影響で化学物質が体に影響を及ぼす可能性も考えられます。

例えば、アトピーのような皮膚の炎症が現れたり、気管支がいつも調子が悪いなとか、いつも鼻水が出ているなとか、そういった症状として影響がみられる場合もあるでしょう。

赤ちゃんは何でも舐める

赤ちゃんは何でも手に触れて気になったものも舐めてしまう時期があったりするので、直接体内におかしなものが取り込まれてしまわないかという点も気になります。

赤ちゃんの場合は体も未熟でまだまだ成長段階なので、より注意したいところです。

コルクマットのコルク自体はやはり自然素材なのでそういった心配は少ないです。

しかし、やはり加工のための接着剤や、合成樹脂などケミカル系の物質は気になったりします。

日本製のコルクマットの安心な点

世界でも日本の製品は安心で安全だという風に捉えられていたりします。

日本が全体でmade in Japanの品質をずっと守り続けている結果でもあります。

コルクマットでも実際に、日本の工場で丁寧に作られているような製品もあります。

さらに、国際的な規格や国内の規格を準用するような様々な検査をしっかり行ってその安全性を証明し、また、それを消費者にもわかるような形で表示しているものもあります。

特に赤ちゃん用に売り出されている日本製のコルクマットは、安全性こそが売り文句になっているものも多いです。

さらに高い安全性が目指されているものも

特に、赤ちゃんが使うような製品については、日本にも安全に対する規格はありますが、ヨーロッパなどではさらに厳しい規格が設けられているような場合もよくあります。

ですから、その点では日本製よりも、ヨーロッパなどで作られたものの方がより安全性の高いと言えますし、イメージとしてもそれが定着していたりします。

しかし、日本のメーカーの中にもさらに高い安全性を目指し、ヨーロッパの規格に倣ったような独自の安全基準まで設けて、厳しい検査を行っているところもあります。

「日本製」の落とし穴

ただ、日本製の強みにこそ落とし穴があったりします。「日本製=安全、高品質」という印象があるので、細かい部分は知らなくても無条件に、例えば、化学物質はちゃんと日本の安全基準で規制されているだろうとか、赤ちゃんの体に影響するようなものは使われるはずはないだろうとか思いがちです。

梱包だけを日本で行って「日本製」と表記されているような悪意のある商品だと、「日本製」に対してみんなが抱きがちなそんな憶測を利用して商品価値を高めていたりするのです。

赤ちゃんにも安全なコルクマットの見極め方

「日本製」という表記がある時、やはり、それは一つの目安としてそれ以上でも以下でもないという風に捉えておく方がいいでしょう。

そして、他の目安とともに総合的に安全性を判断するのです。

他の目安の一つとして、材料の原産国のチェックも有効でしょう。

さらに、目安の一つとしてより確実性の高いのが、先ほども少しふれたような各種検査の結果になります。

どのような機関で、どのような規格で検査を行い、どのような結果が出て、それをしっかり消費者に伝えているかという所で、その商品の安全性や、それを作っている会社の姿勢を確かめることができます。

例えば「やさしいコルクマット」について

例えば「やさしいコルクマット」という商品を例にとって説明していきます。

このコルクマットでは次の画像のような検査が行われていたりします。

SGSは国際的な機関でIOS9001などの国際規格の認証なども行われています。

MGSLは日本国内の機関で、SGやJISの認証など国内規格の認証をなどを中心に行われています。

それらの検査機関の結果から、ホルムアルデヒドをはじめ有害物質が検出されなかったことと、60℃の耐熱温度を持つことが証明されているというわけです。

コルクシートの下のEVA樹脂についても次のような説明があります。

万が一口にしてしまっても安心だということで、赤ちゃんに大変使いやすかったりします。

これらのことはショップページで積極的にアナウンスされています。

「やさしいコルクマット」は中国製

この「やさしいコルクマット」は日本製ではなく中国製です。

中国製に抵抗感を持つ方も多く、確かに品質の悪いものも多い印象はありますが、このメーカーについてはしっかり検査を受けその結果を公表しています。

その姿勢と検査結果に対して、私なんかは安心を覚えます。

製造国に関係ない公平な検査で本質がわかる

検査結果についても、細かく見ていくとその検査の方法や条件についてなど、❔が浮かぶ場合もあり、絶対的なものではなく目安の範囲を超えません。

しかし、要となるような目安であることは事実で、検査により有害物質が検出されないとなると大きな安心を得ることができるでしょう。

検査は製造国に関係なく公平に行われます。

ですから、製造国の印象に左右されずにその商品の本質的な安全性を知ることができるのです。

まとめ

赤ちゃんにも安心なコルクマットを買おうという時、安全性を確認する目安の一つとして、「日本製」など製造国を確認することができます。

重要な目安ではありますが、それだけで安全性が確保されたと感じるには、実際、少し物足りなかったりします。

日本製のコルクマットだから原材料から日本のだと思い込んでいる方がいたとしたらそれは全くの誤解ですし、日本の製造現場でも当然レベルの違いもあります。

また、そうあることではないと信じたいですが、悪意のあるメーカーが日本では梱包しかしてないのに日本製と謳っている場合すらあるかもしれません。

どんな場合であっても、公平な検査の前では公平にジャッジできます。

たとえ、抵抗のあるような外国製でも、それにより安全性の高さが証明されたりもします。

ですから、あまり日本製ばかりにとらわれすぎずに、総合的に判断していただく方が、本来求めておられた赤ちゃんにも安心な安全性の高いものを見つけやすいのではと思います。

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