子育てにおいて大事にしたいのが、自分で考え、自分を導き、自分をご機嫌にできるようなクリエイティブな感性、つまり創造性を育てることだったりします。
自分自分と独りよがりにも聞こえますが、それは同時に人のためにもつながるので、子どもの幸せな生活を支える術にもなると思うと、どうしても伸ばしてあげたいところでもあります。
クリエイティブというと単純にアートということで、絵や音楽などわかりやすいところばかりに目が行きがちになりますが、必ずしもそれだけじゃありません。
本質的には日常生活すらクリエイションと言えたりもします。
色々なことをいかに面白がり、いかに展開させ、いかに創造していくかという感性を育てるのは、英才教育でも行われることです。
だからと言って創造性は、特別なスクールに通わないと得られない資格であるわけでもなく、こうやってこの記事を読んでくださっているその場所でも、どこででも育んでいけるものなのです。
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目次
創造の中で何ものでもないものが何にでもなる
例えば身近なもので、ブロックに夢中になっているというお子さんもいらっしゃると思います。
一つ一つのブロックだけ見ると、どうにもならないような四角いかけらといった感じですが、それを一つずつ重ねたりつなげたりしていくうちに、子どもの想像力の中では、雲を突き抜けるような高い城になっていたりするでしょう。
ただのお菓子の箱でさえ、車にもなりますし、家にもなりますし、パソコンにもなります。
食品トレーなんかは船になったり飛行機になったり。
子どもたちは何でもないものを、色んなものに夢中で変えていきます。
これこそが創造性です。
夢中の状態を大事にする
そうやって子どもが夢中で仕上げて、上手に描けた絵や、上手にできた車、上手にできた城などを見ると、
「すごいね!」
「上手にできたね!」
と子どもと一緒に嬉しくなります。
それは大変ほほえましい光景です。
ただ、その時、親としては結果としての絵の出来栄えや、車や城の完成度だけではなく、「夢中になって作業に没頭していた」というそのことこそも喜ばしいことなんだということを、しっかり意識しておきたいものです。
夢中になって頭をフル回転させて何かをする時間をいかに持てて、いかにそれを見守れるかが、子どもの創造性を伸ばすために親ができることだったりするからです。
創造性を刺激する素材の一つとして
創造性を刺激する素材としては、実際、身の回りにある何もかもがそうなりえます。
先ほど紹介したブロックでも、お菓子の箱でも、食品トレーでも、折り紙でも、砂でも、子どもは手に取れるもの全てに創造性を見いだせるでしょう。
別に知育のためを謳ったような特別な商品でなくてもいいのです。
身近に使っているものでもふと見方を変えると、とても面白い素材になったりもします。
そんな中の一つとして、今回はジョイントマットをご紹介しようと思います。
私はいつもジョイントマットのブログを書いているので、日々、様々な情報を集めるようにしています。
その中で、ジョイントマットは子どもの遊びの素材として、大変クリエイティブに使われているのを目にすることがあり、ぜひ一度それについて書いておきたいなと思っていました。
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ジョイントマットで創造性が広がる理由
皆さんもよくご存知かもしれませんが、ジョイントマットは、マットと名前につく通り、部屋の中で、マットやラグやカーペットのように使われる敷物になります。
クッション性や防音性、断熱性などが得られるので、小さいお子さんやペット対策などでもよく使われます。
他にも、マットとしても便利なポイントが、子どもの創造性を育むのにも向きます。
1枚1枚をつなげられる
ジョイントマット1枚の四方には凸凹の耳がついていて、それをつなげて敷いていく仕組みになっています。
ですので広い部屋にも敷き詰めることもできますし、狭い部屋でマットとしても使えます。
簡単に部分的にはがせるので掃除も楽ですし、傷んだらそこだけを交換することもできます。
子どもが遊びに使う場合でも、つなげようと思ったら延々とつなげることができますし、反対に1枚や2枚といった少ない単位で使うことだってでき、自分で好きなようにつなげることができるのです。
軽くて水にも強く扱いやすい
ジョイントマットはEVAなどの合成樹脂が使われていることが多いです。
EVA樹脂に関して言うと、これはビーチサンダルやバスマットなどにも使われる素材になります。
敷き物として使う場合でも、軽いので敷いたりはがしたりもしやすいですし、汚れても水で丸洗いでき衛生的にも使いやすいです。
子どもが扱う場合でも、大変軽いので持ち運びも問題ありませんし、柔らかさもあるのでぶつけたりしてもケガの心配がほとんどありません。
水にも強く、しかも浮くので遊びの幅も広がります。
カッターやハサミで切れる
ジョイントマットを部屋に敷く時、寸法が合わなかったら自分でカッターやハサミを使って切ることもできます。
ですから、子どもが使う時でも、好きな形に切れます。
ただ、小さいうちはカッターやハサミの扱いが難しかったりするので、サポートしていただけたらと思います。
ジョイントマットで例えばこんな遊び方
ジョイントマットは敷き物としてももちろん便利ですが、子どもの創造性を伸ばすための素材としても様々な可能性を秘めていることが、ここまでのことでわかっていただけたのではと思います。
子どもが好きなように自由に遊ぶといいと思いますが、それを親が見守る時、ちょっとしたアドバイスで、さらに創造性が刺激されることもあるでしょう。
ですので、次に例えばこんな遊び方ができるという例をご紹介します。
●絵を描いて大きなパズルに
ジョイントマットは好きな大きさで無地のものを選びます。
子どもといったん全部敷いてみて、その上にマジックなどで大きな絵を描きます。
すると大きなパズルが出来上がります。
色々絵を描きこんで、複雑にするのも面白いですし、例えば、大きなリンゴを描いたとしたら、それに沿って切ってリンゴの形のパズルも作れます。
●線路を描いて連結させたりして遊ぶ
線路の絵を描いたら、プラレールのように色々組み合わせて連結させたりできます。
大きな線路になるので、子ども自身が電車になると面白かったりします。
電車のボディもジョイントマットを頭と足が出せるように箱型に組んで、きっちり窓なんかも描きこんだりして、それに入って電車になりきるのも面白そうです。
また、子どもの乗れるおもちゃの車を電車に見立てて、ジョイントマットの線路を走るのもいいでしょう。
他にも、ジョイントマットに道路を描いて、車で遊ぶのも楽しそうです。
●着せ替えパズルとして
ジョイントマット1枚1枚に例えば帽子、顔、上半身、下半身と分けて描き、つなげると違和感なく人型になるようにします。
そのパターンをいくつも作るとそれぞれを組み合わせて着せ替えパズルのようになります。
●何色も揃えてドット絵のように
ファミコンのキャラクターのように画素の粗い感じのドット絵を作っていくのも面白そうです。
色々あるジョイントマットの中でもカラー展開の多いものを選びます。
自分でオリジナルで絵を作るのもいいですが、まず入門編としてまさにファミコンのキャラクターのマリオやキノコなどを作ってみてもいいでしょう。
●秘密基地や迷路を作る
立体的に組み合わせて小さな秘密基地を作ることもできますし、複雑に入り組んだ迷路を作ることだって可能でしょう。
段ボール箱などでもできますが、ジョイントマットだとなんせつなげるのが簡単なので、自由なイメージをそのまますぐに形にしやすくなります。
●お店屋さんごっこをよりリアルに
お店屋さんごっこをする時でも、お店そのものから作ることもできます。
看板なんかもジョイントマットを可愛い形にカットして店の名前を書いて、店頭に接着剤などで貼り付けてもいいでしょう。
売る商品にしても、ジョイントマットに絵を描いたりして、それを切り抜いても作れます。
ごっこ系の遊びは、アイテム数が増えれば増えるほど創造性も広がっていき、より夢中になったりします。
●船を作って水に浮かべてみる
船を作ってプールや川に浮かべて遊ぶのも楽しそうです。
食品トレーなどを使ってもしっかり浮く船が作れますが、ジョイントマットで作ると、なんせ大きくなるのでそれが大変魅力だったりします。
船体に絵を描きこんだり、乗組員をジョイントマットに絵を描いて切り抜いて作ったりしても面白そうです。
ジョイントマットで遊ばれてしまうのが正直嫌だった
ジョイントマットは敷物としては定番で有名ですし、扱いやすく優れており多くのご家庭で使われています。
うちでも子どもが小さい時から使っていました。
確かにしょっちゅう子どもがジョイントマットをはがして遊んでいた記憶があります。
敷き物として使っていてもやはり子どもの興味をひいてしまうのです。
当時はちっともそれをクリエイティブに捉えるような発想が持てませんでした。
そもそも、子どもが怪我せず思いっきり遊べるようにと思って敷いていたのに、はがして思いっきり遊ばれてしまうと、一体何のために敷いていたんだろうというような気持になったりします。
子育てや家事などに追われている中で、盛大にはがされてしまうとそれを直す仕事も増えますし、逆に「もうはがさないで!興味を持たないで!」と思って対策していました。
ですのであくまで敷物として使う場合は、今回の記事ではなく、下の記事をチェックしていただきたいと思います。
ジョイントマットは極厚大判に行き着く!わんぱく子供対策はお早めに
しかし、敷き物としてではなく、ブロックやパズルのようなおもちゃとして割り切って捉えられたなら、大変子どもの創造性を刺激する面白い素材だと言えます。
私にとっても大変新しい発見でした。
ジョイントマットのこのクリエイティブな視点は、あまり注目されることのない面白いメリットです。
ぜひ多くの方に知っておいていただきたいなと思いました。
いらなくなったジョイントマットで十分
もちろん子どもの創造性を伸ばすのを目的として買われてもいいでしょう。
しかし、そうではなく、敷き物として使っていてもう必要ではなくなったり、古くなったりしたジョイントマットでも十分だったりします。
ジョイントマットを捨てるかどうかで迷っていたり、いらなくなったものが押入れの隅に眠っているという場合は、ぜひ、お子さんの創造性を伸ばすために有効利用していただけたらと思います。
また、反対に、せっかく買ったのに子どもがどうもはまらないなとか、もう飽きているなといった場合は、それこそ本来的な敷物としても使えます。
このようにジョイントマットは、子どもだけでなく大人も創造的に柔軟に用途を考えて使うことができます。
自由な発想で無駄なく思う存分に使っていただけたらと思います。
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