ジョイントマットはそもそも、フローリングや畳の床のへこみを防止するために使われる場合もあります。
床ってけっこう傷みます。
小さいお子さんがいらっしゃる場合は、子ども用の小さいイスとか、手押し車とかお構いなしに引きずり回しますし、ペットを飼ってらっしゃる場合でも、ペットの爪の細かい擦り傷が無数についたりします。
普段からそのリスクが高いと、さらにへこみを作ってしまうリスクも増えるでしょう。
また、他の理由として、家具による床のへこみを防止するのに敷かれる方もいらっしゃいます。
しかし、後で詳しく説明しますが、これを目的にするのは危険な場合があります。
色味によっても目立ちにくさに多少違いがありますが、気になりだすと気になります。
今回はそれらのことについての対処法をお話していこうと思います。
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目次
へこみは一度つくと直せない
早速ガッカリなお知らせですが、実際問題ジョイントマットに一度へこみがつくとそれを直すことはできません。
「対処法が知りたいのにどういうこと!?」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、これはどうにもしょうがないのです。
例えば無垢材の木の床だと、多少へこんでもへこみに少し水をたらしてしばらく放置し、あて布をしながらスチームアイロンをあてると木が膨張して元の状態に戻ろうとしへこみがある程度直ったりします。
このような反応は無垢の木だからで、同じ木製品でも化粧合板のように加工された木ではうまくいかなかったりします。
ジョイトマットはEVAやPEなどの合成樹脂から作られていることが多いです。
一度へこんでしまうと、そのまま劣化してぺちゃんこに伸びたりして元に戻せなくなります。
しかし・・・・・
ここだけの話、自己責任で
・・・・・・しかしですね、完全な自己責任でお願いしますが、EVA樹脂でまだ劣化が進んでいない場合は、熱い蒸気を当てるとへこみが直る場合があるのではと思われます。
やかんの蒸気や、スチームアイロンの蒸気などを、慎重にサッとあてます。
あてすぎたり直接やかんやアイロンなどの熱源に触れてしまうと、修復不可能になほど変形してしまったり、とけたりする場合があるので、大きな声でおすすめはできません。
これは釣りをする方にはよく知られたEVAのグリップのへこみを直す方法の転用になります。
EVAのグリップだとへこみの度合いや劣化の程度によって回復にはばらつきがありますが、ある程度直すことができます。
コルクではこうはいかないようなのでコルクマットには使えない方法です。
また、PEなど他の合成樹脂については私は全くわかりません。
へこみを作らないように
ここだけのお話もさせていただきましたが、正直私は釣りの知識として知っているだけで、実際に試したことはありません。
ですので何度も書きますがあくまで自己責任ということで、無責任ですみません。。。
そんなわけなので、基本へこみがついたらとれないということで認識していただいた方が平和だと思います。
へこみへの対処法としては、できてしまってからのことではなく、それができてしまわないように予防するという観点の方が重要になります。
家具は置かない方がいい
へこみを防止するためだけではなく、安全上の観点からも実はジョイントマットの上に家具を置くのはおすすめできません。
しかし、冒頭でもふれましたが、そもそも家具を置く目的の方も多いかと思われます。
確かにその上に家具を置いたなら、床がへこむのを防止できるでしょう。
しかし、ジョイントマットがへこむのはどうしようもなく、さらに例えば、背の高く奥行きの狭い食器棚や本棚、タンスなどを置いて、重心に偏りができてしまうとへこみ方も偏ってしまう場合があります。
そうなると家具がグラグラしてしまい、地震の時に倒れやすくなってしまったりするのです。
低くて奥行きがあるようなベッドやソファなど大きい家具だと、へこみはつくものの安全上はそれほど神経質にならなくてもいいでしょうが、倒れる恐れのある家具の下にジョイントマットを敷くのは危険だったりします。
イスやテーブルは?
ジョイントマットはダイニングでテーブルやイスの下に敷かれたり、子供部屋で学習机やキャスター付きのイスの下に敷かれることも多いです。
テーブルや机の上にさらに棚を置いているような場合だとやはり地震の時に心配なのでジョイントマットを使うのはおすすめできません。
何も置いていないのなら、安全上はそれほど問題ないですが、テーブルやデスクがグラグラしてしまう場合があります。
脚付きのイスやキャスター付きのイスを使うのも安全上は問題ないですが、イスをしょっちゅう押し引きしたり、長時間座り続けて同じところに荷重がかかり続けたりするとジョイントマットの劣化を早めるでしょう。
そうなると、つなぎめが浮き上がったりしてすぐに外れてしまって使いにくくなってしまう場合があります。
へこみも無数につくので見た目も悪くなってしまいます。
家具を避けてジョイントマットを敷く
ジョイントマットはパズルのように自由につなげて敷けますし、自分でカットもできるので、うまく家具を避けて敷けます。
基本的にそういう風に使うことをへこみの観点からも安全上の観点からもおすすめします。
ジョイントマットはずっと同じ場所に固定して置く家具によるへこみを防止するというよりも、同じ場所にとどまらないランダムな日常生活での動作や行動によるへこみを防止するアイテムだと考えるといいでしょう。
ジョイントマットの上でさらにクッション材を使う
しかしながら、リビングでジョイントマットの上にローテーブルを置いたり、低いキャビネットを置くという場合もあるでしょう。
低いので地震での心配は少ないのでそうやって使われている方も多いと思います。
しかし、そうやって同じところに置き続けていると脚の部分のジョイントマットが当然ですがへこんでしまいます。
それをどうしても避けたいという時は、ローテーブルやキャビネットなどの脚の部分のジョイントマットの上にさらにクッション材を敷いたりして荷重を分散させるといいでしょう。
硬度の高いジョイントマットという選択も
へこむのは嫌だけど、どうしても家具を置きたいし他にクッション材も使いたくないという場合、硬度の高いジョイントマットを使うという方法もあります。
家庭用に売られている多くのものでは硬度の表示がないものがほとんどではないでしょうか?
しかし、「トレーニング用」であったり「フィットネス用」だと硬度がウリになっているものも多くあります。
トレーニングの際には重いトレーニングマシーンを設置したり、ダンベルを使用したりするので、それらに耐えられて床を傷めないようなジョイントマットが求められます。
硬度が上がると重量のあるものを置いても沈み込みにくくなるのでへこみにくくもなるというわけです。
しかし、その分柔らかさは少なくなるので、柔らかいクッション性を求められている方にはあまり向きません。
また、カラー展開がほとんど黒系になり、カラフルなものがあったとしてもスポーティーなネオンカラーや原色のものが多くなります。
家庭の生活空間に使うにはセンスが大きく分かれてしまうでしょう。
へこみが気になったら交換する
基本となるへこみを防止する方法を説明しましたが、すでにへこんでしまっている場合は、ジョイントマットならその部分だけ捨てて新しいものに交換することもできます。
ですので実はへこんでは捨てまたへこんでは捨てという風に使えなくもないのです。
しかし、ここまでに説明したようなへこみを予防を講じないで、ただ使い捨てのように使い続けるのはecoの観点からも良くありません。
ですので、そういったサイクルになるようでしたら、ジョイントマットではなくへこみの気になりにくいタイルカーペットやラグを敷いてみたり、
思い切ってフロアタイルで床を貼るなど、別の方法を考えてみましょう。
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まとめ
ジョイントマットの上に重い物を置き続けたりするとどうしてもへこみます。
ここだけの話としてEVA樹脂でできた釣り竿のブリップがへこんだ時の直し方を紹介しましたが、ジョイントマットのすべてがEVA樹脂というわけでもありませんし、個々の劣化の具合によっても反応は様々です。
ですので直し方よりも、そこに至らせずに、へこまないようにする方法をとる方が効果的だったりします。
しかし、それは、そもそも家具による床のへこみ対策として検討されている方にしてみると拍子抜けかもしれません。
どうしてもその上にローテーブルやソファーのような家具を置きたいという場合はトレーニング用の硬度の高いものを選ぶといいでしょう。
また、あまりおすすめできませんが、硬度があるならと、どうしても背が高い食器棚のような家具が置きたいという場合でも、必ず、突っ張り式の地震対策グッズをいっしょに使うなど、他の地震対策をいくつか組み合わせて安全性を確保するようにしましょう。
しかしながら、基本的にジョイントマットはへこむということを前提にし、へこみにくい部屋作りを考えていただくというのが一番の対処法だと思います。
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