コルクマットと一括りで言っても、その品質はピンからキリまであったりします。
うまく良質なものを見極めないと安全性や利便性にかける他、すぐ使い捨てしないといけなくなったり、処分する際に環境に悪影響を及ぼす恐れがあるなど気持ちよく使い切ることもできなくなります。
目次
コルクマットは長く使えるけれども
コルクマットは1ピースずつをつなげて使うので、たとえ品質の悪く劣化が早くても傷んだ部分だけを交換して、新陳代謝を繰り返すようにしながら使い続けることも可能ではあります。
しかし、それは部分的ではありますが使い捨てとも言え、そのペースが速いとeco的にも良くありませんし、お金もかかってしまい無駄ばかりが大きくなってしまいます。
「捨てる」ということを自覚する
傷んだ部分を捨てざるを得ない時も処分の際に環境に悪影響を及ぼす可能性のあるものを、あまり進んで使いたくはないでしょう。
多くの製品と同じように大量生産大量消費の産物に他ならないのですが、そうではあってもできるだけ自覚をもってecoに使いたいと思う方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなecoの観点からも、良質なコルクマットについて説明していこうと思います。
良質なコルクマットとは
良質なコルクマットとは人体や環境に対する安全性が高く、製品としての品質も高く、機能性にも優れたコルクマットを指すのではと思います。
例えば下のものを例にとって説明していこうと思います。
人体や環境に対する安全性
ジョイントマットは赤ちゃん対策として使われることも多いので、安全性に特に配慮された良質な製品も多くあります。
このコルクマットもそんなジョイントマットの一つです。
各種検査機関での検査をクリア
SGSという世界最大級の検査機関やMGSLという日本の検査機関などで、ホルムアルデヒドなどの有害物質が検出されなかったことが証明されています。
多少口に入れてしまっても問題の少ないEVA樹脂
このコルクマットは1㎜のコルクシートの裏面に10㎜のEVA樹脂が貼り合わされています。
つまりほとんどがEVA樹脂になります。
EVA樹脂はガムの基盤となるガムベースにも使われることのある素材で、多少お子さんやペットが口にしてしまっても心配の少ない素材です。
EVA樹脂は環境にも優しい
さらにEVA樹脂は燃やしてもダイオキシンを生成しない素材としても知られています。
ですので、使い古して処分することになっても環境を汚しにくいと言えます。
耐熱温度60℃で床暖房にも対応
MGSLの検査では耐熱試験も行われており、その結果60℃でも変形やなどがないことが証明されています。
EVA樹脂の弱点として高温で変形しやすいことが知られていますが、このコルクマットは試験の結果から床暖房などにも対応できると言えるでしょう。
床暖房だけでなく、日光などの影響で変形を起こす可能性を考えると、耐熱温度は高ければ高いほど良質と言えるのではと思います。
コルクマットとしての機能性
コルクマットの機能性は色々な面から見ることができますが、まず大きさについて説明していきましょう。
例のコルクマットは1ピースの大きさがラージサイズとレギュラーサイズから選べるようになっています。
ですので使い勝手に合わせて選ぶことができます。
ラージサイズのコルクマットを選ぶと
例えば広範囲に敷きたい場合はラージサイズを選ぶと、同じ広さでも枚数が少なくなるので敷きやすかったりします。
また、掃除の際ははがしてその下の掃除も行う必要がありますが、ラージサイズだとはがしてまた敷いてということもしやすく衛生的に使いやすいです。
レギュラーサイズのコルクマットだと
レギュラーサイズは狭い範囲や、部屋に柱や家具で出っ張りがあるような場合に小さくて小回りが利くので使いやすくなります。
また、ペット用のコルクマットで特に汚れやすい場合は、レギュラーサイズだと汚れたところを部分的に洗ったり交換したりが小さい分しやすく、無駄も少なくなり便利だったりします。
コルクマットに期待する機能性
コルクマットは子どもやペットなどの転倒対策としての弾力性、その足音や生活音に対しての防音性、冬の寒さに対する保温性などが期待されますが、
この例のコルクマットでは十分その機能を備えており、良質であると言えるでしょう。
コルクならではの特性
また、コルク部分は表面の1㎜ほどの厚さにはなりますが、その優しい肌触りや風合いを味わうこともできます。
EVA樹脂は水に強いですが、コルクもワインの栓にも使われるほどの水に強かったりします。
ですので、EVA樹脂のジョイントマットと同じように、ジュースなどをこぼしたらすぐに簡単に拭き取ることもできますし、必要な時は水で丸洗いも可能です。
EVA樹脂よりも優れている点として、コルクは表面に細かい凹凸がたくさんあるので、汗をかいた足でもベタベタしにくいですし、多少表面に水分があっても滑りにくかったりします。
良質なコルクマットを丁寧に扱う
例に出したコルクマットは良質だと言えます。
しかし、このような良質なコルクマットであっても、乱暴に扱ったならすぐに劣化して傷んでしまうので丁寧に扱う必要があります。
ですが例えば、子どもが思う存分元気に遊べるようにコルクマットを使いたいという方もたくさんおられます。
子ども達はコルクマットの上でドタバタと遊びまわったりしますが、それを制限しなくてはいけないということではありません。
ここで言う「丁寧に扱う」とはメンテナンスを丁寧にすることを指しています。
それを意識すると長く使い続けられたりします。
必ずコルクマットの下まで掃除をする
コルクマットではなくても、他のマットでもラグでもそうですが、何か床の下に敷物を敷く時、必ず定期的にその下までをも掃除する必要があります。
意外とその下にもホコリやゴミは入り込みます。
特にコルクマットの場合だと、どうしてもつなぎ目部分からも下に入り込みやすくなります。
ホコリやチリだけではなく、ジュースなんかをこぼしてしまうとそこから下にまで流れ込んでしまいます。
それなのにはがしての掃除を怠ってしまうと、その下はダニやカビの巣窟になってしまうでしょう。
そうなると健康にも影響が及ぶ場合もありますし、カビがひどくなるとコルクマットも傷み捨てざるをえなくなってしまったりします。
丸洗いした時の干し方に注意
また、コルクマットは汚れた部分だけをはがして水で丸洗いすることも可能ですが、必ずしっかり干して乾燥させないとカビが生えてしまいます。
干し方についても注意が必要で、風通しのいい日陰の平らな場所にそのまま置いて干すといいでしょう。
直射日光の当たるところに干してしまうと、高温になりすぎてEVA樹脂が変形してしまう可能性があります。
また、平らなところに干さずにどこかに立てかけて干してしまうと、乾く時のコルクとEVA樹脂の反応の違いから反ったまま乾いてしまう場合があります。
すぐ捨てない
ここまでのように良質なコルクマットを丁寧に扱うことで、長く使い続けることがecoの観点からもいいでしょう。
しかし、まだまだ使えそうでも、どうしてももう必要がなくなってしまう場合もあります。
そういった場合捨ててしまう前に他の使い方を考えてみるのもいいのではと思います。
例えば、キャンプの時に使うマットとして、ビニールプールの下に敷くマットとして、
勝手口にちょっとだけ敷くマットとして、箱型に組み合わせて物入れやペットの遊び場としてなど、コルクマットはパズルのように組み合わせられるので工夫次第でいくらでも使い道があります。
さいごに
コルクマットをecoに使おうと思うと、良質なものをそろえておく方が長く十分に使い切ることが可能になります。
処分してしまうことになったとしても、例のものだとホルムアルデヒドも生成されず環境に優しいとは言えます。
しかし、一番環境に優しい処分方法は自然の力にそのまま分解されて還っていく方法であることは言うまでもありません。
コルクマットにも使われるコルクシートとして加工される際、ワインなどの栓をくり抜いた後の端材を細かく粉砕し接着剤と混ぜて加工されます。
EVA樹脂は化学的に合成されて作られています。
どうしても化学的な要素が加わると完全に自然に還るのは難しいでしょう。
環境問題について意識が高くなっている昨今です。
ですから、使う以上はできるだけ大事に長く使えればと多くの方が考えるのではと思います。
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